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雨降る日に思い出す傘の迷信

海外生活初体験はイギリスでのホームステイ。食べ物や生活習慣などカルチャーショックをしばしば感じた。
今日のような小雨が降る日は、イギリスで知った傘の迷信を思い出す。

ホームステイ先に到着した日は、傘をさすほどではないくらい微量の雨が降っていた。傘に水滴はほとんどついていなかったが、部屋の隅で乾かそうと思い、傘をひろげて置いておいたら、ホストマザーに「縁起が悪いから部屋で傘をひろげないで」と言われた。
それ以上のことは聞かなかったが、ヨーロッパのいくつかの国でそういう迷信があるらしい。

お店で傘を買う時に、柄や大きさを見るために傘をひろげてみるとか、買った傘を家でひろげて見るってことも絶対しないらしい。

イギリスの迷信のサイトで調べてみたらその迷信について諸説載っていた。
古代エジプトを起源とする説は、傘は太陽熱から守るために使うもので、雨除けに使うなんて怪しからんと太陽神のご機嫌を損ねるから。
他の説は、18世紀ロンドン、金属の傘骨の傘が流行ったが、開きにくく大きな傘だったので、狭い部屋でひろげるとケガ人がでたり物を壊したりするかもしれない、人の怒りや不和を招くことになりかねないので縁起が悪いという。

Bad Luckを連発するほどたいそうな理由ではないような気がしたが、起源はどうであれ長年人々が信じていたこと。日本の迷信も彼らにとっては奇妙に思えることだろう。

若い時に受けた教育はしみついてしまったので、濡れた傘は外に置いたまま、晴れたら外で干す、部屋でひろげないが習慣になってしまった。

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