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早川沙織からの手紙

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2024年の春。 楠将樹(くすのき・まさき)の通う高校に、早川沙織(はやかわ・さおり)が転校してくる。 沙織は、艶のある黒髪をした美少女だった。 初対面にもかかわらず、なぜか突っ…
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#SF

早川沙織からの手紙 #10

沙織3 「あの日、先輩と待ち合わせをしてたの。神社のまえで」 「へー」 「先輩に事情を説明…

ブルー
1か月前
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早川沙織からの手紙 #9

沙織2  フードコートは、学校帰りの学生たちで半分ほど埋まっていた。  ぼくらの高校の制…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #8

沙織1  HRが終わって、教室でのんびりしていると、メッセージが届いた。  めずらしく沙…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #7

古墳4  1986年の学校新聞に、ヤガミ老人の写真はなかった。  沙織の話によると、生前…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #6

古墳3  ぼくらの学校では中間テストのまえ、つまりゴールデンウィークのまえにクラスマッチ…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #5

古墳2  その夢を見るようになったのは1年前、高校に入学してからだ。  実際のところ、そ…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #4

古墳1  ぼくの住んでいるF市は、海に面した中堅都市だ。  背後になだらかな山地があって、三角形をした街の真ん中を一級河川が流れ、東西に新幹線が通っている。  中央駅の北側の山すそに、ぼくの通っている高校がある。  学力はまあまあ。敷地がバカみたいに広くて、設備だけは充実してる。  休憩時間になると校舎のあちこちで、スカートが短めの一軍女子がSNSにアップするダンスの練習をしたり、男子が悪ノリしてふざけてたりする。ようするに、にぎやかなのと生徒数が自慢の、ごく普通の高校だ。

早川沙織からの手紙 #3

転校生3  バス停で小田桐ヒナを見送ったあと、このまま帰るかどこかで時間をつぶすか考えた…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #2

転校生2  映画が終わると、小田桐ヒナが「私、予備校があるから先に帰るわね」といってきた…

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1か月前
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早川沙織からの手紙 #1

転校生1  その日は、中間テストが終わって学校は昼までだった。  家に帰ってすぐに、ヨシ…

ブルー
1か月前
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