【大学探訪シリーズ】昭和女子大学環境デザイン学科“卒業研究展 2023”
こんにちは。Ms.Mです。
今回は【大学探訪シリーズ】として、2024年2月14日から3月16日に行われた昭和女子大学環境デザイン学科建築・インテリアデザインコースの展示“卒業研究展2023”のレポートをお送りします。
環境デザイン学科ってどんなところ?
昭和女子大学|環境デザイン学科
昭和女子大学 環境デザイン学科は、4コースに分かれ、人々の取り巻く環境を、衣服から生活用品、インテリア、建築、都市・地域と幅広くとらえ、デザインするための科学的な根拠に基づく技術と知識、発信力を身につけ、快適で美しい環境のデザインに貢献できる人材を育成する学科です。 そして2020年から新しく『未来研究室昭和(通称ラボ)』という学科教職員・在学生が「つくること」を通して交流し、コースや立場の垣根を超えて活動する場ができ、学内外向けのワークショップの企画や、デジタルファブリケーション機器をそろえたオープン工作スペースの運営などを行っている学科です。
いざ卒業研究展へ
三軒茶屋から徒歩7分ほどで昭和女子大学につきました。
正門がリニューアルされていました!
創立100周年事業の一つとして、新たに建設され、設計は同大学卒業生の永山祐子建築設計です。今回展示が行われているのが「7号館・光葉博物館」という校舎で、アーチ状の正門から導かれるように展示会場へ。
展示が行われている「7号館(光葉博物館)」は大学博物館として平成6年に設けられた場所です。
7号館では収蔵資料を公開する場としての利用だけでなく、展示スペースや研究成果の発表の場としても使われます。
博物館の隣には昭和之泉と呼ばれる地下水をろ過した水を使用している泉があります。運が良ければ昭和女子大学内で知られる7人全員みつけると幸せになれるという「7人の小人」に出会えるかも。
卒業研究展の活動紹介
環境デザイン学科の展示は学生が一から展示会場をつくり上げて開催されています。今回は特に気になった展示をご紹介したいと思います。
No.1 卒業設計《Platform》
まず初めに紹介するのは《Platform》、空間の中に吸い込まれるような躍動感のある作品に目がとまりました!放棄されたスイッチバック用の線路跡とその屋根を起点に構想されたそうです。
自然の中に溶け込んだホームから、どこか素敵な場所へ導いてくれそうなワクワクする作品でした。
No.2 卒業設計《波動し、浸透し 幕張豊砂駅周辺橋建設設計》
次に紹介するのが、《波動し、浸透し 幕張豊砂駅周辺橋建設設計》です。
分断された幕張豊砂駅と近隣のさくら公園、そして習志野市香澄公園を周遊橋でつないだ作品です。
波うつような形状の橋からの景色と東京湾から流れる潮風が気持ちよさそうです!
No.3 修士設計《拝啓 知覧特攻平和会館建て替え計画》
次の設計は、《拝啓 知覧特攻平和会館建て替え計画》です。
知覧特攻平和会館と知覧町郡の研究から、過去の出来事を風化させずに伝え続けていくことを目的とした作品です。
普段意識しないと遠くに感じてしまう出来事を形として残していく。
思いが強いほど作品に刻まれる、そんな難題に取り組まれた設計でした。
No.4 修士設計《小国町再生計画 地形を読み込み、建築を作る》
最後の作品は、《小国町再生計画 地形を読み込み、建築を作る》です。
山形県西置賜郡 小国町が抱える問題や独自の起伏がある地形を生かし、永続性のある町として再生させる提案を目指した設計です。
幼少期に暮らしていたからこそ細部までのこだわりが垣間見え、そして自然豊かな小国町の魅力を知るきっかけになった作品でした。
おわりに
ほかにも様々なご紹介したい展示がありましたが、今日はここまで!
まだまだ知らない「物事」や「場所」について学び、知るきっかけになりました。
なにより作品一つ一つから伝わるこだわりや思い入れ、空間をより良い場所にしていくための熱意に触れることができました。
これからも様々な作品に触れて、またいろんな大学を訪問していきたいと思います。また次回!
その他の大学探訪シリーズもぜひご覧ください!