才能と努力の話

こんにちは七味です。

先日、課題テスト前なのに勉強が足りておらず焦っていた私に友人は言いました。“そんなに焦ってるけど、七味なら結局なんとかなるんでしょ?”

私は言ってやりたかった。貴方は私が普段どれほどの努力をして今の成績を保っているか知っているのかと。

私は天才じゃない。

いろんな種類の天才にもう何人も会ってきたからわかる。彼ら、彼女らとの間には、努力なんかでは決して超えられない高い壁がある。

もちろんその天才の中には学業ができる人もいた。そいつらは、すでに持っている才能に甘えることなく努力をし続けていた。見えている範囲だけでも相当なものだった。きっと、見えないところではその何倍もの努力をしていたに違いない。

私はそいつらには追いつけない。でも、追いつけなくてもいいから、まだその背中を見ていたい。必死にくらいついていきたい。

それなのに、

貴方は私がまるで天才であるかのように言う。

やめてくれ、私を彼らと一緒にするな。そんなのは彼らに失礼だ。

でもきっと彼らも言う。自分たちは天才なんかじゃないって。自分たちを天才と呼んでくれるな、自分たちだって天才には敵わないさって。

だからもう、謙遜はやめる。

そして、そういう私を褒めそやすような言葉は、そっと受け取ってすぐに引き出しにしまっておけばいい。

私はまだ努力を続ける。

心の引き出しは、そのときが来るまで開けない。決して。

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