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凄いと思った海外インプロバイザー紹介

海外インプロのシェアWSを受けた勢いで、僕が今まで出会って凄いと思ったインプロバイザーを紹介していきます。

パティ・スタイルズ(オーストラリア)

最も指導が上手いインプロバイザー。キース・ジョンストンの愛弟子の一人。ドバイのフェスで初めて対面した時に「こんなに人との壁がない人がいるのか!」と驚いた。一人一人の課題を見抜き、解消するための的確なワークとアドバイスを提供してくれる。オーストラリアという立地的に日本と時差がないため、度々オンラインWSに参加したり、依頼したりしている。

ショーン・キンリー(カナダ)

最もリスクを与えるインプロバイザー。キース・ジョンストンの愛弟子の一人で、キースが創設したルースムースシアターの現ディレクター。以前ルースムースで1時間だけ彼の指導を受けたが、プレイヤーに安心を与えつつリスクを与える技術に惚れ込み、彼のスクールに申し込んだ。以降、僕のメンターになってくれている。コロナが収まったら、彼のスクールで修行する予定。

ジョー・ビル(アメリカ)

最も頭がいいインプロバイザー。シカゴのアノイアンスシアターの共同創設者。脳科学や心理学に精通しており、その知見を活かし、自らの感情や衝動に従ってインプロをする「インサイドアウトのインプロ」を開発。イエスアンドなどのセオリーに囚われがちな多くのインプロバイザーを解き放ってきた。とにかく世界的に人気で、彼のワークショップは真っ先に完売になる。

デレク・フローレス(ニュージーランド)

最も狂ってるインプロバイザー。ルースムースシアター出身で、カナダで伝説的なストリートパフォーマー。ドバイのフェスで観た「EL Jaguar」というメキシコのプロレスラーに扮したソロパフォーマンスは、60分間爆笑の嵐で、これまで観た即興パフォーマンスの中で一番笑った。終演後、ジョー・ビルは「彼はAmazingだが、彼みたいにはなりたくない」と評していた。

ダニエル・オランティア(コロンビア)

最も無邪気なインプロバイザー。言葉を使わないインプロチーム「SPEECHLESS」のメンバー。190cmにも及ぶ長身だが、舞台上では子供のように遊び、ふざける。ドバイのフェスでは、トランスマスクに憑依したスティーブに対し、デレクと2人で茶化しまくり、バルーンで殴り合い、客をドン引きさせていた。ちなみに僕がよく使う「恐れと友達になる」という言葉は彼のワークショップタイトル。

スティーブン・キーリン(アメリカ)

最もオシャレなインプロバイザー。ロサンゼルスのインプロチーム「インプロシアター」のプレイヤー。とにかく演技が上手く、ジョークも得意で、ドラマもコメディも卒なくこなす。ドバイで観た「テネシー・ウィリアムズ風インプロ」ではウィットに富んだオシャレなジョークを連発していた。「舞台上でなぜそんなに落ち着いていられるのか?」という質問に対して「ずっと困ってるよ」と笑って答えていて、とってもダンディだった。

インバル・ロリ(ドイツ)

最もパワフルなインプロバイザー。がっつり演劇畑の人なので、即興で興味深い演技をすることに情熱を注いでいる。演技や在り方がとてもパワフルで、息を吐くように「F××K」と言う。口は悪いが、思ったことをそのまま吐き出しているため、むしろ観客は大いに彼女に共感する。ミラノで観たショーでは、言う通りにしないプレイヤーに対し、ディレクターとして「言うこと聞け!◯すぞ!」と舞台上で怒鳴りつけ、ベテランの男性プレイヤー達がたじろいでいた。

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