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不思議な話 や ちょっと怖い話

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日常の、不思議な話や、もしかしたらちょっぴり怖い話。
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記事一覧

白昼の恐怖(だったこと)

週末は重病なのに入院させて貰えない人の元へ点滴をしに通った。 そこそこ距離がある職場なの…

Ohza
6か月前
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肩こり以外にも効く(メーカーの回し者ではありません)

高齢者施設は一般的に老人ホームと呼ばれているわけだが、必ずしも80歳90代の方々ばかりとは限…

Ohza
8か月前
113

過ぎたるは猶及ばざるが如し

お看取り期に臨んでいる高齢者は、当然痩せて行く。 ご家族は死んで欲しいわけじゃない。本人…

Ohza
8か月前
124

迎え火

以前居た施設ではアサーショントレーニングやアンガーマネージメントなどの講義を求められた。…

Ohza
9か月前
120

心霊は物理

そう言えば、3月半ば頃、朝の更衣室で突然ブレスが弾けとんだ日があった。慌てて拾える限りの…

Ohza
11か月前
90

春の夢に なぎさちゃん

他人の夢の話ほどつまらない話はないと言うが、夢分析をすると面白いことに気づくので、時々ガ…

Ohza
1年前
97

日常と 心霊とか守護とか

新しい職場、特に老人ホームという場所に行くと、まず初めに困るのは、高齢者の方々の顔と名前が一致しないこと。 しかも、特養という場所に至っては、おそらく皆が同じ理美容師に切って貰っているので同じ髪型。これはもうお婆ちゃんたちが、誰が誰だか分からない。 そんな状態の初日で、『この野郎!』というエネルギー満載の定年間際の看護主任に一人で何十人もの知らない人々に薬を飲ませて来いと言われる。 ・・・・・・・。絶句。 きっとご利用者さんたちのことがちっとも大事じゃないんだろうなあ。私だ

灯台下暗し / 心霊(?)と現実

夕べ、前もって許可を貰って使い始めた相方のPC。が、バッテリーコードがどこを探しても見つか…

Ohza
1年前
122

思い切り

退職後、有休消化中にて20日目。 夜間のオンコールが無いせいで何十年ぶりかでよく眠れる。 …

Ohza
1年前
104

落雷

大型の台風が押し寄せるという日、既に雨粒が強く窓を叩き、稲妻が光っていた。 もう何十年も…

Ohza
1年前
109

勝手な訪問者

ソファーでうたた寝をしていてそのまま眠ってしまった。このソファー、人が寝るにはちと狭い安…

Ohza
1年前
124

逢魔の時刻に

日が長くなって来たので、定時で仕事をあがると、あたかもまだ昼間みたい。 職場から自宅まで…

Ohza
1年前
74

心という怪談

気のせいのようで気のせいではないという事が、この世には多々ある。 仕事から帰ると休日だっ…

Ohza
1年前
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オオタカが舞い降りた日に

数年前のある日、私とKちゃんは、とある方の葬儀へ向かっていた。 その人は、私が施設に入職した頃には既に10年以上も入居していて、ボス的な存在だった。脳梗塞を患ってから何十年も片麻痺だったが、着替えも食事も全部自分でやっていた。ただ一つ、トイレ以外は。 基本的に人に触られるのが嫌いなお婆ちゃんで、頼んでもない時に職員が触れようものなら、孫の手で殴りつけたり噛みついたりしていた。「自分で出来る!」と。 心不全を何度も起こしていたし、その肋骨や腰椎は、毎年数本づつ圧迫骨折して