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ささやかな感謝祭 #わたしイチ好きなあなたのnote2019 【その3】…の巻

というわけで、わたしがとくに今年”Special thanks”をさけびたい方への偏愛をまじめに綴ってゆくだけの場所、第3弾です。

【その1】【その2】

▼ 主旨についてはこちらのnoteをどうぞ!

上記のnoteのとおりなので、今回の企画はあくまでわたしが個別に感謝をお伝えしてゆきたいなっていうのが主旨です。有名無名問わず、旗を振って応援してくださった方のところのお部屋(note)に遊びにいって、「いつも(orその節は)ありがとうございますー。わたしも○○さんのこういうところ、とくに好きで!」って言ってまわるという、超・超個人的企画です。

決して「万人へのおすすめnote」を選出するという主旨ではないので、誤解なきよう!(そのへんの誤解が生まれないように、ベストnote選出ではないよ、というのを強調したくて上の主旨noteを書いたつもりだったんですが、やっぱり毎回書かないと伝わらないとわかったので、毎回書きます…!)

いたってささやかな感謝祭ですが、その方のいろいろなnoteを拝読したうえで「個人的にはこれが特に好きです!」というものをご紹介しているので、興味をひかれたものにはぜひリンク先には遊びにいってみてくださいね。

知らなかった方の新鮮なnoteや、すでに知っている方でも読み逃していた意外なnoteが読めるかも……? そんな出会いの場にもなったらうれしいなと思いつつ。

それでは、ゆるゆるとはじめます。

・ご紹介は順不同です。

・あれもこれも…!とご紹介したくなる気持ちをこらえて、ボリュームの都合上、埋め込みnoteは「おひとり2つまで」と決意しています(「わたしイチ」じゃなくなっちゃったけど、ごめん2つはどうしても!笑)。

・たとえスキ数が少ない記事でも、わたし的に「くぅー、これ、好き!」って思いが強かったりすると、すでにスキが100越えているような代表noteよりも、そういうnoteをご紹介したりすることも多々あります。総じて、主観的偏愛でお届けしております!


■ 奥村 まほ(okumaho)さん

すでに数々のコンテストで受賞されているおくまほさん。しみじみと心に染み入るようなエッセイや、『ある船乗りの物語』のように完成された美しい作品など、その実力の高さは言わずもがな……。だからこそ、ここではあえてわたしの偏愛にぐっと寄せてご紹介したいです。ひとつは、こちらを。

これ、わりとはじめのころの作品で、どうやらあまり読まれていないようなのでぜひとも個人的な好き!をお伝えしたいです。ある、あるのだよねこういう、家族だからこその言わない、言えない感みたいなもの。夫さんとのやりとり、お父さまとのやりとり、いちいちああこの妙な距離感、わかる……とにやにやしながら読んでしまいました。そして一番好きなのが、最後の一文です。最後の一文にたどりついたとき、私の中で「好きぃ!」が確定しました。

そしてもうひとつの偏愛がこちらです。だって、ネギだよ。あの染みるようなエッセイや小説を手がける方が、「リュックからはみ出たネギ」について熱量高くつづられているのですよ。この希少性がもうすでにグッとくる

実は、「ネギを背負う女」という名前のTwitterアカウントを作ってみたことがあるくらいには、ネギを背負うことについて考えていた。@negiwoseou とかだったはず。ネギを背負うことについてだけ、ひたすら喋るアカウントだ。自分でも頭がおかしいと思う。

この一文で本気度が伝わってきて、好きだなあと思ってしまった。そして読み終えたら、今日もリュックからネギをはみ出させて自転車で駆け抜けるまほさんを妄想して、くうう、たまらん、と思うところまでが味わい方です。


■ たかれん さん

フリースクール代表をしているたかれんさん。わたしが初めて読んだたかれんさんのnoteは、【自己紹介】とある女の子が夢を叶えるまでのお話でした。ご自身の生い立ちや、フリースクール設立への思いなどつづられているので、未読の方はぜひ読んでほしいなぁ。育児中の方にはとくに。そんなたかれんさんの最近の更新でわたしがぐっときたのはこちら。

「生き方に正解はない」とはよく言われるけれど。そのひとなりの正解はきっとある。フリースクールでは見学に来てくれたときに「高校進学、したい?」と聞くのだそうだ。

あの時みんなが驚いた顔をするのは、きっと想定していない質問だからだ。
「高校進学、したい?」なんて聞いてくる人、まずいない。だって高校進学は当たり前のことだから。

自分で未来をつかみとるということはどういうことなのか、考えさせてくれるnote。もうひとつはこちらを。

人はいつも、役割を背負っていると思う。親として、子として、上司として、後輩として、恋人として、友人として……。相手がいれば、間柄がうまれ、自分には名前がつく。「友達のたかれんさん」というように紹介される。

”誰の何とか”なんじゃない、わたしはわたし。衝動的に叫びたくなるその感じ、とてもわかる気がする。深夜の横浜駅で、心の中にせりあがってくるような気持ちを抱え、ひとり歩くたかれんさんを想像した。わたしも、母でも妻でもないただ「個」としての自分を、たまに意識してとりだして眺めてみたりする。きっとそれはこれからもずっと、たいせつな感覚だと思う。

