DJ.プラグマティクス

The Jazztechnoiseとして主にネット上で音楽活動をしています。 このNo…

DJ.プラグマティクス

The Jazztechnoiseとして主にネット上で音楽活動をしています。 このNoteでは都市部と田舎の二拠点生活の模様や、お薦めの映画、音楽、本などについて書いていきます。 有料マガジン『私家版『複存論:メタバース時代の存在論』絶賛?発売中!(500円)

マガジン

  • 私家版『複存論:メタバース時代の存在論』

    主に2022年に書いたSF、アニメ、アバター(Vチューバー)、VR、メタバースについての論考をまとめました。古くなってきた部分もあるので改めて書き直すつもりですが、その前に「私家版」として販売いたします。

  • アマゾンプライムお薦めビデオ③(101ー)

    アマゾンプライムビデオのおすすめ映画を紹介するシリーズの第3弾です。過去の第1弾、第2弾と合わせてお楽しみください。

  • SF名作を読もう!

    SF小説の名作と言われるものを紹介しています。

  • 二拠点生活日誌

    関西地方の某都市と、東北地方の田舎町での二拠点生活について書いていきます。 基本は関西で仕事をし、月に何度か田舎に帰るという形です。

  • メタバースにおける存在論(仮題)

    メタバースにおける「存在」について哲学的に考察していきます。

最近の記事

アマゾンプライムお薦めビデオ③ 140:塚本晋也監督作品かと思って観てみたら清水祟監督作品だった。でもそれでも良かった!『稀人(まれびと)』

ビデオ版の『呪怨』『呪怨2』を見た時の衝撃は今でも忘れられない。いわゆる「Jホラー」という言葉が世に出てきた時であったが、「Jホラー」とは一言で言えば、「ショック」ではなく、むしろ「不穏さ」を描くジャンルのホラーである。ある意味では「ショック」のほうが、映像化は簡単である。そうではなく「不穏さ」をいかに映像化するか、それが「Jホラー」と呼ばれた作品群が挑戦したことであった。そしてその第一人者が当時はまだまだ若手の清水祟監督であった。 この作品はその『呪怨』の映画版2作を大成

    • アマゾンプライムお薦めビデオ③ 139:とにかくぶっ飛んでいる。というかぶっ飛びたかったらこれを観ろ!『ヘルドライバー』

      個人的な話になるがここ数日のどの痛みがひどく、しかし検査をしてもコロナでもインフルエンザでもなく、熱もない。ただ、薬を処方してもらったので、それを飲んではボーとしてしまう(薬が強かったからだろう)、という日々が続いていた。ここは一発元気の出るバカ映画(いい意味で!)を!と思い観てみたのが以前から気にはなっていた『ヘルドライバー』であった。そしてそれは正解であった。 まあ、残酷表現はあり、裸もありで、人にはお勧めできないが(といいながらしっかりお薦めしているが)、とにかくこの

      • SF名作を読もう!(23) 名作は生まれた時点で既に名作!間宮改衣著『ここはすべての夜明け前』

        基本的にこのマガジンではSF小説の歴史に残る名作を紹介しているが、今回するのはまだ発売されて間もないが、既に名作として後世に残ることがはっきりしている作品である。昨年の早川SFコンテストで特別賞を受賞し、この3月に発刊された、間宮改衣著『ここはすべての夜明け前』である。 前回、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を紹介した際、そのテーマは『人間とは何か?』であるとし、その一つの回答として「人間性を持つものは人間である」と述べた。そして同時に「「人

        • 62. ジャッキー・マクリーン、この人が参加していれば間違いない!:ソロ名義でのアルバム『Jackie's Bag』(1960)『Demon's Dance』(1970)及び、リー・モーガンの傑作アルバム『Charisma』(1969)

          今回は久々に正統派ジャズのアルバムを何枚か紹介したい。「正統派ジャズ」といっても何が「正統派」なのかは人によってそれぞれだが、名サックスプレーヤーであるジャッキー・マクリーンが参加している一連の作品は、そのすべてが私にとっては「正統派ジャズ」である。よく人に「ジャズって難しいんでしょ?」とか「何がお薦めなの?何から聴けばいいの?」と聞かれるが、その度に「演奏メンバーの中にジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)という名前が入っていたら、外れはないよ」と答えることに

        アマゾンプライムお薦めビデオ③ 140:塚本晋也監督作品かと思って観てみたら清水祟監督作品だった。でもそれでも良かった!『稀人(まれびと)』

        • アマゾンプライムお薦めビデオ③ 139:とにかくぶっ飛んでいる。というかぶっ飛びたかったらこれを観ろ!『ヘルドライバー』

        • SF名作を読もう!(23) 名作は生まれた時点で既に名作!間宮改衣著『ここはすべての夜明け前』

        • 62. ジャッキー・マクリーン、この人が参加していれば間違いない!:ソロ名義でのアルバム『Jackie's Bag』(1960)『Demon's Dance』(1970)及び、リー・モーガンの傑作アルバム『Charisma』(1969)

