2022年天体位相の3大イベント

投資日報α(2022.4.18)「カルデアスコープ(占星術つぶやきメモ)」第40回記事を紹介します。

 12日の米CPI発表では、前年同月比8.5%上昇と40年ぶりの伸び継続となったものの、コア指数は前月比0.3%上昇と2月の0.5%から鈍化し、米債利回りは低下した。インフレ率は3月がピークとの見方も出ているが、依然として高い状態が続く公算と見られている。またFRBは早ければ5月にも0.5%の利上げと950億ドル規模のQTを開始すると目されており、米株は軒並み下落した。
 この日は木星-海王星合成立日であり、インフレを示す天体位相と経済指標発表によるインフレのピークが一致した。また同時に、ドル円は20年ぶりの円安である126円台をつけた。

◆今年の3大イベントに注目
 今年の注目すべきアストロロジーイベントのテーマとしては3つ挙げることができる。一つは「冥王星サインチェンジ」(2023年3月24日)、二つ目は「木星-海王星の合」(本年4月12日)、三つ目は「隠れ土星-天王星スクエア成立」(本年10月3日)である。

<冥王星サインチェンジ>
 まず冥王星が現在のやぎ座からみずがめ座にサインチェンジする事象だが、国家のシステムや世界のパワーポリティクスに激変が生じると解釈されるイベントである。成立は来年だが、既にロシアのウクライナ侵略が世界に重大な影響を出している。
 過去を振り返ると1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件の時も、冥王星がさそり座からいて座に移動したタイミングであった。冥王星に剪定された団体は毒を吐いて崩壊するが、今回のロシアも同様に軍事侵攻という毒を吐き出しており、これは体制が崩壊する前兆に他ならない。ロシアの専制主義が、冥王星による時代の編纂から棄却されつつあると判断する。

<木星-海王星の合>
 また高インフレが続く米国の利上げと量的引き締め政策の開始が、世界の金融システムを不安定にさせる可能性がある。二つ目の木星-海王星の合は13年に1度のイベントで、リーマンショック以来の重大な金融政策の転換と重なる。この位相は短期的には高インフレ、長期的には膨らみすぎた米株の価格を示し、FRBは明確にこれらを同時に縮小させる意思を示している。奇しくも12日にデフォルトしたスリランカのように、米金融政策転換が世界に思わぬ影響を及ぼすかもしれない。この場合、新たな世界的スキームを構築することが求められるが、そうなった場合、冥王星のサインチェンジの範疇にも入れられるだろう。

<隠れ土星-天王星スクエア成立>
 三つ目の土星-天王星スクエアは昨年3回の成立をもって終わったと思われた方もおられるかもしれない。しかし本年10月、これらの天体が逆行する過程で0.62度という僅差でスクエアが成立する。筆者はこれに先立つ9月19日から28日にかけての天体位相が、金融市場に相当ハードなアタックを仕掛けて来ると申し述べておきたい。全天体が参加する強力な位相のフォームから見て、リーマンショック級の株価暴落が襲来してもおかしくないものと判断する。

◆直近のイベント
 木星のサインチェンジ(5月11日)に注目。うお座からおひつじ座への移動は、コモディティや資源国株に資金が集中する見通し。金(ゴールド)も2020年8月の最高値を抜きに来る可能性が高いと見る。
 今月30日に冥王星が逆行開始。ロシア-ウクライナ情勢に変化ありと見る。一時停戦の可能性もありそうだ。

──この記事は、(株)投資日報社発行「投資日報α」(2022.4.18 No.15522)に掲載されたものです。──

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