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サブカルチャーとは?リベラルの勘違い

割引あり

サブカルチャーやサブカルといった言葉から何を連想しますか?
世代事に違うと思うのですが、上の世代だったら、漫画雑誌のガロだったり、若者だったら、あのちゃん的なモノだったりすると思います。
たまに「俺の知ってるサブカルと全然違う!」って人を見ますが、実は全て合ってます。

それでは、なぜ全て合っているか?サブカルチャーの歴史から振り返ってみましょう。

欧米では、社会の支配的な文化(メインカルチャー)所謂白人文化に対する、マイノリティの文化事象(主に黒人、ヒスパニック、アジアといった有色人種の民族文化)を指す言葉として誕生したのです。
なので、黒人のアフリカ回帰的ブラックカルチャーとか、ビートルズやローリングストーンズがブラックミュージックを取り入れたり、東洋思想にハマってシタールだとか取り入れたサイケデリック文化とか、そういうのがサブカルチャーの源流になります。

ここで大事なのが、有色民族側から見ればサブカルチャーというのは保守的だという事です。
つまり、支配的な欧米文化、白人文化に対して、有色民族側のマイノリティが「僕たちは欧米的な価値観とは違った考え方を持ってるよ」と示し、それに呼応した一部の白人達の文化がサブカルチャーなのです。

これが日本に輸入される時に、欧米文化もサブカルチャーも一緒くたになって輸入され、そこから日本人のサブカルチャーへの誤解が始まります。

文化人、知識人といった層は、進歩的だとか、国際人にならねばだとか、好きでしょう?
その結果が、例えば、NOと意思をはっきりと示すのが国際人だとか、人権意識だとか、セレブの善行チャリティ寄付だとか。

YESだとかNOだとか曖昧にしてうやむや着地点を見つけるのが日本人は天才的でしょう。
人権だってそうですよ。これまで日本人は親切や思い遣りで解決してきた事が、人権で勝負しだしたから弱者と弱者の人権争いで行き詰まってる。
日本の有名人はメディアを通さずこっそり被災地に行って、芸能人だという事を隠してボランティアしてる人とかいるじゃないですか。日本人の感覚として善行をしてるのを見られたくない。照れる。恥ずかしい。という美徳があるんですね。
私はこういった日本人の美徳や価値観が好きです。

ところが、日本の文化人、知識人、リベラルは、日本が欧米以外で初めて経済大国になって支配階級層になったつもりでいるのか、日本人的な価値観を捨てて、欧米的な価値観を先取りしてるのがファッション的になっている現状。欧米から見たらアジアのヘンテコ国家でしかないのに。である。

それでリベラル界隈ではTV番組の"日本スゴイ"系バラエティが叩かれていたりしますが、日本、アジアのサブカルチャーとしてはですね、今、欧米の価値観がグローバルな価値観として侵略しようとしてる現在、むしろ「僕たちは違った考え方や価値観を持っているよ」と発信するのが日本型のサブカルチャーだと思う。

話を冒頭に戻しますが、つげ義春の漫画に出てくるような寂れた宿屋を味があるって思う感覚だとか、あのちゃんの病みかわいいキャラとか、そういった感覚は日本人特有の感覚なので、サブカルチャーなのです。

「日本人とは?」を考え、大事にし、発信していくのが日本型のサブカルチャーなんじゃないかと思います。

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