        マガジン

        • 私家版『複存論:メタバース時代の存在論』
          55本
          ¥500
        • アマゾンプライムお薦めビデオ③(101ー)
          41本
        • SF名作を読もう!
          23本
        • 二拠点生活日誌
          72本
        • メタバースにおける存在論(仮題)
          5本
        • メタバース関連雑記帳
          51本

        記事

          SF名作を読もう!(22)「人間とは何か」を考えざるを得ないフィリップ・K・ディックの力作!『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

          さて、今回紹介するSF名作はこちら!一応映画『ブレードランナー』の「原作」ということになっている、フィリップ・K・ディックの名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です。 「一応「原作」」という言い方をしたのは、映画はあくまでこの小説の設定の一部を借りているだけで、中身は別物だからです。そして映画ももちろんいいですが、こちらの小説もまたいい。ここで述べられているテーマを一言でいうと、「人間とは何か」です(そのテーマ自体は映画も受け継いでいますが)。そしてその答えも一言で言

          SF名作を読もう!(22)「人間とは何か」を考えざるを得ないフィリップ・K・ディックの力作!『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

          多肉の外出し(と春の野花)

          冬の間室内に取り込んでいた多肉を外に出しました。ついでに水と肥料も加えておきました。 写真でもお分かりのとおり、管理が悪かったせいで、2プランター分はこの冬の間に失ってしまいました(後ろの方にある土だけのものがそれです)。原因はカビですが、土が悪かったのだと思います。もう少し気温が上がったら(夏になったら)、一度土をすべて取り出して、天日でしっかり乾燥させてみます。 一方、部屋の方はこのようにすっきりしました。 今回の記事はこれだけですが、ちょっと寂しいのでおまけに敷地

          多肉の外出し(と春の野花)

          グランドカバー実験 その2

          前回、3月頭にグランドカバーとしてダイカンドラの種子を蒔いた報告を書きましたが、その後1か月経過しましたが、結論から言うと、芽は一切出ていませんでした。 一方、緑肥として畑に蒔いていたシロツメクサは小さいながらもこのように芽がでてきています。分かりずらいでしょうが、茶色の地面の中の緑の点々がそれです。 これは期待できそう、ということで、今度は前庭にもグランドカバーとしてシロツメクサの種子を蒔いてみることにしました。 まずはアメリカンレーキで表面を軽く耕して、 そこにシ

          グランドカバー実験 その2

          今後の活動計画(2024年4月時点)

          さて、このマガジンでは年初に今年やりたいことを挙げ、その後、具体的な活動計画を発表しましたが、その後、多少その活動計画が変更というかシフトしました。4月=新年度ということもあり、改めてそれを発表したいと思います。 基本的にはメタバースというかVR空間であるDOORやSTYLYにあるライブハウス等での作品発表と、Twitch、Youtubeでの動画配信という活動には変わりないのですが、当初想定していたTwitchでの長時間配信は止め、代わりに、週1ペースでそこに1時間程度の新

          今後の活動計画(2024年4月時点)

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 138:ある意味日本映画史に残る(というか残すべき)最高傑作なのでは!クラシックにしてモダンにしてポストモダン!『銀座カンカン娘』

          個人的には『ちゅらさん』『カーネーション』『あまちゃん』に並ぶNHK朝ドラの傑作であった『ブギウギ』であるが(しかし、全話しっかりと見ていたわけではないので、このドラマについては改めて見直してから書くこととしたい)、その影響もあってのことだろう、笠置シズ子氏が出演している映画『銀座カンカン娘』もアマゾンプライムビデオで公開されている。 映画に音が付いたとき、即ち「トーキー」となったとき、誰もが思い浮かべるのは、音楽、歌との組み合わせだろう。その意味で天才歌手笠置シズ子氏は映

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 138:ある意味日本映画史に残る(というか残すべき)最高傑作なのでは!クラシックにしてモダンにしてポストモダン!『銀座カンカン娘』

          神戸 元町。貌(かお)のいいビル達。

          先日は、神戸湾クルーズの感想を書きましたが、その後、神戸湾から、元町、中華街を経由して、三宮に戻りました。 このあたり、実に貌(かお)のいい、昔ながらの建物が今でも残っていますし、中には敢えてこのスタイルで震災後に立て直したところもあるようです。 いくつか写真を撮ったので今回は同じ趣味(=レトロビルマニア)の方々に向けて(そんなにいないかもしれませんが)それを載せます。ちなみに、ここで言う「レロトビル」とは歴史的価値を持つほどには至っていないが、このまま残していって欲しい

          神戸 元町。貌(かお)のいいビル達。

          今更ですが、神戸湾クルーズに乗ってみました。

          ちょっと神戸に用事があったのですが、急遽空き時間ができてしまい、「何しよう」、と思ったところ、ちょうど港の近くだったので、いつか乗ろうと思っていた観光用のクルーズ船に乗ってみることにしました。時間にして45分ほどの周遊コースで、海から見る神戸はまた一味違います。ちなみにお値段は大人1500円です。 意外かもしれませんが、神戸はかつてのラグビーの名門社会人チーム「神戸製鋼」があったように、実は重工業の街でもあったりもします(ちなみに、今でも「神戸製鋼」の流れを引き継ぐラグビー

          今更ですが、神戸湾クルーズに乗ってみました。

          「Webcam motion capture」が更にアップデートしました!

