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『Official髭男dism・Laughter』トラックレビュー【音楽】


Officai hige dandism

Laghfter

本日はOfficial髭男dism・Laughterをレビューさせて頂ければと思うのですが、

今作は来月に発表されるHELLO EPの収録曲になっており、

先日先行リリースされました。

今作を聞いた第一印象は、

自分らしくいることの大切さ

です。

今作は映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』主題歌にもなっており

ボーカルの藤原さんは

「映画の世界観と結びつきながら、“自分たちらしく生きていくこと”、“自分にとって大切なモノと一緒に人生を歩むこと“の素晴らしさについて歌った曲になります。」と述べております。

映画と照らし合わせながら聴くことも出来るのですが、

曲単体でも落ち込んでいる時に元気をもたらしてくれます。

この曲はエレキギターの思いサウンドが曲の先頭に立って

乾いたアコギとドラム、ベースを引っ張っていく中

そこに美しくも俯いているようなボーカルが入っていくことで曲が始まります。

Bメロでサビに向かう時に、ボーカルと楽器の顔が上がり

サビに突入していきます。

サビは完全に王道メロディーで、

ギターよりドラムに重点を置いて言葉一つ一つの重みをドラムの音にのせて

落ち込んでいる貴方に力をくれるメロディーになっていると思います。

AメロからBメロサビと徐々に声・サウンド共にトーンを上がって言って

サビで完全にサウンドを昇華しています。

王道メジャーメロディーではあるんですけども、

コードとコードにjazzyなコードが挟まることで

重く暗い要素を含んでいます。

その重いメロディーをハイトーンな声で相殺して

最後のサビで曲が丸く収まる印象です。

ミスチルや秦基博さんを想起させるような楽曲のメロディーを想起させ

そこにブルーノマーズ並の高音低音を自由自在に操るボーカルは

どんな時も力強くバスの中で一人地元を離れる青年を想起させます。

歌詞に関しては、

無力な鳥を自分自身に重ね合わせて

自信はないけど夢や未来に希望を持ち旅立つ決心をした自分目線で歌う曲になっていて、

「失うものや 諦めるものは 確かにどれも輝いて見えるけど 秤にかけた 自分で選んだ 悔やむ権利も捨て去ってた」

という歌詞は

現状の甘い自分を捨てて、

失う覚悟をして何かに挑戦する全ての者に勇気をくれ、

何があっても自分自身の責任で挑戦する意思を追体験させ、

本当の正しさってものを 風の強さに問い詰められて 行くべき道を逸れて 他の鳥の航路へ迷い込むこともある 乱気流の中でさざめく 光の粒を探して ほら たとえ紛い物だったとしても 自分にとっての正しさを 創造してみるよ 大事にするよ

という歌詞は

全ての迷える人たちに自分を信じて、

後悔のない道を進むべきという啓蒙にもなっています。

例えば夢があるのに、夢を捨てて周りと同じように

一般企業に就職を決めようとしている学生とかにはとても響くんじゃな意でしょうか。

そして最後の

前例のない大雨に 傘も意味を為さない それでも胸は熱くなって 海鳴りよりも強く 稲妻よりも速く 羽ばたいて前途を目指して

という歌詞で

皆んなとは違う道を選んでしまったけど、

それでも挑戦する喜びや興奮を提示することで、

自分の道を進んでよかったと意思表示をするだけではなく、

皆んなも不安だと思うけど

自分の生きたい人生を生きるべきだ

というメッセージにも聞こえます。

全体的にみると

現状の自分に悩みを持っていたり

これからの人生に不安を抱えている現代の若者に勇気を与え

力強く生きるアドバイスをくれる曲です。

そして何よりも、

人と違う道を選んできた彼らがこの曲を歌うことで、

君だけじゃないんだよと背中を押してくれる曲にもなっています。

そのメッセージが美しく力強いサウンドと相まったときに

心にグッと来るものがあるのではないでしょうか。

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