コーヒーの粉をジャムの瓶に入れた
比呂が夜遅くに酔っ払って帰ってきた。どこかで買ったコーヒーの粉とケーキと葡萄のジュースを持って。
「おみやげー」と言って笑うから「ありがとー」って俺も笑った。
さて、もうすぐ今日が明日になる。「お風呂入れそう?」って聞いたらコクンと一回頷いて「少し酔っ払った」って言いながら比呂は俺の横を通り過ぎていった。
お風呂場のドアがぱたりと閉まるのを見届けてから、俺はキッチンの電気をつける。ダイニングテーブルの上に比呂がくれたお土産を置いて、コーヒーをいれる準備をした。紺色のやか