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VRは顧客の消費者行動をどう変えていくのか?

VR が消費者に与える影響
コンテンツマーケティングにおいて、ストーリーテリングは非常に有効な顧客へのアプローチ手法です。

従来の手法では、テレビや映画での映像訴求やSNSでの写真訴求、ラジオでの音声訴求などメディアでの表現はあくまで一方向の「ユーザー視聴」でしかありませんでした。

一方で、作られたストーリーを消費者に届けるとき、360°を細部まで見渡し、その場にいるような感覚を味わうことができるVRコンテンツの没入感は、コンテンツの視聴を「他人事の視聴」から「自分事の体験」へと変えたのです。

コンテンツマーケティングとは?

価値あるコンテンツで顧客を育て、ファン化する一連のプロセスを指します。

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従来の広告とコンテンツマーケティングの大きな違いは双方向性があること。「企業からのメッセージ」と「消費者が知りたいこと」のギャップを「適切なコンテンツ」で埋めることでコミュニケーションを成立させるのがコンテンツマーケティングです。

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従来の広告手法では一方的に情報が与えられるため、消費者が顧客になる前に疲弊感を覚え離脱してしまう傾向が強くなってきています。

そのため、従来の一方的な情報発信ではなく価値のある情報(=消費者が興味のあること・知りたいこと)を提供する必要があるのです。

消費者の消費行動の多様化やGoogleが検索結果の表示に対しコンテンツをより重視する傾向になったことなど、ここ数年での様々な変化によってマーケティングは変化しつつあります。

テレビや新聞などのマスメディアやリスティング広告を出稿すれば売れる時代から、消費者を育て、顧客に、ロイヤルカスタマーに育てていく時代へとマーケティング戦略の視点が変わってきているのです。

VRコンテンツが取り除く企業と消費者の壁

VRコンテンツは物理的な制約を受けないため、消費者の知りたいことをよりリアルに届けることが可能です。

◆時間を超える

例えば開発段階の商品を具現化して見せることが出来たり、モデルルームの完成後のイメージをよりリアルに伝えることが出来るのがVRの強みです。

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三菱地所レジデンス:VRモデルルームギャラリー

◆距離を超える

遠くてなかなか行き来出来ないような場所でも、VRであれば手軽に見ることができます。海外の観光地を下見したり、結婚式場を探すときに自宅で複数の会場を選ぶことも可能です。

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株式会社ぐるなび:ぐるなびWEDDING

◆空間を広げる。

実際には狭い場所にいても、VR空間の中であれば広い空間を確保することが出来ます。

自動車や工業機械などの大きな製品を並べたショールームを展開したり、自宅に居ながら仮想空間の中に家具を配置し、イメージを確認することができます。

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大塚家具:3D空間でお試しレイアウト

VR技術は単なる目新しい技術ではありません。

マーケティング領域において消費者との接点を持つためのコンテンツとして非常に効果の高い技術となりました。コミュニケーションツールとしてVRを活用する際は、特に4つのポイントに注視する必要があります。

・VRである必要があるか?

・商品への理解を深め、消費者の疑問を解消できる内容か?

・視聴完了が出来るコンテンツか?

・最大限に消費者の興味を引き付けられる構成か?


VRの登場はこれからのマーケティング市場を大きく変えていくでしょう。

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