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雨の日と、ひっぱり出す感性のようなもの

中学生のころ、担任に毎日提出する「連絡ノート」があった。

くわしい内容は覚えていない。ただ1日分が横長の長方形のような形で、右側に数行の自由記述欄があったのは覚えている。そこに何かを書くのは、わたしにとってごく自然なことだった。

帰りのホームルームで連絡ノートが返されると、自由記述欄に担任のコメントがひとこと、ふたこと記されている。簡易的な交換日記みたいなものだ。

当時はそれを当然のものとしていたけれど、いま思えば授業の傍ら、よく40名弱を相手に毎日毎日、コメントを返してくれたものである。

さて、梅雨どきのことだっただろうか。

ある雨の日、わたしは自由記述欄にこんなことを書いた。

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どうでもいいことをすごくしんけんに書いています。

<※2020年7月末で廃刊予定です。月末までは更新継続中!>熱くも冷たくもない常温の日常エッセイを書いています。気持ちが疲れているときにも…

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