私的な「面白い漫画」の条件.3 まとめ

~面白い漫画の条件~

4.ユーモアがある
かねてから私は「ユーモア最強論」を説いてきました。
人を笑わせられる人は、頭の回転が速くて発想力がある。面白ければなんでも許される。昔の自分の考え方は今とは違っている部分が沢山あるのですが、この「面白さは正義」という信条だけはずっと変わっていません。

そしてこれはやはり漫画にもいえること。「えっ、じゃあギャグマンガって最強なの?」と思うかもしれませんが決してそういうことではなく…と思ったけど、いやそれもあながち間違いとは言い切れないやもしれぬ。

とにかく、「笑い」はギャグマンガだけに巻き起こるものではないのです。シリアス一辺倒に突き通す漫画って実はなかなか無いですよね。ストーリー漫画でもスポーツ漫画でもエッセイ漫画でも、どこかにユーモアが散りばめられていることは多々ある。

その中で、ギャグとシリアスのメリハリが効いてて、なおかつその笑いのレベルが高い漫画こそ至高だと思っている。

非常にわかりやすいところだと「金色のガッシュ!!」が挙げられる。
名作なので知っている方も多いと思うが、ガッシュはバトルファンタジーもので基本的にはシリアスなストーリー漫画である。が、この漫画はあらゆる場面で「おふざけ」が散りばめられており、その勢いが凄い。だいぶ緊迫した場面でも悪ふざけレベルのギャグを飛ばすことがあるのだが、不思議なことにそれがこの漫画の世界観を壊していないどころか、これがガッシュの味かつ面白さであり、どんどん読みたくなる大きな要素の一つなのである。
そしてガッシュのギャグが物語の邪魔をしていない理由は、単純明快にそのギャグが「笑える」からである。
ギャグとシリアスの度合いを間違えている漫画は、どうしてもお寒い作風になってしまう。

前述したように、人を笑わせられる人は発想力がある。だから面白いネタやストーリーも思いつくのだと信じて疑わない。
鳥山明や古谷実もギャグ漫画からストーリー漫画に移行してからも面白い漫画を描いている。

ちなみに、狙っている笑いではない場合もこの条件に含まれます。


というわけで3回にわたってお送りしてきた「面白い漫画の条件」、すべてまとめるとこんな感じです。

1.絵柄が個性的で味がある
2.登場人物が魅力的
3.名言、名シーンが多い
4.ユーモアがある

自分が今まで読んできた漫画で、上の4つの条件すべてを兼ね揃えていると思われる作品を列挙していきます。

・今日から俺は!!
・天使な小生意気
・魔法陣グルグル
・ドラゴンボール
・スラムダンク
・ジョジョの奇妙な冒険
・ワンパンマン
・幽☆遊☆白書
・宇宙兄弟
・らんま1/2
・ハイスコアガール
・BESTERTS
・ ザ・ファブル
・とんかつDJアゲ太郎
・金色のガッシュ!!

まだまだあると思いますがこのへんで。
興味があれば是非上に挙げた作品を読んでみてください。

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