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2020年監査法人の就活(新型コロナウイルスの影響を受けて)

2020年の監査法人採用活動は激戦となる

コロナウイルスを契機とし、様々な業種に大打撃を与えています。皆様が就職予定の監査法人も例外ではなく、2020年の監査法人の採用活動にも大打撃を与えることは間違いありません。

恐らく、二次試験(論文式試験)合格者の50%以上は、監査法人に入所することができない可能性が高いと思います。

2019年の二次試験(論文式試験)合格者が1,337名のため(出所:公認会計士・監査審査会)、監査法人に入所できるのは、600人程度ではないかと思います。

二次試験(論文式試験)後すぐに就活対策を行う必要がある。また、2020年については試験の延期に伴うイレギュラーな運用を考慮した動きが必要である

二次試験(論文式試験)の受験者は、合格発表後にすぐに監査法人の採用面接が開始します。

合格発表後の監査法人の就職活動という意味は、早ければ数日、長くても1ヶ月程度の勝負になります。しかし、監査法人の採用枠が合格者数に比べて不足するため、監査法人への就職が決まらない場合には、民間企業への就職にシフトする必要が出てきます。

今年は、残念ながら、二次試験(論文式試験)が最後の関門ではなく、その後の就職試験も含めて「公認会計士試験」となることをしっかりと認識しておく必要があります。

よって、事前に監査法人会社説明会やOB・OG訪問等に参加をし、各法人の特色等を事前に把握した上で、二次試験(論文式試験)合格発表後に本番の面接等に挑む必要があります。

※新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年5月に予定されていた短答式試験②及び2020年8月に予定されていた論文式試験が延期されています。
詳細は、「新型コロナウイルス感染拡大に伴う令和2年公認会計士試験第II回短答式試験及び論文式試験の実施方針に係るお知らせ(公認会計士・監査審査会 2020年5月15日」をご覧ください。

<変更後のスケジュール>
◼︎短答式試験②:2020年5月24日→2020年8月上旬
◼︎論文式試験:2020年8月21日〜23日→2020年11月下旬

こういった状況を踏まえ、改めて就活対策のスケジュールに関する記事を別途記載したいと思います。

リーマンショックの影響を受けた2010年頃の採用状況と酷似している

2008年にリーマンショックが発生し、2009年より買い手市場、2010年や2011年は完全な買い手市場になりました。

【参考例】
JCASTニュース(2010.3.1)
2009年度の二次試験(論文式試験)の合格者数は2229人。日本公認会計士協会によると、2010年1月末時点で就職先がない合格者は700人弱。
②日本経済新聞(2010.11.16)
2010年度の二次試験(論文式試験)の合格者が2041人。四大監査法人の新人採用は前年比4割減り、700人弱にとどまる見通し。

私は、2010年頃の監査法人内定者ですが、空前の買い手市場の中、Big4のみならず、中堅・中小監査法人合わせて10社くらいにエントリーしました。

結果的に、Big4に内定をもらいましたが、就活準備を入念に実施しました。ES(エントリーシート)の添削を大学のゼミの優秀な先輩にお願いし、面接対策の本をしっかり読み、面接に挑みました。

一人でも多くの方が会計士としてのキャリアを描けるよう、過去の就活事情、内定獲得のコツ、キャリアプランなどについて、また情報発信していきたいと思います。

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