■ 仲高宏さん

もうスキが500近いからわざわざここでご紹介するまでもないけれど、好きで言ったら娘のノートパソコン【エッセイ】はやっぱり大好き。何よりも「雫」のくだりがほんとうに好き。未読の方は読まなければならない。わたしはそんな娘さんのセンスが大好きなので、ここではこちらのnoteを。

いや、読む前からしてすでにこのイラストがもう! 一瞬、あれ、どこかのイラストレーターさんの絵かな、と思ったよ。だってこの躍動感にこの色彩! お母さんの両腕とか、息子くんのハイチェアの上で身を乗り出す感じとかがとってもいきいきしているし、限られた色をバランスよく使ってポップな色合いに仕上げている。大人が見たってかわいいし魅力的。

それでね、noteの中では仲さんが、娘さんのこの絵について愛のある解説をしてくれる。そうして徐々に全貌が明かされてゆく感じがまた、わくわくなのです。さらには最後に、このシーンが家族にとってどういうシーンなのかが明かされて、「ああ!」となる。そうか娘ちゃんは、そんなシーンを描いたのだなあ。じわわわとあたたかな何かが流れ込んでくる。

もうひとつはこちらを。短い文章の中に、なんともいえないきゅんとする感情がこれでもかとつまっていて、好き。ほんと短いのだけれど、ああ、このシーンを切りとるんだ! と、その着眼自体に惹かれるというか。数百字でここまでほこっとしてニヤけられるんだ、と思う。ここ切りとるんだ!で言うと、『いそがしい朝【日記】』もとても好き。

実は、他にも私のツボをついてくるnoteがありすぎてめちゃくちゃに悩んだ。たくさん読まれているから割愛したけど『とにかく『家事アシスト』というスキルを磨け』とか『呑みながら解説します【おままごとキッチン】』とか、主婦なら唸ると思う。仲さんは、気持ちのよい気づかいのひと。「ああ、そこ!」とかゆいところに手が届く発想の持ち主。なに、取り外せるコンロとシンクって。完璧か。

■ いけの美沙子さん

美沙子さんのプロフィールには「ふたりの娘(内ひとりは自閉症スペクトラム―ASD)と生活するシングルマザー」とある。こちらのnoteは、通信制高校に通われる娘さんと一緒に3泊4日のスクーリング(短期間の教室での講義・授業)に出かけ、初日の夜に娘さんが「帰りたい」と言い出したあとのできごとだそうだ。

わたしはまだ体験したことのない状況だから気持ちがわかるなんてとても言えないけれど、文中に出てきた先生のひとこと、「周りの大人は、振り回されましょう」がとても心に響いた。この先我が子も成長して、近いシチュエーションになるときもあるかもしれない。このひとことを、心に留めておきたいなと思った。

2019年の更新は数本だったので、もう1本は2018年から。期せずして、上でご紹介しているたかれんさんの「高校進学、したい?」という話ともリンクする内容で、タイムリーに心に残った。

「あんたの人生だからね~。お母さんは高校に行った方が良いと思うけど、それはお母さんの考えだから、むやみに押し付けるのもどうかなと思って」
「いやいや、高卒資格は取らないとダメでしょって、親が言うところでしょう。ここは」

最初のが母の発言で、2つ目が娘さんの切り返し。

こういうやりとりもあるんだな、いいな、と思う。美沙子さんの他のnoteからは、娘さんと接するなかでの悩みの断片のようなものもたくさん記されている。でも、このnoteの中で繰り広げられている娘さんとのやりとりを見ると、なにかの考え方を押し付けたりすることなく、娘さんと真摯に向き合ってるのだなぁ、というのが自然と伝わってくる。自分とはまた違う、「日常」を垣間見させてもらった感覚。

■ サトウカエデさん

note公式のクリエイターズファイルでも取材されているカエデさん。王道はぜひそちらを見ていただくとして、ここでは安心してわたしの個人的な「好き」に寄せさせていただく。

……って言ってもさ、海外在住かつお子さんのこともつづるカエデさんのnote、育児にまつわる話も語学や異文化にまつわる話も、個人的な興味分野と重なりすぎてたいへんに苦悩した(笑)。本数も多いので、すでに読まれているものより、埋もれている気がする前半の方をひいきにご紹介したい。

ひとつはこれ。直感的に「好き!」と思ったあとで、よく考えてみたら異文化×育児の両面を含むからというのもあるな、と感じた。子と母の描写だけじゃなくて、お子さんとお友だちの会話や様子、お子さんと先生との会話など、「お子さんをとりまく、彼女の構築する人間関係」みたいなものをごくさりげなく描かれているのも、とても素敵だなと思った。それを見守るという母の立ち位置をぼわっとまた、浮かび上がらせるようで。わが子がそのうち雨粒を飲もうとしたら、カエデさんのnoteを絶対に思い出すだろう。

