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プロだけが知っている 小説の書き方

"もしも無名の人が小説を出版してもらいたいなら、『ふつうに面白い』作品ではなくて、『驚くほど面白い』作品を書かなくてはいけないわけです"2022年発刊の本書は幅広い分野で活躍している著者がおくる『物語づくりの優れたエンジニア』を目指す人に向けた指南書。

個人的に2024年初開催となった、バーチャルシナリオ大賞の選考委員を依頼された事もあって、選考のヒントに手にとりました。

さて、そんな本書は映画やドラマとメディアミックスされた作品も数多い著者が、小説投稿サイト『ノベルアップ+』にて、投稿者から募集した『創作のお悩み』にQ &A形式で返答していたものに加筆修正した一冊で。『ネタを考える』『設定を考える』『プロットをつくる』『原稿を書く』『推敲する』のステップ形式で、約60の様々な質問に明解に答えてくれているわけですが。

"小説家とは?書くための心構えとは?といったふわふわしたものは他の本にお任せすることにして"と冒頭で書いているように、論理的かつ易しい文章での執筆を工夫している事が伝わってきて好印象でした。

あと、自分も脚本書いたりするので、読み進めながら"やはり登場人物の作り込みは大切ですね!"とか、主人公の幸福度や伏線回収をグラフ化した『W理論』に"なるほど!"と勉強させていただいたり。

小説家を目指す方、脚本に関わる全ての人に入り口、補助線としてオススメ。

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