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合わせ鏡。

10歳を過ぎた長男はずばり思春期のようで、
今までは

「ママ大好き!」

それだけ。

本当にそれだけでした。
「よしよし」と頭をなでたりしていれば機嫌が良かったのですが、


最近、「ふーん」「だから?」「あっそ」


と返ってくるのです。


これは、いよいよ思春期当来か。


と、こちらも身構えるのですが、
いかんせん、春休み頃と様子の違う長男が
私にはさっぱり分からないのです。
男と女の違いといいますか。

どこのご夫婦でも似たような感覚があると思うのですが、
私は夫の事も、見ていて60%程しか理解出来ません。
女の感覚と男の感覚の差のようなもので、私はあまりそこは気にせずに、夫と向き合っています。
感覚的に理解できない事は分からないでokとしていて、私の中ではそれで解決しています。

靴下をどこでもぽいぽい脱ぎ捨てられて、初めは目くじらを立て注意をしていましたが、何かの本で男はそんなものだと知ると、文句を言わずに自分で洗濯カゴへ入れるようになりました。
理解は出来ません。妥協に似てます。こんなものだと割り切るようにしています。

多分、私が彼に対して「分からない」と思っている以上に彼が私のことを「君のことは本当の本当によくわからないよ!!!」と思っているのを目の奥に感じながらも微笑んでくれるので、私も靴下のことは何も言わないのです。


そんな理解できない男と女の違いのようなものを長男にも感じます。私の子どもの頃ともまるで違います。
見守るべきなのか?口を出すべきなのか?「どう接していいの?」と思うことが増えましたので、思春期の子どもの接し方の本を読んでみました。


中野日出美著:言葉にできない気持ちをわかってほしい 思春期の男の子が親に求めていること 


タイトルからも私が長男のことをあまり理解できない感じがありますか?分からないのです。

サラっと読めるタイプの本です。
理屈っぽくもなく、子どもの成長の変化の紹介、いろいろな事例に対する対処の仕方、お母さんの心の構え方などが中心に書いてありました。

序章からいきなり

思春期は、それまでの子育てをやり直す最後のチャンスです

と、あります。一瞬ひやっとしました。
もしや?と思って読み進めると、やはり、私と長男の間で気をつけなければならないことはお互いの自己肯定感を育てることでした。

自己肯定感を育てるために以前仕入れた方法で、長男を「大好きな〇〇くん」と1日1回でも呼ぶようにしてから、呼ばれるとニコニコっと照れ笑いをするようになりました。私もそのニコニコっと笑う姿を見て心の奥がホッとするような感覚があり、今も続けています。



「人生脚本」


人は、幼少時の親との関わり方によって「自分の存在価値」「人生をどう生きるか」ということを心の奥底で決めていくらしいです。
それを「人生脚本」というそうです。
親の言葉だったり生き方を通じて形成するらしいです。

いわば、子は親の合わせ鏡のようなもの

らしいです。

書き換えることはできないので、気づいた時に私が自分をもっと愛してあげることで長男の態度も自然と変わってくるということでした。


長男は時々ボソッと「ママはぼくのこと好きなの?」と聞いてきます。だいぶ心配な症状のような気がしますが、
今では、そう言った瞬間!大好きだよと言いながらぎゅうーーーっと抱きしめてあげるようにしています。


軽くなる。

大好きだよと言葉で伝え始めて1週間程ですが、1番は私の心が軽くなりました。たったそれだけで仕事でも人との関わり方でも自分に足りなかったものが良く見えるようになりました。
そして、今朝も長男はニコニコと笑顔で学校へ出かけました。。その笑顔に、ホッとしながら、自分の時間を過ごせるようになりました。今までは不安やイライラの方が多かったと思います。母親はどうしても、子どもにあれこれ言い過ぎる傾向があるのでしょうか?まだ、うまい距離の置き方が分からないですが長男に感じる思春期の変化を、横で見ながら一緒に成長させてもらっています。


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