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エッセイはとつぜんに

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つれづれなるままに、ひぐらし、ではないが、ときたまPCにむかひて。役には立ちませんが、何の変哲もない日常を楽しめるようにはなるかもね。
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#ライフスタイル

note更新頻度をちょっとゆるっとします

note更新頻度をちょっとゆるっとします

やることが多方面で積もってきて、なんだかアップアップしている。

ありがたいことにジワジワと仕事の種をいただくことが増えて、一方では自分のライフワークとしてやりたいことも進めたくて、はたまた娘の入院や通院が不確定な時期にぽん、と差し込まれたりもする。ついでに今月は夫の海外出張が2度もあって、なんだか気持ちも余裕がない。

書きながら思ったけれど、これはどうも作業の絶対量についてアップアップしている

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みかん農家になった友人のこと

みかん農家になった友人のこと

サラリーマンを辞め、突如みかん農家になった20代の友人から、「初めてのみかん」が届いた。

家族3人でダンボール箱を囲んでいそいそとあけてみると、箱いっぱいのみかんがずらりとあらわれた。

みかん好きの1歳娘は思わず、その上におおいかぶさる。次々とみかんを取り出し、横にいる夫に手渡してゆく。「うれしいねえ。ごはん終わったら食べようね」。そう声をかけると、ちっちゃな手を口に運んでパクパクと食べるまね

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いやいや期、でカテゴライズしすぎずにGo.

いやいや期、でカテゴライズしすぎずにGo.

朝、娘が保育園に行くのをいやだと主張する日がちょこちょこと出てきた。

少し前までは、「保育園行く?」と声をかけると、自らリュックを引きずってきて、ふんふんしながら、玄関へよちよち歩いていっていたのになあ。

* * *

ある日の朝も「保育園行く?」と聞いたら、首をブンブンと横にふって「いや」を主張していた。

私は、前日に先生から聞いた「園でのようす」を引用しながら、「楽しさ思い出し作戦」で交

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気心の知れた、幼なじみみたいに。

気心の知れた、幼なじみみたいに。

「コーヒーと紅茶、どちらになさいますか?」

何度、この質問に答えてきただろう。そしてこの質問に対するわたしの答えは、学生時分までは間違いなく「紅茶」の一択であった。

おとなになって、会社員として働き始めたころ、ブラックコーヒーを「おいしい」と思えるようになった。今、仕事で集中したいときやちょっとスイッチを入れたいときには、自らコーヒーを選ぶ。コーヒーの香りは大好きだし、お洒落なカルチャーもかっ

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振れ幅はおおきいほうが気持ちいい

振れ幅はおおきいほうが気持ちいい

あっちへいったりこっちへいったり、頭のなかがいそがしい。

土曜日は普段脳みそを使わない分野のインタビューをして心地よく疲れ、日曜日は娘を連れて家族で牧場へ行き、牛や羊とぞんぶんにたわむれて心地よく疲れた。今日は朝から夕方まで娘のアレルギー負荷試験で小児科にカンヅメになって疲れ、帰ってごはんを作ったあとは夫に子を託して、わたしはひとりフラの練習に出かけてまた心地よく疲れた。

家へ帰ってきておふろ

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そのままのトーンで

そのままのトーンで

こころも体も、ちょっと風邪をひいている。

そんなときは無理して気どったものを書いても絶対にバレてしまうから、今日はかぎりなくゆるやかに、いつも以上によけいな力を抜いて、自分にとってのセラピーみたいな気持ちで書いてみたい。

まずはそうだな、あたたかい紅茶をいれよう。

あたためたミルクに紅茶のティーバッグを浸してさ、ロイヤルミルクティーにしよう。いつもはお砂糖も入れないけれど、今日ははちみつをい

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毎日更新じゃなくっても。

毎日更新じゃなくっても。

いきなりだけど、わたしのnoteは「毎日更新」じゃない。

いや、恥もふくめて正直に白状すると、今年の6月末ごろから一時期は毎日更新を目指していた。平日はエッセイ更新、休日は短歌更新、という形なら、なんとかつづけられるかなあなんて。

