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「家族と友情と誇り」を教えてくれた、ベトナムの友人との約束

空港まで一緒に来てくれた友人との約束。

「2021年4月から2022年3月の1年間で、3か月に1冊、合計4冊の本を読むこと。本のテーマについて、語り合うこと。」

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私はベトナム語で、友人は英語で。正直、友人の英語はほぼゼロに等しいから、「どれだけ頑張るねん」って思ったけれど、早速オンラインでThe Alchemist を購入していた。いつも、私の上をいく熱意と覚悟で、「達成させるから」と言われると、私も鼓舞されている。

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いつも「できないかも・・・」と思う私の感情すら先読みして、掻き消すように、「いや、マミならできるから」と純粋な心に打たれる。「あ、はい、できます」って思って、なんだかいろいろ、本当にできていた日々。

いろいろ、私のスケジュールや計画も決まっていて、「この時間に迎えに行くからね」と、本当に数分前に「もうすぐ着くよ」と連絡をくれて、時間通りに来る。(失礼だけれど、ベトナム人には珍しく・・・笑)

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誰にでも、他人に言えない秘密があって、それでも、この人になら、伝えられるのかもしれないと思うときがあって、そんなときに勇気を振り絞って自分を開示したとき、共感というよりも、自分の想像や期待を、うまい具合に裏切られるというか、斬新な「コトバ」を返してくれる人。

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そもそも、文化も言語も、今まで生まれ育った環境も全く異なる人に対して、自分のことを言うのは、難しい。でも、同時に、言語が異なるからこそ、言えるものもあるのかもしれない。それも、「この人なら、受け止めてくれるだろう」と思える人になら。

言語が難しいなー、と思って伝えたことでも、なんだか言語の壁を越えて、「伝わる」以上に、その上をいく世界観を持っていて、「マミ、村上春樹のこの本読んだ?」「ここに、描かれている人間関係や人々の心情に、今のマミの感情に対するヒントが書かれているかもしれない」という言葉が返ってくる。

できないものには、できないとはっきり言うし、「マミの考え方は間違っているよ」とも対面で言われる。私自身も、自分自身をはっきり伝えるけれど、それはお互いに信頼関係ができているからできるものであって、その温度感が同じ人でないと長く続かない。

これを、真の「友情」と呼ぶのかもしれない、と自分たちの関係性が、めっちゃ美しいな、と誇りに思える。深く繋がる「友情」というものは、大人になってから築けるものなんだな、とすら異国で思う不思議。

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お互い、それぞれの人生で忙しいはずなのにね。ましてや、友人は仕事も家族(子供たち)も趣味も学業も両立させてきた人。それでも、今までも読書の時間も惜しまずに、日本文化関連の本や村上春樹氏の本もたくさん読んできたからこそ、友人の中に、道徳心や規律、時間や約束を守るという魂が宿っていて、本人にも言ったけど、「あなたの中に、私が誇れる日本が見える」気がした。

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