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夕と夜の間の所在無さ / メダカ / チキンドリア

うちの介護職員の方々は、夜勤を入れると6種類もの勤務帯がある。看護師は日勤の一種類だけ。

そして、もう長い付き合いだと言うのに、Kちゃんが遅番の日の所業に未だ慣れない。

4時間ほど先に帰るのだが、この時間が半端なんだよね。

ご飯を作って先に食べてお風呂に入っている頃に帰って来るので、慌ててあがってスープを温め直したり、肉や魚を焼いたりと。

『作ったら置いといてくれれば良いよ。』と言われるのだが、やっぱり作り立ての方が美味しいと思うので。

じゃあ、帰って来るまで待って一緒に食べようなんて思うと、お腹が減って自分の機嫌が悪くなる。ああ、恐ろしや。ええ、これが一番恐ろしいのだ。

ある時は、帰宅するなり風呂から先に入ってみたが、これが何となく落ち着かない。初めて気が付いたけど、一日の汚れや匂いを洗い流した後に、料理の匂いが髪についたりするのがダメらしい。めんどいなあ、自分。

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そこで今日は、何を思ったか、帰るなり金魚やメダカの水替え。

いっぱい餌を食べるせいか、水がすぐ汚れるんだよね。苔はついても良いと聞いたものの、増えて来ると何となく皆さん元気が無いように見える。

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向かって右の四角い水槽は親御さんたち。(と言っても、一番最初に買った子たちの子供や孫たち。)左側の円形の水槽は、その子供たち。

そして、手前のタッパーに入っている1匹が、片目のジャック。まだ針子くらいの稚魚の時に、Kちゃんが『あ、この子、奇形だ。片目が無いから餌がうまく食べれないみたい。』と指さしていた。

・・・・。老眼の私には、さっぱりそれが見えなかった。ただ、それを聞いて、そんなに長く生きられないんだろうなあ・・・と思った。

ところが、Kちゃんは、いじめ殺されそうなその子を救い出し、毎日献身的に小さな砂粒のような稚魚の餌を、一粒一粒落として与えていた。目がついている方に落とすと食べてくれるのだが、奇形のせいか、飲み込むのも上手じゃなかった。結構大きくなった今でも、稚魚の餌しか食べれない。

でも、大きくなった。偉いぞ、ジャック。初夏の頃に生まれた君は、季節を二つ乗り越えた!

しみじみ感慨にふけっていると、あっという間に時間が経っていた。そして、何と、まさかのKちゃん帰宅。はっ!

何一つやっていなかった。

夜の11時から全てを始めるという失態。

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チキンドリア。以上。

何とも申し訳ない。

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