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今日は麦茶の日

今日(6月1日)は麦茶の日(全国麦茶工業協同組合制定)
麦茶の原料は大麦である。
ところで蕎麦にも麦という字が使われて私なぞは少し混乱するが、
麦はイネ科の植物で蕎麦はタデ科の植物でそもそも種が違うとわかりほっとする。

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お茶も同じ伝(でん)で、 紅茶や日本茶などとはわけて、分類するようだ。麦茶は茶外茶(なんだそれ 笑)ということになる。

茶の種類

Mugicha, le thé à l'orge torréfié, est une boisson d'été classique au Japon.
● torréfié  焙じること ここでは すなわちrôti
フランス語は同じ単語の繰り返しを避けるときがある(どんな言語でも一緒か・・・)

麦茶の効能はどこでも素晴らしいことが書いてある
水分とミネラル補給(la réhydratation)血流改善、活性酸素除去、抗癌作用
だ。

Naturellement sans théine, le mugicha est idéal pour la réhydratation pendant les mois les plus chauds. Puisqu'il s'agit en fait d'une infusion de grains d'orge rôti, le mugicha n'est pas diurétique et peut être apprécié par les enfants et les personnes âgées. Il a également une gamme (*1) d'avantages pour la santé, y compris l'amélioration de la circulation sanguine ainsi que des antioxydants anti-cancer.

*1 ...gamme  音階が第一義で、ここではシリーズほどの意だが、用法がちょっと慣れない。通常はtout とともに用いられる
ex)  On voyait sur la scène un homme attaché et bâillonné sur qui un fou armé d'aiguilles et d'un scalpel allait essayer toute une gamme de tortures savantes (Green, Journal,1941, p. 51)  
ここでは、文献にある一連の拷問・・・みたいな意味
ex)  La réalisation d'une gamme d'engins de puissance comprise entre le vingtième et vingt fois celle de l'arme utilisée en 1945
こっちは製品という意味だが、ここは成分とでもしておく(おそらく一連のミネラルの意)
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抄訳)麦茶は、カフェインが含まれておらず、暑いときの水分補給には理想的な飲み物で利尿作用もないため子供からお年寄りまで摂取することができる。血流改善に役立ち抗酸化で抗癌性のあると考えられている健康によい成分も含まれている。

中国では大麦茶(damaicha) と”大”を略さない
本草綱目にもある。

据《本草纲目》记载:“大麦味甘、性平、有去食疗胀、消积进食、平胃止渴、消暑除热、益气调中、宽胸大气、补虚劣、壮血脉、益颜色、实五脏、化谷食之功。 治小便淋痛;治麦芒入目;治老人烦渴不止、饮水不定、舌卷干焦;治水气病;夏季清暑热;治急性咽喉炎、扁桃体炎、咽喉部脓肿。大麦面粉可以食用,大麦还可以制成啤酒,帮助消化,疏肝利气,帮助调整肠胃功能的功效。

また、日本での発祥についても書いてある。

据说,1587年的日本桃山文化时代,完成了全国统一的丰臣秀吉,同时也完成了日本的茶道,并创立了历史上著名的北野大茶道会。当时与会者大多献茶叶,也有的用炒焦的米、麦来代替,于是,诞生了麦茶、玄米茶等用粮食炒制的茶类。
抄訳) 安土桃山時代に豊臣秀吉が天下統一の頃 同時に茶道も成立し、歴史上有名な北野の大茶会もできたが、茶のほかに米を炒めて作ったお茶や麦の材料のお茶も献上された。これが麦茶、玄米茶という種類のお茶の始まりである。

江戸時代には茶はやや高級なので、その代替として麦茶がつかわれ、当時は麦湯といった。次のサイトでは「江戸後期の風俗を記した『江戸府内風俗往来』には、「夏の夜、麦湯店の出る所、江戸市中諸所にありたり。多きは十店以上、少なきは五、六店に下らず。大通りにも一、二店ずつ、他の夜店の間に出でける。横行燈に「麦湯」とかな文字にてかく。また桜に短尺(たんざく)の画をかき、その短尺にかきしもあり。
 行燈の本(もと)は麦湯の釜・茶碗等あり。その廻りに涼み台を並べたり。紅粉を粧うたる少女湯を汲みて給仕す。」
とあるほどだ

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 麦湯を売る女というのは夏の風物詩で、男所帯の目の保養にもなっていたし、おそらく風俗的サービスの店もあったのであろうと勘ぐるが、そこはかとない色気を楽しむ粋があり、そんなサービスはなかったという人もいる。
また、菊池寛は随筆の中で「いまでいう喫茶店」としている。

 清涼感とは裏腹のことも含んでしまったが、麦茶は清涼感しか感じない。
本草綱目にも書いてあるとおり、ビールの材料と一緒であるから夏の風物詩として楽しむのが良かろうと思う。

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