見出し画像

ぴやまるビジョン2023

メタバースとはサイバー空間における人と人とのコミュニケーションや、経済活動を行う「サイバー社会」である!

「メタバース=インターネット上に作られた仮想空間」として知られていますが、その意味としては少し抽象的で確かな定義はありません。メタバースという言葉は、1992年に発表されたニール・スティーヴンスンの著書『スノウ・クラッシュ』の舞台、人間がアバターを介してネット空間でやり取りをする世界からきているとされています。超越を意味する「Meta(メタ)」と世界を意味する「Universe(ユニバース)」から形成された造語「Metaverse(メタバース)」は、その英語の意味通り、現在とは違う次元の世界を指します。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を活用することで、メタバース上にあたかも自分がいるような感覚を共有することが可能になります。ユーザーが自身のアバターを操作することによって、コミュニケーションを取ったり、ビジネスを行ったりすることもできるため、私たちの生活をより豊かにしてくれることが期待されています。メタバースとはサイバー空間における人と人とのコミュニケーションや、経済活動を行う「サイバー社会」と解釈したほうがしっくりくるかもしれません。

なりたい自分になれるサイバー社会
サイバー社会の民主化と多様化するアイデンティティ

近年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って非接触を基本とする新たな生活様式が定着しつつある中で、サイバー空間上でコミュニケーションや経済活動を行えるVRや、現実空間上に仮想の視覚情報を重ねて映し出すことで現実世界を拡張するARなど、XR(Extended Reality)市場は急速に拡大しており、新たな生活インフラとして今後もさらなる拡大が予測されています。
個人と「場」との関わり方は変化してきています。本来「家族」、「職場」、「地域社会等」といった物理的な「場」に個人が帰属していたものが、SNS等のネット社会が、今後は仮想空間やメタバース等のサイバー空間の「場」との関わり方が多様化し、個人が自発的な意思で決定できる場面や環境が拡大してきています。サイバー社会の民主化です。
アイデンティティを持つ1つの個は、個と個を結びつける社会(※1)を構成します。

※1)独自の慣習・法律などをもつ組織体としての社会、共同体、社交界(の人々)、上流社会、社交、つき合い、交際、(人との)同席、人前など

個人は、孤立するのではなく何らかのつながりを求め自己を見出します。個人は多様な価値観に応じて複数の「場」とのつながりを持つ志向を強めています。多様な価値観に応じて幾つかのつながりをバランスよく選択していくことになります。私たちは無意識のうちに、職場や学校・プライベートでパーソナリティを器用に切り替えています。現実社会においては、その人の性格・個性・人格は、身体的な特徴と密接に結びついており、かつそれらは暮らしている環境によって相対的に変化します。(※2)

※2)厚生労働白書/生涯にわたり個人の自立を支援する厚生労働行政

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/01/1-3.html

個々人がスマホでTwitterやInstagram、TikTokを使いこなすようになってから、複数の個を持つようになり、デジタル社会が広まるにつれて、個々人はデジタル空間上でも「分人」として振る舞うようになってきました。
もし自分の顔が今と違っていたら、もし今より身長が高かったら、もし性別が逆だったら・・・。個人の性格・個性・人格は、身体的な特徴と密接に結びついており、個人の内面性は、生まれつきの先天的な要素と、環境などの後天的な要素が混ざり合って形成されると考えられています。つまり「人格は身体の物理的な特徴に左右される」ということになります。しかし、サイバー社会では外見的な身体と内面的な人格を切り離してなりたい自分になれるのです。複数のサイバー社界で生きていくのが当たり前になり、個のアイデンティティや精神は変容し多様化します。そのため、現実社会とのかかわりの価値は相対的に下がり、そのかわり何千人・何万人という世界中のフォロワーとの交流が活発化してきているのです。

【ビジョン】ぴやまるがめざす世界観

サイバー社会は、バーチャルな世界ですが現実に存在するものです。よくバーチャルリアリティのバーチャルが仮想とか虚構あるいは擬似と訳されていますが、これらは誤った認識です。つまり、みかけや形は原物そのものではないものの、本質的あるいは効果としては現実であり原物なのです。(※3)

※3)「バーチャルとは」
 日本バーチャルリアリティ学会 初代会長 舘 暲

https://vrsj.org/about/virtualreality/

先に述べたように、サイバー社会は、個と個を結びつけるリアルな社会そのものです。個は、多様な価値観に応じて幾つかのつながりをバランスよくサイバー社会を選択します。ただ、サイバー社会は、ソーシャルハラスメント、フェイクニュース、炎上、乗っ取り、個人情報流出等々多くの問題を抱えています。
 
今後は、サイバー社会は、次のような世界が求められるのではないでしょうか。

  • 人に優しい

  • 時間と場所を超えてコミュニケーションできる

  • 非日常を感じられる没入感

  • 個の行動をアシストする

今後のぴやまるの展開

サイバー社会を構築し提供する中で、XR技術は欠かせません。ぴやまる世界観で示したコンセプトを基に、xross.club(R) ブランドを立ち上げ、サイバー社会でのクロスコミュニケーションサービスを提供します。

<研究開発>
 ・スマートTVへのXR技術展開
 ・スマートグラスへのXR技術展開
 ・デジタルツーリズムにおけるコンテンツ開発とXR技術の活用

<製品リリース>
 2023年 人にやさしいSNS xross.club スマホアプリリリース
  ・MAP連動SNS
  ・ルートマップ投稿
  ・強力な検索機能
  ・メッセンジャー(個人と個人のコミュニケーション)
  ・未来のイベント検索
 
 2026年 サテラとライト(VRライブ配信機能搭載)/3年後
  ・24/365 観光地映像配信
  ・デジタルツーリズム
  ・アバター

 2028年 何でもわかる君(AI搭載)/5年後
  ・VR空間上におけるレコメンド表示
  ・デジタル秘書

ぴやまるは2016年4月に設立して、今年で8周年目に入ります。これまで培ったXRコンテンツ制作ノウハウ、XR配信技術、スマホアプリ開発技術を活用して安心安全で心地いいサイバー社会の実現に向けて行動します。
今年も、ぴやまるをよろしくお願いします。

2023年1月1日
株式会社ぴやまる
 取締役 CTO 島 浩章
 (日本バーチャルリアリティ学会 正会員)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?