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「早すぎる妊娠」が身近でなくなる未来へ

こんにちは、海外事業プログラムオフィサーの秋本です。皆さん、プロジェクトの応援・ご支援、本当にありがとうございます。

実は、7月からPLASのメンバーとなり、つい先日ケニアでの3週間の出張を終え、日本に戻ってきました!恥ずかしながら、PLASへ入職した当初は私自身SRHR(性と生殖に関する健康と権利)という言葉が聞きなじみのない状態でした…。

「どうやって子ども達は学んでいるんだろうか?」
「日本との違いはどんな感じなんだろうか?」
「なかなかセンシティブな内容なのにどうやって周りの友人たちに広めているんだろうか?」「彼らはどんな気持ちでこのプロジェクトに参加しているんだろうか?」

そんな沢山の疑問を持ちながら、人生初のケニアで子ども達と一緒に学んできましたので、その時の様子をお届けします!

「セルフィーをしよう!」と声をかけてくれた子ども達

前回のアクティビティから少し時間が空いていたので、最初の自己紹介はみんな恥ずかしがってしまい、声が小さすぎて聞き取れない状態でした。

ですが、そんなときは現地パートナー団体のコーディネーターが笑いをとって場を和ませます。みんなの前で発表することに緊張するのは、日本の子ども達もケニアの子ども達も一緒ですね!

午前中はSTI(性感染症)について勉強しました。

みなさん、「STI(性感染症)の具体例を挙げてみて?」と言われて、いくつ答えられますか?

私は一瞬考え込んでしまいました。

しかし、子ども達は質問されると10個近くの病名を当たり前のように答えていきます!ケニアでは性に関することはタブー視され、学校でもあまり十分な教育を受けることができないのですが、このプロジェクトで勉強した知識があったため、子ども達はさくさくと答えることができるのです!

模造紙を使いながらレクチャーする現地パートナー団体スタッフ

午後はグループワークを中心にアクティビティを進めていきます。

子ども達はピア・エデュケーターとして、友人や家族、地域の人々にどんな知識を伝えていきたいか、考えていきます。

こんなテーマが出てきました。

「HIVはどうやって感染するか」
「HIV感染はどうやって防ぐことができるか」
「望まない性交渉を防ぐための伝え方」

グループワークの様子を覗いてみると、みんなで意見を出しながら、時にはコーディネーター達の力も借りながら、進めています。

また、このアクティビティではプレゼンテーションスキルも学ぶことができます。どうやって周りに広めていくか実践も兼ねて、子ども達が自ら発表していきます。

朝から夕方まで7時間あまりという長丁場でしたが、子ども達の表情は最初から最後まで真剣そのもの。

そんな子ども達に「どうしてこのプロジェクトに参加したの?」と聞いてみました。

「地域のために貢献したいから」
「早すぎる妊娠を防ぎたいから」

そんな答えが返ってきました。

「周りに妊娠した友達いるよ」
「私の友達も16歳で妊娠したよ」

当たり前のように答える姿から、彼らにとって10代の妊娠が身近であることを痛感しました。

この地域では3人に1人の10代の女の子が妊娠しています。早すぎる妊娠をした女の子の多くは、中絶を選択できず、出産をするケースが多いです。そうすると、十分な教育機会を失うことにより、将来安定した収入を得る機会が失われ、貧困の連鎖に陥ってしまいます。また、偏見や差別に苦しんでいる子もいます。

友達のために、地域のために、自分たちのために、そんな想いから子ども達がこのプロジェクトに参加し、SRHRの情報・知識を周りに広めたいという強い意志を持つ姿がそこにはありました。

「早すぎる妊娠」が当たり前でなくなる地域に変えていきたい、自分たちで選択できる未来を切り開けるように、子ども達は活動を続けます。

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