恋が終わった話

初めてのnoteが恋が終わった話なのも、なんとなく私らしい気がする。


私は昔から、自分の中で考えることが好きで、それを他の人に伝えるのが苦手だった。だから直接何かを伝えたりすることや、自分のやりたいことやしたいことを言葉にして伝えること、

後から振り返った時に後悔しそうだと思っても私が自分のやりたいことを伝えなければ場がうまくおさまると思ったら我慢したし、かといって、それがストレスになっているかと言われたらそんなことはなくて、そうした方が自分が楽だった。


でも、好きになった人には、こうしたい、ああしたい、と素直に伝えられた。

自分の頭の中にあることを、伝えられた。悩みだって打ち明けられたし、いま考えてることを素直に話せた。
なぜかわからないけど、好きな人には唯一心置きなく話すことができた。

だから、好きだったんだろうと思う。

私の恋が終わった話なんて、興味ないと思うけど、私の人生の中では大きなことで、文章にしないと次に進めないような気がして、今こうして書いていると、ああ本当に終わったんだなあ、と実感して涙が出る。


数日前に、久しぶりに電話した。その日は好きな人と私とその他何人かの友人と一緒に夜ごはんを食べた。解散した後、帰り道に電話した。電話するのは久しぶりだった。嬉しかった。
他愛ない話をして、夜中になって、ふと恋の話になった時に「最近どう?」と聞いたら、彼女ができた、と言われた。ドラマや映画みたいに何かドラマチックなことが起きるわけでもなく、私の恋はこうしてあっけなく終わったのだ。
まさか、彼女がいると言われると思っていなかったけど、動揺しながら、「へえ、そうなんだ」「いつから?」などと、必死で動揺を隠しながらいろいろ質問した気がする。おめでとう、は言えなかった。

そして私は「実はさあ、好きだったんだよね!まあ夏、ぐらい、過去の事なんだけど!」と言った。
全然今でも好きなのに嘘をついた。過去の事だと、強調した。素直になれる唯一の人に、素直になれなかった。

電話を切る直前「今まで仲良くしてくれてありがとう」と言った。「何この最後みたいなの、付き合ってたみたいじゃんね」とお互い笑いながら言った。

毎日毎日夜中まで電話してたこととか、寝落ち電話した日のことを思い出して、ああこんな風に電話するのも最後なのかな、と思うと、この時間がずっと続けばいいのに、と心の底から思った。
そして、この時間が、この人のことが、たまらなく愛おしいと思った。

深夜4時すぎ、電話を切った。
化粧を落としてすぐ寝た。 


まだ数日しか経っていないのに随分昔の事のような気がする。
親友に電話した時に、はじめて涙が出た。

本当に終わったんだ、とその時に強く実感して、思いが溢れて涙が止まらなくなった。そして親友に電話した場所もまた、彼と電話した場所と同じだったから、なおさら涙が出た。

綺麗事っぽいし、かっこつけてるぽいけれど、こんなに人を好きになれたこと、ちゃんと恋をできたことが嬉しい。
今はまだ彼よりも好きになれる人に出会える気がしない。というか、彼以上に好きになれる人が現れる気がしないけど、親友に言われた「時間が解決する」「男はいっぱいいる」という言葉を胸に進んでいこうと、思う。


でも、好きな人の好きな人になりたかった。


一緒に歩いた道とか、帰り道に食べたアイスとか、公園でした花火とか、一緒にみた映画とか、タピオカを飲んだり、夜中にする電話とか、全部楽しかった。愛おしくてたまらない。
全部が特別で、カメラロールにある写真を見るたびに、大好きだなあという思いがこみ上げてくる。
2人で出かけた時に恋人同士に間違われるのが嬉しかった。


次会った時は、電話では言えなかった「おめでとう」を言えたらいいなと思う。

私が唯一、素直になれる人だから。


素直におめでとう、を言えるくらい、私も進めていたらいいな。


明日からも、頑張るぞ。


私の恋は終わった。
きっとしばらくは会うことも、個人的に連絡を取ることも無いと思うけれど、
でも、まだ、今日も大好きだった。

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