          「Webcam motion capture」が更にアップデートしました!。 今回のアップデートではなんと全身キャプチャーに対応!つまりフルトラッキングができるようになりました。 ただ、Webカメラで全身を移すには、広角カメラでも2メートル程度の距離は必要。日本の狭い住宅事情では、そこがつらいところですね。 でも指の動きなど細かいところもさらに改善されているので、もちろん上半身のみでも、十分です。全体的にも動きが更に滑らかになりました。 ということで、こんなVJビデオ

          「Webcam motion capture」が更にアップデートしました!

          61. 和製フレンチテクノポップ、あるいは早すぎた渋谷系は秋元康プロデュースだった:早瀬優香子のベストアルバム『Yew we’re SINGLES+8』

          先日、「フレンチポップ×テクノ=お洒落:『Mikado forever』」というタイトルでフレンチテクノポップグループ「Mikado」のベストアルバムを紹介したところ、私の記事としてはまずますの「いいね」をいただいた。で、この雰囲気、日本でも似たようなものがあったな、と思い出したのが、早瀬優香子氏のスマッシュヒットシングル「サルトルで眠れない」(1986年)であった。それが収録されているのは同年発売の彼女のアルバム『躁鬱 SO・UTSU』であるが、今回は彼女の軌跡を紹介すると

          61. 和製フレンチテクノポップ、あるいは早すぎた渋谷系は秋元康プロデュースだった:早瀬優香子のベストアルバム『Yew we’re SINGLES+8』

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 138 :ヤバい!私が『みぽりん』に浮かれている間に松本大樹監督は次のステージに進んでいた。映画『極道系Vチューバー達磨』

          「ヤバい」、というかこの作品を観ずしてファンを名乗り、イベントにまで足を運んでいた自分が今となっては恥ずかしい。 かつてこのマガジンで絶賛した『みぽりん』の松本大樹監督のおそらく現時点での最新作が今回紹介する『極道系Vチューバー達磨』である。 まあ、言い訳にはなるが、未見だったと言っても仕方がないであろう。松本監督はいわゆるインディ系の監督で、その作品がいわゆるシネコンでかかるような監督ではないからである。しかし、『みぽりん』もそうだが、それを平気でプライムビデオのライン

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 138 :ヤバい!私が『みぽりん』に浮かれている間に松本大樹監督は次のステージに進んでいた。映画『極道系Vチューバー達磨』

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 137 :いとうあさこ氏に主演女優賞を!大方斐紗子氏に助演女優賞を!映画『鈴木さん』

          今の時代、「女優」という言い方ではなく「俳優」という言い方に統一した方がいいことは十分承知している。しかし、だからこそ、個人的にはこの二人には敢えて主演女優賞と助演女優賞を捧げたい。なぜなら、二人とも女優=美しいといったイメージをぶっ壊した上で(あるいは美しいという概念を塗り換えた上で)、我々の心を揺さぶる演技をしているのだから。 いとうあさこ氏。言わずと知れた有名テレビタレントである。ブレイクした時期こそ遅めではあったが、体を張ったその芸風で、いまやまさに「売れっ子」の芸

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 137 :いとうあさこ氏に主演女優賞を!大方斐紗子氏に助演女優賞を!映画『鈴木さん』

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 136 :過去を語り得てはいるが現在を語り得てはいない。しかし、これがむしろ今の時代のドキュメンタリーなのかも。『日の丸 寺山修司40年目の挑発』

          今回紹介するアマゾンプライムビデオはこちら。TBS制作のドキュメンタリー『日の丸 寺山修司40年目の挑発』です。 この作品、決して悪くはないです。だからこそ紹介するのですが、しかし、今一つ納得できないというか、「うーん」と思う面もあります。でも、だからこそのドキュメンタリーでもあります。ドキュメンタリーというものは言ってみれば社会への挑発であり、それに対して反発や不満を抱かせてなんぼ、という世界でもあるからです。 TBSは近年ドキュメンタリー制作にも力を入れており、このマ

          アマゾンプライムお薦めビデオ③ 136 :過去を語り得てはいるが現在を語り得てはいない。しかし、これがむしろ今の時代のドキュメンタリーなのかも。『日の丸 寺山修司40年目の挑発』