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第36回 「コーチング」と「ティーチング」

今回は「コーチング」と「ティーチング」についてお話ししたいと思います。

まずは、それぞれの方法をからお話しします。

●コーチング

選手自身に答えを出してもらうように導くことを重要視します。

●ティーチング

答えを教える事を指します。選手の課題を見つけた時にそれに対する答えを教えるのはティーチングです。

選手の課題を発見した時に、選手の話を聞き質問をしながら選手に答えを導き出してもらうのがコーチングです。
つまりティーチングはコーチから選手に教えることに対して、コーチングは答えを引き出す作業でありコミュニケーションの方向性が異なります。

●現場における使い分け

スポーツの現場において「コーチング」と「ティーチング」の使い分けが重要

選手のスポーツおける知識(トレーニングやスキル・ストラテジーなど)の有無によって「コーチング」が効果的な場合と「ティーチング」が効果的が効果的な場合とあるからです。
コーチングのメリットとして
「目標達成に向け相手が持っている力や可能性を最大限に引き出すこと」です。

コーチングをすることによって、選手同じように育てるのではなく、選手の性格や特性、長所を引き伸ばし多様な選手育成に繋がります。
しかしながら、競技に対する知識や筋肉や骨など解剖学的領域の知識が少ない場合には「ティーチング」を行う必要があります。
つまり、スポーツの現場においては「使い分け」が必要になります。

●指導で求められる選手育成

現在のスポーツの現場において「コーチング」「ティーチング」の使い分けが必要となります。
なぜなら、スキルに差のある選手が混在しているからです。
この状態で、同じ指導スタイルをしてしまうと、選手間での差が顕著に出てしまいます。
・知識の高い選手にはコーチング
・知識の低い選手にはティーチング

選手によって使い分けることも重要です。

また、ティーチングはミーティングをうまく使うのもポイントです。
現状であれば「オンライン」というものを使ってティーチングするのも効果的かと思います。

・ミーティングをうまく活用

ティーチングは選手に対して知識をインプットする作業です。
そのためミーティングなどの場をうまく活用することは有効な方法です。

知識や情報の提供は選手にとって非常に重要です。 最低限の知識の教育・共有すべき情報の提供は、全員に対してティーチングすることによって選手の基準の底上げにつながるからです。

このように、ティーチングを行う場合には知識をインプットする作業であるためミーティングをうまく活用するといいと思います。

・現場ではコーチング

ミーティングで知識の教育や情報の提供を行い、スポーツ現場でコーチングによるアプローチを行うことで選手のパフォーマンスは効率的に高くなるでしょう。

ティーチングをして能力の低い選手に対して最低限の知識と情報をインプットしていけば、自発的な行動を起こすきっかけにもなります。コーチングでは、ティーチングで選手に教えた知識と実際の経験をすり合わせるようにコーチが選手の気づきを引き出してあげることが重要です。

●まとめ

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ティーチングとコーチングの違いは
「答えを教える」「答えを導く」の部分にあります。

つまり、コミュニケーションの方向がコーチから選手へ向かうのがティーチングであるのに対してコミュニケーションの方向が選手からコーチにあるのがコーチングです。

スポーツ現場では、このティーチングとコーチングの使い分けが非常に重要です。なぜならば、ティーチングが必要な選手とコーチングの方が効果のある選手が混在しているためです。

スポーツ現場で求められるコーチングとティーチングの使い分けとしては、ミーティングなどを上手く活用し意識的に使い分けると良いでしょう。

例えば、ミーティングでは、ティーチングを使いやすく、コーチングを活用する場合にはスポーツ現場での指導が良いでしょう。

●最後に

コーチ業というのはまだまだ日本国内においてはトップチームにしか存在しません。
そのほかは、学校の先生やお父さんがコーチの役割をしています。
自分の経験を元にアスリートに指導していると思います。
また、トレーニングも指導している方もいらっしゃるかと思います。

まずは、コーチは選手以上に知識を持っていなければなりません。

そして、俺はこうやってきたとかトップチームはこういう練習しているからとか、経験だけで指導するのではなく

経験や知識を「言語化」してください

そのためにもコーチがしっかりと知識や情報を得ることが大切となります。

未来ある子供達のために大人ができることを

広崎 哲也/Tetsuya Hirosaki
鍼師・灸師・あんま・マッサージ・指圧師
明治大学柔道部トレーナー(2002)
NTT -G Fukuokaラグビー部トレーナー(2003〜2013)
日野RedDolphinsラグビー部トレーナー(2014〜2016)
SuperFormula トレーナー(2013〜)
ボディケアマネジメント講師
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