なんだかそのころnoteには「毎日更新」すれば自分が何者かになれるような空気がただよっていて、わたしもその空気にあやかりかったんだと思う。

実際、noteの今のシ

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プーの世界なら、食べこぼしもゆるせるのに。

プーの世界なら、食べこぼしもゆるせるのに。

先日『プーと大人になった僕』を観た。

ストーリーもとてもよかったのだが、個人的に一番印象に残ったのは映画の筋とはまったくちがうところだった。

全体を通して、てくてく、のそのそと動き回るかわいらしいプーの一挙手一投足に、1歳の娘の姿を重ねずにはいられなかったのだ。

まるっとしたフォルム。ぽっこりと突き出したおなか。自分のそんなおなかを、小さな手でペチペチと触るしぐさ。足を広げて、よたよた、ペタ

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「保育園行かせるのかわいそう」談義に思う、二項対立のモヤモヤ。

「保育園行かせるのかわいそう」談義に思う、二項対立のモヤモヤ。

twitterでよく、「小さいうちから保育園行かせるなんてかわいそう」「全然かわいそうじゃないよ、かわいそうって思うなんて前時代的」みたいな二項対立みたいになっているのをみかけるのだけれど、そのたびにモヤっとした違和感をいだく。

なんだろうね。

べつにどっちだっていいんだよ、大切なのはその親御さんが、ちゃんと自己肯定できていることで、自分を責めて苦しくならないことで、そのためにはどちらでも、信

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やりたい仕事だけやろうと決めたお話

やりたい仕事だけやろうと決めたお話

(※だらだら長いnoteですが、自分の脳内整理のために置いておきます)

すこし前の話だが、仕事用の名刺をリニューアルするにあたって、このnoteアカウントのURLを初めて記載した。

これはわたしにとってはけっこうな賭けというか、 ひそかな決意表明みたいなものだ。これまでわたしは、ぽこねんアカウントとリアルな自分をつなげることを意識的に避けつづけてきたのだから。

ただこのたび、育休を経て仕事

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四季のある幸せ、ない幸せ。

四季のある幸せ、ない幸せ。

あ、空気に秋が混ざりはじめた。

週末、洗ったシーツを干そうとベランダに出て、ふとそう思った。

いや、実際はまだまだ暑い。照りつける日差しはあいかわらず容赦がなくて、「暑い……」ということばが自然ともれ出るほどには、まだ暑い。

それでも空気には、いくぶんか優しさが混じりはじめた。真夏の、360度からモワッとまとわりついてくるような暑さからは解放され、日差しさえ遮断してしまえば、息のしやすい空気

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一歩手前で、少し休もう。

一歩手前で、少し休もう。

季節の変わり目、なんだかちょっと、からだがバランスを崩しているみたい。そんなひとも多いだろうか。

まさにいま、自分がそんな感じである。

30度超えの日々が続いていたのに、先週から雨が続いて気温が下がり、さらにはエアコンで除湿をかけた室内にいてからだが冷えてしまったらしい。

食欲はないし、おなかはくだすし、夜はなかなか眠れない。明け方やっと眠れたと思ったらすぐ朝がきて、睡眠不足でからだがだるい

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目的なんて、なくっても。

目的なんて、なくっても。

20代なかばのころ、「会社をやめて海外へ行く」というと、だいたい聞かれることは決まっていた。

そのひとつが、「目的は?」という質問。

会社をやめるなんて、それで海外へいくなんて、そんな大きな決断をするからには、きっと何かその先に、成し遂げたい大きな目的があるのでしょう?MBAとかとるの? 将来どうするの?

そう言いたげな視線をいくつも受けとめてきた。ダイレクトにそう言われたこともある。

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もしその日、健康ならば。

もしその日、健康ならば。

朝おきて、「まあちょっと眠いけれど普通の体調だな」と思えたのなら、もうそれだけで今日のあなたはラッキーだ。

おめでとう、もう1日の半分は成功していると思っていい。

普通の体調、というのは空気みたいなもので、失ったときにはじめてそのありがたみを痛感する。

そうして痛感したはずのありがたみは、普通の体調に戻るとまた忘れてゆく。

のどもとすぎれば熱さを忘れる、とはよくいったものだ。

* * *

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