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サンリオピューロランドとディズニーランドの思想について

サンリオピューロランドに行くと様々な催しものからサンリオの骨太の思想が伺える。

「KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~」という催しものがある。所謂、桃太郎を歌舞伎でやる。というコンセプトである。

桃太郎と云えばみんなも知ってる通り鬼を退治するお話である。

しかし、そこにサンリオの思想が色濃く現れる。ストーリーは大きく変わって、なんと、鬼ですら仲間外れにしないのだ。みんな仲良く!と言って大円団である。

他にも「ミラクルギフトパレード」では、悪役の闇の女王が出てきて嫌がらせをしようとするのだが、「誰にだって辛い時、暗くなる時はある」とか言って仲直りしてこちらも大円団である。

サンリオの思想の根幹には決して争い事をしないというテーマが一貫している。

それもその筈である。サンリオが株主向けに月一で発行している「いちご新聞」には、たまに骨太な反戦特集が組まれるのである。

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また、サンリオのホームページにはいちごの王さまことサンリオ社長の辻信太郎さんのメッセージが載っていて、こういう事が書かれている。

https://www.sanrio.co.jp/strawberrymsg/message201508/

戦争や争うことはやめなければならないが、それにはどうしたらよいのだろう?と考え続けた結果、1番大切なのはお互いのコミュニケーションで、そのきっかけになるような小さな贈り物、高価ではなく、ちょっとした可愛らしいものを贈り合うことが良いのではないかと『スモールギフト・ビッグスマイル』を合言葉にしたこの会社を作ったのです。あれから55年が経ちました。果たして世界は平和に、人々は助け合って幸せになっているでしょうか?

これに比べてディズニーランドはどうだろう?

ディズニーランドでは強烈にアメリカを印象付けられる。イッツアスモールワールドでは子供達が平和を訴えてる。

しかし、ウエスタンランドに行くと所謂西部開拓時代のアメリカがある。アメリカの歴史とは侵略の歴史である。先住民のインディアンを虐殺して土地を奪った歴史である。アメリカを全面に押し出すと当然そこは避けて通れない。

一方で子供達に平和を歌わせて、一方で侵略の歴史を肯定する事にモヤっとするのだ。

多様性についても話しておきたい。

サンリオピューロランドは割とどんな格好をしていっても大丈夫なのだが、ディズニーはブランドイメージというものを非常に大切にしていて、コスプレ禁止とか多分ロリータとかもちょっと厳しいかもしれない。(聞いたところによればちょっと派手目な女装してる人が入場出来なかったとか)ドレスコードは非常に厳しい。要するにブランドイメージを壊すような事はしないでほしいのだ。そういう一流ブランドイメージ展開もアリだろう。

しかし、サンリオピューロランドはそれには相当ゆるい。別のメーカーのキャラクターのアクセサリー付けて行ってもOKで、ジャニーズの団扇とか持ってきてる子も沢山いる。

これにはこういう思想がある。

「もし知っているお店で、いい商品やおいしいお菓子があるのに、実はお店では売れていないということがあれば、株主様の方からお店の方に、商品にサンリオのキャラをデザインしてみたらどうか提案してみてください。そうすれば商品が売れるようになりますから。うちはお助けビジネスですから」

サンリオピューロランドでは、DJ、アイドル、ラッパーなどがサンリオキャラクターとライブで共演する催しもあって、とにかくコラボには積極的で多様性を体現する思想が伺える。

まとめ

碧ちゃんはね、ディズニーランドはスタッフも一流だし凄いクオリティのサービスだと思いますよ。でも、そのディズニーの高級ブランド的イメージのそこが、ちょっと息苦しく感じちゃう事もある。

それに比べてサンリオピューロランドのどことなく親しみやすいゆるさやチープさ、みたいなとこが可愛くて安心して癒されるので、碧ちゃんはサンリオピューロランドの方が好きですね。

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