生理中の仕事がつらい!職場の人に理解を促す伝え方・痛みの対策
「生理痛がひどくて仕事がつらい」
「休みたいけれど、職場の人に迷惑をかけたくない」
このようなお悩みを抱えていませんか?
今回は職場の人に生理痛の理解を促す伝え方、快適に働くための対策を紹介。痛みの予防、緩和に効果が期待できる漢方にも触れていきます。
この記事を最後まで読んで、つらい生理を乗り越えましょう。
生理を理解してもらうのは難しい?伝え方のポイント
「生理痛は我慢するのが当たり前」「職場の理解は得られない」と諦めていませんか?
たしかに、見えない痛みを自分以外の人に伝えるのは簡単ではないでしょう。
生理痛には個人差があります。1人ひとり症状が異なり、痛みに対する耐性も違うため、女性でも大げさだと感じることがあるようです。
生理痛の経験がない人に対して、完全に理解してもらうことは難しいのかもしれません。
しかし、体調不良の人を労わることは誰にでもできます。
大切なのは、あなたがSOSを出すこと。「生理の苦痛を理解してもらおう」とするのではなく、あなたの悩みとして体の不調、症状を打ち明け、職場の人に協力を仰いでみませんか?
体の不調を伝える
生理痛を経験したことがない人に対して、理解してもらうのは難しいことかもしれません。しかし、体調不良は男女関係なく経験します。
仮に病気やケガで困っている人がいたなら、あなたは手を差しのべませんか?人を労わることは、誰でも持っている思いやりです。
「生理は病気ではない」といっても、体調不良で仕事に使用をきたすことがあります。どうしても体がつらいときは、周囲に助けを求めましょう。
もし「自分だけ生理痛でSOSを出すなんて気が引ける」と感じるなら、まずはあなたから体調が悪そうな人に声をかけてみてはいかがでしょう?
体の不調は他人から見るとわかりにくいため、気づいてもらえると嬉しいものです。
困ったときはお互いさま。日頃から職場の人を気づかうあなたなら、お互いにフォローし合える関係を築けるかもしれませんよ。
自分の症状を説明する
生理の症状を話すときは、具体的に伝えることがポイントです。
たとえば「生理前の症状は腰痛、食欲不振」「1~2日目は生理痛がひどくて眠れない」など、あなたがどのような症状で悩んでいるのか伝えましょう。
単純に「生理痛がつらい」と話しても、あなたがどれくらいの痛みに耐え、どのような症状で苦しんでいるのか伝わらない可能性があります。痛みは見た目でわからないため、つらい状況が伝わりにくいのです。
できる限り生理の症状を具体的に伝え、あなたが困っている状況を知ってもらいましょう。
生理中も快適に働くための対策3つ
生理中でも快適に働くための対策を紹介します。
冷え対策
スケジュールに余白をつくる
生理休暇を取る
薬に頼る
しっかりと対策して、つらい生理を乗り越えましょう。
冷え対策をする
生理中はお腹だけでなく、手足も冷やさないようにすることをおすすめします。
腹巻やブランケット、レッグウォーマーなどのアイテムの活用しましょう。体全体を温める対策として、マイボトルに白湯を入れて持参するのもおすすめ。
生理ではない日も、体を冷やさないように工夫することが大切です。日頃から冷え対策を行うことで、体調不良が改善する可能性があります。
スケジュールに余白をつくる
生理予定日前後は、スケジュールを詰め込みすぎないようにしましょう。
体調不良の日に無理をしても、仕事のパフォーマンスが下がります。これは生理以外の体調不良も該当しますね。
スケジュールを決めるコツは、変更も予定に組み込むことです。体の不調で仕事が進まないときは休み、元気になったらベストな状態で働く。仕事にメリハリをつけ、上手に生理と付き合っていきましょう。
生理休暇を取る
仕事に差し支えるほど生理痛、症状がひどい場合は思いきって生理休暇を取ることも視野に入れましょう。
生理休暇とは仕事に支障をきたすほどの体調不良時に、休暇を取得できる制度。就業規則に記載がなくても利用できます。
ただ「仕事が滞る」「周りに迷惑をかける」「前例がないから休めない」という理由で申し出ることができず、休めない女性は多いのではないでしょうか。
もし勤めている会社に前例がないのであれば、あなたが先駆者となってみてはいかがでしょう?会社にはあなたの他にも、つらい生理痛を我慢しながら仕事を頑張っている同僚がいる可能性があります。
生理休暇は女性が元気に働くための制度。仕事で活躍するために、ストレスのない環境を作ることも手段の1つです。
薬に頼る
「鎮痛剤の副作用が気になる」「痛みがひどいときに効かなくなると困るから、なるべく薬は飲みたくない」と考え、生理痛を我慢していませんか?
痛みが強くなるまで我慢するのではなく、生理痛の予兆を感じてから服用するとよいでしょう。
もし薬を服用しても痛みが抑えられない場合は、婦人科の受診をおすすめします。
漢方は生理痛に効果が期待できる!
もし市販の鎮痛剤に抵抗があるなら、漢方薬を試してみてはいかがでしょう?
漢方医学による生理痛の原因は、血液・血液循環の異常で生じるものとされています。自然由来の生薬を配合して作られる漢方は、血の異常を正し、痛みを和らげる効果が期待できますよ。
さっそく生理痛の予防、緩和の効果が見込める漢方を紹介します。
痛みを抑制する「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、生理痛や急激におこる筋肉のけいれんを伴う痛みに効果が期待できる漢方です。
生理痛に使う場合は、頓服的に使用。不足した気と血(けつ)を補い、筋肉の収縮を抑制し、痛みの改善に向けて服用します。
生理痛の予防、緩和を目的とする場合は、生理の1週間ほど前から服用するとよいでしょう。
芍薬甘草湯の特徴は即効性があること。生理痛以外では、以下の症状に使われています。
こむら返り(足のつり)
筋肉の痛み
内臓の痛み
腹痛
芍薬甘草湯の詳細に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
生理痛には他の漢方薬と組み合わせて使う
芍薬甘草湯と組み合わせる漢方薬は、おもに3つ。体の症状に合わせてカスタマイズすることで、全身の状態を調整します。
症状は以下の表を参考にしてください。
生理痛に負けない体質を整えよう
生理痛に耐えながら仕事を進めるのはつらいことです。職場の人にはできる限り具体的な症状を話し、あなたが悩んでいる現状を伝えてサポートし合う関係を築いてみませんか。
またスケジュール管理や体の冷えを対策することで、生理中も快適に働けます。体がつらいときは無理をせず、生理休暇制度を活用することも検討しましょう。
生理痛がひどいときは、薬に頼ることも大切です。もし鎮痛剤の服用に抵抗があるなら、生理痛の改善に効果が期待できる漢方を取り入れてみてはいかがでしょう?
漢方薬は体の自然治癒力を高め、体質改善を目的として使用されます。体質が改善できれば、あなたを悩ませる生理痛の症状を緩和することが可能です。
元気に働くためにも、生理痛に負けない体づくりをはじめましょう。