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【3分で学べる偉人の名言】アレクサンドロス大王から学ぶ「強さの秘訣」


知識なしではスキルは発揮できない。
スキルなしでは力は生み出せない。
力なしでは知識は応用できない。

アレクサンドロス3世

本日は巨大帝国を築き上げ、数々の戦を繰り広げるも「無敗」という奇跡的な偉業を成し遂げたアレクサンドロス(アレキサンダー)大王の名言である。

アレクサンドロスの征服したエリアは、当時のギリシアが認識していた「世界」のほぼ全てを手に入れたとされていた。

遠征の際には多数の兵士や関係者の動きを伴うため、今のようにインターネットで世界中が繋がっている状態とは程遠い当時(紀元前300年代)では、征服する側・される側にとっても見たこともない文化に触れる貴重な機会となっていたようだ。

結果的にアレクサンドロスの遠征によって、私たちが世界史で習った「ヘレニズム文化」を引き起こされ、様々な文化的な発展にも繋がることになった。

ちなみにアレクサンドロスの少年時代の家庭教師は、哲学史の中でも天才中の天才とされる「アリストテレス」を家庭教師として招き、世界最高峰の教育を受けていた。

アリストテレスの影響を受けたせいか、アレクサンドロスは哲学にも大変興味があったようである。

「ディオゲネス」という“樽の中”でホームレスのように暮らす風変わりな哲学者に会い、「何か欲しいものを言ってみろ」といったアレクサンドロスに対し、ディオゲネスが「お前がそこにいると日陰になるからそこをどいて欲しい」と言われたそうだ。

そんなディオゲネスに対して怒るわけでもなく、「自分が大王じゃなかったならば、ディオゲネスになりたい」と語ったという話が残っている。

巨大な世界帝国を作り、誰もが自分の前にひざまづくような人間が、ホームレスのような生活をしながらもそこに幸福を見出して生活している“自分とは対極の人間”に憧れるというのは、アレクサンドロスの人間性が垣間見える面白いエピソードだと思う。

本日はそんなアレクサンドロスの言葉に注目してみたい。

若い頃はアリストテレスから世界最高峰の「知識」を得て、軍事的なセンスや「スキル」は訓練や実践から学び、戦となれば連戦連勝の負けなし。

実践の場では自身が先頭に立って敵陣に乗り込み直接敵将を討ち取る「力強さ」も持ち合わせており、その姿を見た仲間の兵士達から圧倒的な信頼を勝ち取ったアレクサンドロスだからこそ、この言葉に説得力が宿る。

何か一つの能力だけが優れていたわけではなく、トータルで自分の能力を高めていくことで、それぞれの能力が補完し合い、高め合うことであれだけの偉業を成し遂げることができたのではないだろうか。

「知識」×「スキル」=「力」

「力」×「知識」=「スキル」

「スキル」×「力」=「知識」

全てがバランスよく鍛えられていることで、最終的にそれぞれの能力の値が高くなると思うと、どのように自分を鍛えていけば効率良く成長できるか考えるヒントになってくれそうな気がする。

「知識」=インプット、計画、好奇心

「スキル」=実践、行動、アウトプット

「力」=実績、結果、影響力、信頼

と仮定してみますと、私たちの日々の仕事においてもなんだか役に立ちそうに思えてきます。

私は現代に生きる普通のサラリーマンであるが、アレクサンドロスのようにそれぞれの能力をバランスよく鍛えることで、今よりも“遥か遠く”の高みまで自分を磨いていきたいと思う。

ちなみに「遥か遠く」といえば「宇宙戦艦ヤマト」に出てくる「イスカンダル」を連想する人もいるかもしれない。

この「イスカンダル」はイスラム圏の人たちが「アレクサンドロス」を指す言葉だってことはご存知だろうか?

世界中に大きなインパクトを与えたアレクサンドロスは、時間と場所を飛び越えて日本の大ヒットアニメにも影響を与えていたなんて、歴史のロマンを感じてしまう。

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