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拾ってくれたニーズが細かいほど、感謝は大きくなる法則

先日、「わー、これだよー!これ!私が求めていたものはー!」となることがありました。

これです。
【幼児二人乗せ大型自転車等、一般ラックが利用困難な方優先】

駅近くの駐輪場に<おもいやりゾーン>なるエリアができ、そう表示されていたのです。

そこのエリアはラック間の距離に余裕があり、ラックの高さも低くて、幼児イスのついた電動アシスト自転車でも停めやすい設計になっています。

もはや現代の(とくに都心の)子育てママの必需品にもなった、幼児イスつきの電動チャリ。
乗っている方には共感いただけると思いますが、従来の駐輪場のラックだと停めにくいことこの上ないんですよね。

・幅があるから隣の自転車にひっかかりやすい。
・重くてラックに持ち上げられない。
・子どもいると、先に降ろしてあげるスペースが必要だし、赤ちゃん抱っこしているとさらに困難をきわめる。
・そんなわけで、他の方の迷惑になることも多くて、「スミマセン」感も多い。

こないだは、もうストレスだから、脇のスペースところに停めておこう!と停めたら、案の定、不法駐輪で撤去され…「もーー!どうすりゃいいんだよー!」となっていたところに、このエリアを見つけたもんだから、

「ありがとーーー!これだよぉー。これ欲しかったんだよー!」となったわけです。

いや、電動でラクしてるんだから、その分頑張って停めようよって話もありますけどね。もちろん子育てで困ってることのベスト10あげたらこれは入らないと思うんですけどね。

でも、このほんのちょっとの「助かったー!」で重要だなーと思いました。

拾ってもらったニーズが細かいほど、それに対する感謝心が強まる法則。(これ、なんか名前あるんですかねぇ。)
きっとどんなサービスでもプロダクトでも一緒ですよね。

「これこれ、これが欲しかったの」
「そうそう、ありそうでなかったけど、コレだ!」

ていうのがあると、For me感が増して、ロイヤルティがあがる。
そこを見つけるのが、マーケティングの醍醐味ですものね~、と急に仕事ぽく締める。

ここからは余談ですが…
この優先エリアをみたとき、つくづく日本人っていうのは、こういう、「ちょっと気づいたんで用意しておきました」的なささやかな支援が得意だよなーと思いました。

先日、赤ちゃん連れで電車に乗っていると、手を挙げて「こっちこっち!ここ空けるから、こっちに座ってー!」という中国人のおばさまに出会い、すごいなーと思いましたが、日本人はそういう派手なやりかたじゃなくて、ちらっとみて無言でサササっと席をたつみたいな人が多い気がする。

身を乗り出して派手にあやしてきたりする人はいないけど、赤ちゃんと目があったらニッコリ笑ってくれる人、静かに遠くからあやしている人、ベビカーちょっとだけ支えてくれる人というかんじで、

みんな控えめだけど、けして優しくないわけではないよなーっていうのがわたしの生の実感です。

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