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よりそい続けるシンボルとして。ポケマルロゴにハートがくっつきました。

みなさん、ポケマルの「東北応援プロジェクト」の特設サイトはご覧になっていただけましたか?

ポケマル代表の高橋博之は、東日本大震災が起きた時、岩手県議会議員を務めていました。高橋が被災地で「生産者と消費者のつながり」を目にしたことがきっかけで、2013年に食べもの付き情報誌「東北食べる通信」が、2016年に産直アプリ「ポケットマルシェ」が生まれました。

「東北食べる通信」では生産者さんによりそいながら毎月緻密な取材を重ね、食べものの裏側にある人や地域などのストーリーを約100号発刊しています。4,800名の生産者さんに登録いただいているポケマル上でも日々、多様なストーリーが発信されています。

生産者さんのストーリーを長い間伝え続けてきたポケマルだからこそ、この10年のこと、そして被災地の今をより多くの方々に伝えたい。そして、生産者さんと消費者のみなさんが直接つながる場を作ることで、生産現場の過疎高齢化をはじめとした社会課題の解決を目指したい。そんな思いから「東北応援プロジェクト」はスタートしました。

「東北応援プロジェクト」の特設サイトでは、震災後に岩手県から立ち上がった私たちが、長く、深く、付き合ってきた東北の生産者さんたちの10年のストーリーを、こだわりの食材とともにご紹介しています。

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このサイトを作るときに、当初から「私たちの根本(ロゴ)に、まごころ(ハートマーク)をよりそわせる」という構想がありました。ポケマル上に確かに存在する「まごころ」を、今改めて「見えるカタチ」にしたい、と感じたのです。

こちらが、いつもの私たち。

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こちらが、ハートがよりそったロゴです。

ハートロゴ

実際に会ったことはなくても、どんな思いでこの食材を作っているのかを知って、直接つながった生産者さんとやりとりしながら食べものを購入できるポケットの中のマルシェ。そんなワクワクする場を表したこのロゴを、ポケマルスタッフ全員、とても気に入っています。本来ならロゴは企業の「聖域」的なものでもあるし、あまりいじりたくない、というのが一般的な考え方かな、と思います。

でも、今回のプロジェクトでは、あえてそのロゴに「まごころ(ハート)」を加えることに意味があるな、と考えました。

ポケマル上で生まれている「まごころ」を、知ってほしかったから。

私たちがずっと発信し続けていること。それは、ポケマルのビジョンでもある「共助の社会を実現する」ということです。10年前の東日本大震災の被災地でも、昨年から続くコロナ禍でも、生産者さんと消費者のみなさん、両方が様々な困難に直面しました。

そこで生まれるのは、「支援」という一方向の矢印ではないとポケマルは考えています。お互いに助け合うことで、お互いに困難を乗り越える、そんな姿が見られました。

たとえば、東日本大震災の被災地では、被災生産者さんと、都市からボランティア活動のために訪れた方々の交流が生まれました。生産者さんは生産の現場を知ってもらうことで、食べものの裏側にある価値を食べ手に伝えることができました。一方、都市から来たボランティアの方々は、自分の持つスキルやノウハウが目の前の生産者さんから必要とされることで、やりがいや生きがいを感じ、元気になって帰っていきました。

コロナ禍では、売り先が狭まってしまった生産者さんの食材を「食べて応援」しよう、という動きが消費者の方々の間で生まれました。一方で、外出を控えて窮屈な思いをしている方々のために、オンライン料理教室付きの商品など、お家で楽しめる様々な企画商品が生産者さんの発案で出品されました。

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こうした双方向の助け合いを、私たちは、「共助の関係」と呼んでいます。

生産者さんと消費者のみなさんがお互いを知り、よりそい合って、助け合う関係を作るための接着剤になりたい。日常的に都市と地方の人たちにつながりあってほしい。ポケマルが、みなさんの「まごころ」が交わされる場になるよう願いながら、日々運営しています。

ハートを、継続的な「助け合い」のシンボルにしたい、と思った。

そんな思いから、今回のプロジェクトのロゴは「いつものロゴにハートがよりそった」ものに決まりました。そしてこのロゴは今回の東北応援プロジェクトの中だけにとどまらず、これからもずっと、東北の生産者さんや被災地にお住まいの方々への「寄り添う」気持ちの象徴として残していきたいと考えています。

また、東北のみに限定せず、あらゆる形、あらゆる場所で「助け合い」の関係を生んでいきたい、そのシンボルとしてこのロゴを今後も使っていこう、と思っています。ポケマルの正式なロゴではないですが、今後様々な場面で、このロゴが登場することになるはずです。

共助、って耳慣れない言葉かもしれませんが、このハートのロゴを目にする度に、この言葉を思い出してほしいのです。困難は誰しもが抱えているもの。そして今後、抱え得るものです。

「支援」という一方向の矢印ではなく、つながることで長期的にお互いがお互いの助けとなる。そうしたつながり生まれる場所に、気づけばいつもよりそっているハートのロゴでありたいと思っています。

名称未設定のデザイン (38)

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◆ ポケットマルシェ × 3.11 特設サイトURL


◆ 産直SNS「ポケットマルシェ」


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