気持ちが雨の日に思うこと
雨である。
きのうは半袖でも汗ばむくらいの暑さだったのに、きょうは薄手の長袖をきていてもちょっと肌ざむい。
窓の外からは、ザーッ、ザーッ、と、地面の水をはじいて往来する車の音が続いている。
* * *
天気の影響もあってか、今日は自分の気持ちもちょっと雨である。
ちょっとした気持ちのすれちがいにもやもやしたり、言葉尻をとらえてギスギスしたり。ひとの気持ちというのはむずかしい。
あーあ。
そうつぶやいてみても状況は何も変わらない。そんなことはわかってるわい、と心のうちでつぶやいて、いよいよ自分がみじめになってくる。なんならちょっとおなかもいたい。
そんなものだから、いつもなら勢いですぐに埋まるnoteの文章も、なんだか気持ちがのらずに書いたり消したりを繰り返していた。
* * *
今までは気まぐれで書きたいときに書いていたnoteを、毎日何かしら書き続けてみよう、と思い立って1週間が経つ。
平日は毎日何らかのエッセイ、週末はトークノートや写真など軽めのもの、という感覚で、無理しすぎずにトライ中である。
いま、何かをつづけることは、自己観察だなぁと思う。
毎日ごはんを食べるから、今日は食欲がない、と気づく。
毎日歯磨きをするから、あれ、ここがしみるようになった、と気づく。
毎日noteを書くから、あ、今日は自分、調子悪いんだなぁと気づく。画面に落ちゆく文字列をみながら少しだけ客観的に、見つめられる。
いいときも悪いときもつづけるから、意味があるのだろう。
* * *
いまもそとは雨である。
ザーッ、ザーッと、変わらず車の音がひびく。
その音が、なんだか自分の心のなかで聞こえるような気がして、ちょっと目を閉じる。
こういうときは何か特別なことをするというより、いまの自分の状態をそのままうけとめて、日常をすごすしかないものだ。
おとなになってしまったものだなぁ。
なんだかそんなことを思う自分がちょっとおかしくて、フッと少し、力が抜けた気がした。
自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。