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【日々の見方・思考の断片】

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きみのめに世界はどんなふうにうつるのだろう。
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#暮らし

297円のサーモン。

午前中に出かけた帰り道、たまの贅沢にひとりでカフェランチでもしてやろうかと思って歩いてい…

旅人になった日と、それから。

初めてパンパンに荷物が詰まったバックパックを背負ったとき、「ああ、旅に出るんだな」と思っ…

夫婦ってやつぁ

たとえばあなたの奥さんが、あなたが連休中に5日間ほど出張だというので、「世間が楽しんでる…

打ち上げはスーパー銭湯で

打ち上げという単語が縁遠くなってひさしい。 そもそも大勢のパーティは得意じゃないので、ひ…

風を通したがる話

「あの子、すぐ風を通したがるでしょう」 産後、母が泊まり込みで手伝いに来てくれていたとき…

毎日、目にする景色

ずうっと背景に山があった。 2泊3日の宇和島出張中の話だ。車で移動していても、ほぼいつでも…

ノスタルジアは突然に

夕方、洗濯物をたたんでいてふと目をとめた。 お弁当をつつむ用の、ちょっと厚手で大きめのハンカチ。ライオンにゾウにトラにと、色とりどりの動物キャラクターたちが、野球のユニフォームをまとって可愛らしくプリントされている。 それは昨年実家に帰ったとき、帰りの飛行機で食べるためのおにぎりを、母がつつんでくれたものだった。ちょうど動物をゆびさして喜ぶようになった孫娘のために、動物がたくさんプリントされているこのハンカチを、引っ張り出してくれたのだろう。 そのすみっこに、母の筆跡で

やさしいものさがし

花粉症と風邪のミックスで、どうにもぼんやりと体調がわるい。 そんなときは文章も、やさしい…

それでもわたしは怒れない

寒い。寒い。なぜなら玄関のドアがもう数時間も全開だからだ。 今日は朝から自宅に工事が入っ…

シェアハウスのラウンジみたいに

ふと気づいたのだけれど、20代後半はそういえば、だれかとシェア暮らしをしている期間のほうが…

気負わず、平常運転でまいりましょう

“1月7日、ついに待ちに待った平日! 気合いいれていくぞー”。 年末年始は義実家にどっぷり…

じいじは意外とロマンチスト

突然父がいなくなったと思ったら、庭の物置きの奥をガサゴソやって、小さなクリスマスツリーを…

自転車に乗るすべてのひとと、自分へ

妊娠初期に自宅で絶対安静という期間を味わって「自分の中で考え方が変わったなあ」と思うこと…

こどものタイムライン

きのう、夫の会社では「IT界隈に興味のある小中学生グループ」の会社見学を受け入れるという機会があった。 夫の帰宅後、どうだった?と雑談がてら話を聞いていたのだが、そのなかでわたしにとって一番印象的だったのは、ITとはまったく関係ない以下のようなやりとりである。 私「小中学生って、年齢層はまんべんなく来たの?」 夫「そうだね、わりと。一番下は、7歳の子がいて」 私「へー」 夫「でさ、うちの会社ができたのって6年前なんだけど」 私「うんうん」 夫「『6年前、みんなは