ちなみに異文化×育児系だと『海のむこうの小さな街のシアターにて』も好き。日本にいるとどうしても日本の常識にとらわれて視野が狭くなっているなあと思うから、こういう、海の向こうの育児にまつわる景色に触れられるのはとても嬉しい。

もうひとつは、わたしの写真をヘッダーに使っていただいたというひいきめも少しだけありつつ(笑)、公開されたときから、その後もずっと心に残っているnote。わが子はまだぎりぎり2歳なんだがもう18kgでだいぶ腰にくるのだけれど、疲れているときに「だっこ」と言われると、カエデさんのこのnoteが頭をよぎってさ。手を伸ばしたりするのです。

■ 福岡市美術館”中の人”だった人 Kensaku Yoshizaki さん

福岡市美術館のリニューアルオープン(2019.3)に尽力されたYoshizakiさん。いまは異動されて違うお仕事を担当されているけれど、noteでは引き続き、アート関連の話題を書かれている。

正直に白状します。このnote、タイムラインに流れてきたときにもたぶん目に入ってきていて、きっと開いたような気がするのだけれど、そのときは「あ、ちょっと難しそうだな」と思って閉じてしまった(すみません笑)。でも今回改めてお邪魔して真剣に読んだら、全然むずかしくはなくて、むしろとてもおもしろかったのです。

仙厓さんという禅僧の書画について紹介されているこちらのnote。禅かぁ、何も知らない自分にわかるかしらと思いつつ読み進めていったら、悟りの境地をまんじゅうにみたてたり、一般人の心に寄り添ってくれる、ユーモアあふれるお坊さんの姿が浮かび上がってきて。Yoshizakiさんがそれを、”類稀なるCMプランナー”と表現されているところにとても興味をひかれ。

そう,こうして,仙厓さんという,類稀なるCMプランナーの術中にハマるのですよ!禅の教えなんてよく分からない一般ピープルに,まんまと禅画を話のネタにさせ,部屋に飾らせるのです。これが仙厓さんの作戦だったわけですよ。

そして仙厓さんというひとに興味をかきたてられてからこの続編note『再び,禅画を眺めつつ,「多様性」について考える』を読むと、これがまたおもしろかった。

中でもライバル宗派の名号を「ああ、いいよ」とあっさり請け負って書いたというエピソードは、「多様性を受け入れる」という話への説得力があって、気づけば仙厓さんがぐっと身近で好きになっていました。こんど石村萬盛堂の「仙厓せんべい」を見たら、今までとはまったく違う心持ちで向き合えてしまうなあ……と思った次第。


■ まこさん 

田中圭への愛があふれているまこさんのnoteも勢いがあっていいなぁ!とは思いつつ、ここではそれ以外のまこさんにスポットライトをあててみたい。

普段まこさんは1週間の振り返り日記などを書かれていることが多いので、こういうレポートっぽいものはめずらしい。現場の刻々と時間差し迫る感じなどふくめ、臨場感があふれていて、どきどきしながら一気に読んでしまった。すっかり感情移入していたのか、最後に送り届けた先での写真が出てきたとき、読んでいるこちらまでうるっと……。なんて頼もしいお嫁さん!

こちらは単純に「好き!」というより、ああ読むことができてよかった、いろいろな気持ちを越えて書いてくれてありがとう……という気持ちが入り混じって、とても心にひびいたもの。決して感情的にならずにつづられている、ていねいでやさしい文面の端々から、それでも、お子さんに対する愛情があふれるくらい伝わってきて。書いてくれて、ありがとう。

あとはね、全然関係ないのだけど、わたし、まこさんの手書き文字、好きです。「#手書きnoteを書こう」企画のnote他の方のもいくつか見たけれど、まこさんの文字が私の中で一番衝撃、かつ、この文字格?好き、と思ったよ。なおわたしも四角は丸めがちです(笑)。

以上、3通目のささやかなおてがみでした。

……あれ? もう今年終わるの? 

ささやかな年末の感謝まわりは、なんと予定の半分くらいしか終わりませんでした(汗)。完走、ならず。。

「今年の感謝、今年のうちに」なんて言っていたのを守れずしょんぼりですが、せっかく走りはじめたのだから、年明け後も、当初予定していた方々の感謝まわりが終わるまではほそぼそと続けてみたいなぁ、と考えています。

確かにエネルギーはかかるけれども、普段応援してくださってる方々のお部屋に遊びにいくのはわたしも嬉しいし、ああ自分はやっぱりこういうものに惹かれるのだなあ、こういうテイストが好きなのだなあ、と再発見するのも楽しかったりするので。

あと、最近は早朝にこれのためにこそこそ起きているんだけど、そのしずまりかえった貴重なおひとり時間が楽しくなってきた、というのもちょっとある(笑)。

さてさて、こんな最後の最後までたどりついてくださった方、いるのかわからないけれど、いつもほんとうにありがとうございます。

とりあえず年末の感謝まわりはここまでとなりそうです。

みなさま、どうぞよいお年を。

あったかくしてね。

(つづく…かな?)

自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。