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さばサンド

とある雨の日の在宅仕事中、翌日の朝食はさばサンドにしようと思い立った。美味いよなあ、さばサンド。焼きたてのさばに玉ねぎをどっさり、それにレモンをきゅっと絞って。ああたまらん。はやく仕事を終わらせて買いものに行きたい。その後はもうさばサンドのことしか頭にないわたしはほぼ上の空で仕事をやっつけ、ウキウキとスーパーに出かけた。だがなんということであろうか、その店ではさばの切り身が売り切れているではないか。くずおれそうになるのをなんとか堪えたものの、明日の朝食はもうさばサンド以外考えられないわたくし。このままでは飢えてしまう(飢えません)。

なにかが足りないとき、わたしは心の中のマリー・アントワネットを呼び出して尋ねる。王妃様、さばがないのです、お助けください。

わたしの内なるマリー様はこういわれた。「生さばがなければ、さば缶を食べればいいじゃない」

なるほど、さすがはマリー様。さば缶は常に売るほどある。特売と見ると無意識に2つばかりカゴに入れてしまうのだ。いまもストッカーをみたら25缶あった(味付、味噌煮含む)。ばかなのか。中には消費期限が近づいているものもある。なのに安いとなると無意識に買う。ばかなのだな。

翌朝。消費期限間近のさば水煮缶をひとつと、冷蔵庫から使いかけの赤玉ねぎを出してきたが、玉ねぎは残ったらまた冷蔵庫に返すとして、さば缶ひと缶はどう考えても多すぎる。残ったぶんをどうしたものかと考えていて、昔よくつくった茹で魚のマリネに思い当たった。茹でた魚の身をほぐし、刻んだ玉ねぎを加えて塩とオリーブオイルとレモン汁で和えるだけ。マリネをつくって一部をサンドウィッチに使えばいいじゃん。水煮缶なら最初から茹でてあるし。それだそれだ。

ということで、まずはマリネをつくろう。

さばマリネ

材料:
さば水煮缶        1缶
玉ねぎ          1/4個
塩            小さじ1/4強
オリーブオイル      大さじ1
レモン果汁        大さじ1
パセリ(生でも乾燥でも) 適宜
クミンパウダー      適宜
刻むかおろすかしたにんにく(人に会う予定がなければ) 適宜

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量はテキトーにつくったものを「こんなもんだろ」で書いたので、お好みで加減してください。玉ねぎなんか1/2個でもいいと思います。あ、それとわたしは赤玉ねぎ使ってますけど、ふつうの玉ねぎでいいです。

つくり方:
1. さば水煮は缶汁を切ってボウルに入れ、身をほぐす。(缶汁は味噌汁などに使うといいです)

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2. 粗く刻んだ玉ねぎ、塩、オリーブオイル、レモン汁、パセリ(生をみじん切りにしたものが美味いけど、今回は乾燥もので)、クミンパウダー、おろしにんにく(チューブのでいい)を1に加え

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さっくり混ぜ合わせる。

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以上。見た目はアレだけど美味い。そのままでよし、チーズと合わせてよし。クラッカーや薄く切ってカリッと焼いたバゲットに乗っけたりするとワインに合うね。

さばサンド

さてサンド。準備するものは、さばマリネ、パン、バター、トマトケチャップ、お好みでタバスコソース。パンはなんでもいいけど、今回はバタールを使用。

1. パンを2枚おろしにして、内側になるほうにバターを塗り、片方にはさらにトマトケチャップを塗る。

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甘いのが苦手な方はケチャップのかわりにトマトペーストかピューレでどうぞ。

2. さばマリネをこってりと載せ、タバスコソースを好きなだけふる。

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ケチャップを塗った方に載せているけど、どっちでもいい。なんなら両方にケチャップを塗るのも可。

3. 挟んでホットサンドトースターにセット。

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これを

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ぎゅーっと。こういう器具がなければフライパンに油をひいて、鍋の蓋かなんかで押さえながら焼くといいです。

4. 弱めの中火で返しながら焼く。

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外側がパリッとして焼き色がついたら完成。これは油脂なしで焼いているけど、焼くときにトースターにオリーブオイルかバターをひいても美味い。ていうか、ひいたほうが絶対美味いんだけど、わたしひとりで撮影班も兼ねているので、手洗いに時間がかからないようにノンオイルでやりました。皆さまはご存分にオイリーに。

切ってみましょう。

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もちろん、そのままかぶりついてもかまわないけど、一応ね。

はじめ、材料のクミンパウダーは「あれば」と書いていたのだけど、食べてみて、これ絶対必要じゃん!となったので「あれば」を取った。なければぜひぜひ買ってきてください。


ところで、これをつくるきっかけになった「茹で魚のマリネ」のもとになったのは

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四天王寺の青空古本市で200円で買った(そんなことはどうでもいい)『丸元淑生のシンプル料理』(講談社)に載っていた「小魚のピクルス」で、この本のレシピでは、茹でた鰺、刻んだパセリとにんにくでつくるものだったのが、いつの間にやらわたしの脳内でパセリのかわりに玉ねぎでつくるものへと改変されていたということが、写真を撮るために久々にこの本を出してきて判明した。

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人の記憶とはあてにならないものだな。

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