見出し画像

日本一 宇宙に近い島で ”洞窟のプラネタリウム”を体験する。 ー種子島宇宙芸術祭:「星の洞窟」。

 種子島といえば、日本唯一の実用衛星打ち上げ基地「種子島宇宙センター」がある場所。そんな日本で一番宇宙に近い島で、2019年10月19日(土)からアートイベントがはじまります。

画像2

種子島宇宙芸術祭

種子島宇宙芸術祭

 この中のイベントとして、千座の岩屋スーパープラネタリウムイベント「星の洞窟」があります。(2019年は11/22(金)・11/23(土)に開催決定。)私は昨年参加しましたが、とても面白い企画でした。
(写真は2018年のものです。)

 会場となるのは、千人もの人が座れると言われる洞窟「千座(ちくら)の岩屋」。

画像4

 その洞窟の内部で、プラネタリウム・クリエーター・大平貴之さんによる「MEGASTAR-II」で、極限まで微細化された1000万個の星空が自然石の岩肌に 360 度にわたって投影されます。

 洞窟の内部に入れるのは干潮のわずか数時間で、その時間とプラネタリウムを投影できる夜というタイミングがちょうど重なるのは、年に数回しかないのだとか。


 夜、会場の砂浜に到着。干潮になる時間でのイベントなので、遠浅の海岸にうっすらと水が残り、水鏡のようになっていました。満月のお陰で明るく、プラネタリウムの前に、すでに幻想的です…

画像18

 混み合うので、整理券をもらって入場します。通路のようになった洞窟を歩いていくと…

画像6

 突如ひろがる広大な空間。なるほど、確かに「千座の岩屋」。千人はわからないけれど、数百人入れそうな広さです。

 これまでに、博物館やイベントでメガスターは見たことはありましたが、ごつごつとした岩肌にメガスターで映し出される沢山の星は、四角い部屋に投影するのとは違った奥行き感を感じられます。

画像8

画像8

 波の音を聞きながら ぐるりと回る星空を眺めていると、浮遊感も感じられてきます。

画像9

 空間を楽しんでいると、突如解説が。録音かと思いきや、振り返ると、なんと大平貴之さんによる生解説!

画像10


 プラネタリウムの隣に続く洞窟のスペースでは、ライトアップしたバースペースもつくられていました。

画像11


 「星の洞窟」のほか、種子島には宇宙をテーマにした常設の作品も展示されてています。

 例えば、千田泰広さんの「Myrkviðr」。”セメント工場跡地”の真っ暗な会場では、丸いレールの上を光源が動き回り、張り巡らされたテグスにその明かりが反射して、星が動き回るように見えてきます。

画像12

 実際に打ち上げられたロケットのフェアリング ( ロケットの 先端部 ) を使った作品も。中村哲也 さんの「ペイントフェアリング・5SH 改」

画像13

画像14

 このほか、常設作品には篠田守男さんや開発好明さんの作品もあり、2019年には、豊福 亮さん、千田 泰広さん、黒田恵枝さんらの新作も展示されるそうです。

 なお、プラネタリウムの会場である「千座の岩屋」は、日中に行っても、遠浅の海岸と、海と地層のコントラストが美しい場所でした。

画像15


 鹿児島から飛行機で30分、高速船で1時間35分。

画像16

 日本一 宇宙に近い島で、”洞窟のプラネタリウム”を体験してみるのはいかがでしょうか?


PS. あと、旅行先でもあまり食べ物にこだわりのない私なのですが、種子島の宿でいただいた 名産品「赤米」はプチプチとした食感と芳醇な香りが本当に美味しくて…!

画像18

 日本全国で生産はされているそうですが、神事用として古くから守り継がれているのは日本国内では岡山県総社市(国司神社)、長崎県対馬市(多久頭魂神社)、鹿児島県 種子島の茎永(宝満神社)の3ヵ所のみなのだそうです。思わず買って帰りました…

 「たねがしま赤米館」という施設もあることを知ったので、次の機会にはぜひ行ってみたいなと思います…

画像1

【開催概要】

種子島宇宙芸術祭 2019

種子島宇宙芸術祭

メイン会期:2019年10月19日(土)〜11月24日(日)
会場:種子島全島

千座の岩屋スーパープラネタリウムイベント「星の洞窟2019」

会期:2019年11月22日(金), 23日(土)
時間など、詳細は後日発表




最後まで読んでいただきありがとうございます。良かったらサポートいただけたら嬉しいです。サポートいただいたお金は 記事を書くための書籍代や工作の材料費に使わせていただきます。