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エリザベスカラーという凶器

昨日は、手術を終えたブルーノ君を動物病院へ迎えに行った。時刻は16時過ぎ。その直後にKちゃんは夜勤に発たなければならなかったので、一晩中看病するのが私。

人間と同じで麻酔から覚ますときにリバースの薬を投入するのだろう。先生が奥に引っ込んでから少し時間がかかって、現れたブルーノ君は寝ぼけ眼だった。
家に連れて帰ってからも足がふらふらして歩けない。
動かなければ良いのに、自分で確かめたいんだろうね、あれ。やたらめったら動こうとしていた。

今晩は私に任せておけと私は心配しながら出勤していくKちゃんに言ったものの、実は自分も風邪っぴきで、コロナなんじゃないかな?というほど怠かった。

ブルーノと同じくらい動きが鈍くボー―ッとしていたせいか、長女の白猫ブランカちゃんが私とブルーノをかわるがわる舐め倒しに来る。ブルーノはそれで癒されるんだけど、私は痛い。痛い!痛い!大丈夫だから止めて。

先生は当分、ブルーノ君にエリザベスカラーをつけておくように命じたのだが、そのまんま甘えて来て顔に頭を強く擦り付けようとするので、固いエリザベスカラーで顔が何度切れるかと思った。痛い痛い痛いっ!
しかも、思うようにスリスリできないのでイライラするのか、余計に強く顔にカラーを突進させて来る。
とうとう外してもうたわ。

とにかく一人と一匹はよく眠り、ブランカちゃんは舐め倒していた。痛い。肉食獣のベロはほんとに痛い。

お薬は案外うまく飲んでくれた。

さあ、明日から仕事だ。Kちゃんとバトンタッチ。

でも、なんだかんだ言って幸せな夜、幸せな一日だった。

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