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新生活で家具を買う時に失敗しやすいパターンと対策

みなさん当たり前に机でご飯を食べて椅子に座ってくつろいでベッドで眠るといった生活を送っているのではないかと思います。生まれた頃には既に一式揃っていて、進学・就職での一人暮らしや、結婚など人生の節目を機に自分が揃える事を経験する人も多いハズ…

そんな中で”良いと思って買ったけど失敗だった!コレが余分だった!”なんて経験はありませんか?

僕は家具を運搬・設置までの仕事を6年間していてそんな場面に多々遭遇してきました。そんな遭遇してきた失敗の数々とそこから得た対策を書いていきたいと思います。

間取りによって条件が違いますが共通しているところはあります。

①実際に現地に行ってしっかり調べる事

②買う時は見取り図を持っていく事

③家具に優先順位をつけるという事

④自分自身で大きさをしっかりと測る事

家具を買う前段階の内容ですが最重要といってもいいところです。

正直なところ家具は無くても生活に問題ないんです。四畳半にちゃぶ台ひとつなんて見たことありませんか?最低限あれで生活できたりします。

家具とは、少しでも生活を楽に豊かにするものなのです。上の手順はとても手間ですが、これを省くと家具のせいで生活がしにくくなったりします。

実際に現地に行ってしっかり調べる事

ここで重要になることは”部屋に物を置くときに大切なのは一番狭い所を確認する”ということです。

見取り図はとても重要です。しかし見取り図には情報が多すぎて素人目で見てわからないところや必要としている情報がないこともあります。

足りていない情報として

・床から天井までの高さ

・開き扉を開けた時の幅

・階段の段と天の高さや手すりの場所

などまだありますがこれらの情報が生活する上で必要なのか?と思われますが生活の準備をする上で必要です。

『実際に見に行ってみますか?』不動産で言われることだと思います。しっかり調べる事、空間で認識することで見取り図より詳細な情報と感覚を得ることができます。

実際に部屋を測って、置く家具のサイズのイメージを持って、気になるところは写真を撮ったりすることでより正確に把握することができ、折角家具を買ったのにデッドスペースが出来たりそもそも部屋に入らないなんてことが減ります。


②買う時は見取り図を持っていく事

事前に現地で調べる事が出来ない場合の対処になります。この場合必要になることが”販売員との話のすれ違いを抑える事”です。

①をしっかりしているとあまり必要ではないのですが、

・急な引っ越しで忙しくて時間がない

・①が手間でやりたくない

などいろいろな事情があると思います。慌てて買った結果買いすぎて部屋に入らない、部屋が狭くなって足の踏み場もないなんて結果もあります。

販売員は家具の知識はあっても、お客様の部屋のことは分かりません。お互いに最高の結果を出す為の最低限の行為として見取り図を持っていく事をおススメします。

③家具に優先順位をつけるという事

生活で必要となる家具と言えば、食器棚・ダイニングセット・ソファー・センターテーブル・テレビボード・サイドボード・書棚・チェスト・ベッド…といったところだと思います。

これらを買う時に気をつけるところとして”一度に全てを揃えようとしない事”があります。

実際に部屋を見ても、しっかり測っても失敗することはあります。

動線を意識出来ないからです。

家具があって自分が何か作業をするという状況を見越している人は極々稀です。自身の引っ越しの経験が多い人ぐらいだと思います。

歩くだけでも”料理を持っていたりごみ袋を提げている”など自身+αな状況はあります。その時にソファーやテーブルが大きくて歩きにくい、動かそうにもスペースがないなんてこともありえます。

一度に全て揃えてしまうと日常生活が窮屈なものになってしまいます。人が歩くスペースや使うスペースをしっかり意識して買う為に、ひとつひとつ買い足し生活を豊かで利便性のあるものにしてください。

④自分自身でしっかりと大きさを測る事

展示場に行った時に、家具の名前や表記だけを見て買って失敗する人がいます。

家具には、各メーカーによって表示が様々なパターンがあるものがあります。ソファーは特に、パターンが多い典型的な例と言えるでしょう。

実際3人掛けソファーと表示されていても2.5人サイズであったり、3.5人サイズであったりとメーカーによってサイズ表記と実際のサイズがずれているようなパターンは多々あります。

更に失敗のパターンとして、その場で見てそのまま買ってしまうという事があります。

広い展示場にたくさん種類のある家具が展示されているのを見ている内にこのサイズが良さそうと思い込んで買ってしまうのです。家具というのはそもそも大きい物が多いので、広い展示場だと実寸より小さく見えてしまう事があります。

『思ったよりも大きいなww』私が働いていて一番よく聞いたセリフです。

『皆さん言います。笑い事で済んでよかったですねww』これが返し文句でした。

”歩くスペースが狭い”や”物をのけないと置けない”なんて可愛い話で、部屋に入らないです!部屋まで行けません!とも言ってきました。

ぜひ購入される時は、スケール(メジャー)で実際に測る事をを強くおススメします。


少し浅めに状況と対策について述べてきましたが、これである程度の失敗は回避できると思います。家具も物によって条件が違ったり、現場も条件がまちまちなので全体的に活用出来る範囲でまとめた感じになりました。

最後に…

思わず私が『マジかよ…』と言ってしまった失敗談

まだ入社間もない頃、2KのハイツにQサイズ(ワイドダブル)のベッドを配達に行った時の事です。※(縦幅:約2m×横幅:約1.6m)くらいです。

寝室として構えられていたお部屋に、ベッドフレームを組み立ててマットを載せるという比較的簡単な作業です。設置も難なく終わり帰ろうとした時に、お客様から『部屋の扉が閉まらない』と言われました。

開き戸だったのに扉の開閉するスペースを考えられていなかった為、ベッドのフレーム部分に扉が当たってしまい扉が閉まらないという珍事件が起きました。

結局お客様が、部屋にある雑貨を全て部屋から出してベッドを部屋の隅に置くことで解決しました。


家具を設置するのは一番最後にするくらいでいいです。

家電や引っ越しの搬入を終えて、日常で動かす事がない物を設置し終えて少し狭くなった部屋に後から付け足していく方が快適さが一段と違ってくると思います。もちろん測量はしてくださいね。


これから新生活を送る人の参考になればと思います。

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