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パナソニック、ドライバーの見る景色に情報を表示するAR対応ヘッドアップディスプレ(HUD)技術--道路にナビ情報など

パナソニックの米国子会社Panasonic Automotive Systems of Americaは、自動車のドライバーに提供する各種情報を、前方の景色に重ねて表示できる拡張現実(AR)対応ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを発表しました。
今年のCESで発表されたこの未来的なヘッドアップディスプレイは、ARビジュアルとSPYDRコックピットドメインコントローラーのAIテクノロジーを組み合わせて使用し、ドライバーの気を散らすことなく重要な情報をリアルタイムで表示し、速度やルート案内といった情報のほか、前方の物体、歩行者や自転車の存在などを視線に合わせて示すことで、夜や薄暗い状況でも歩行者などを見落としにくくします。

パナソニックによると、AR HUBは、さまざまなドライバーのニーズに対応するために、PRIZM(正確な配置、反射、直感、ゾーン、ミッションコントロール)と呼ばれる独自の開発プロセスを使用して構築されました。パナソニックが提供する主な機能の簡単な内訳は次のとおりです。
• 高度な光学 –高度な光学設計技術により、10m以上の虚像距離に対して拡張された視野(10 x 4度を超える)が提供されます。強化された低照度および夜間のビューを通じて歩行者および物体を検出します。傾斜した虚像面は、ドライバーの視野内のオブジェクトの可視性を調整します。組み込みカメラシステムにより、ドライバーの目の位置を個別に監視できます。
• AIナビゲーションの精度 – AI駆動のARナビゲーションテクノロジーは、移動する車両の周囲に合わせて調整するマルチカラーの3Dナビゲーショングラフィックを検出して提供し、方向転換が発生するレーンマーカーやGPS矢印などの情報や、衝突や自転車の進路などの突然の変化を表示します
• 振動制御 –パナソニック独自のカメラ画像安定性アルゴリズムにより、道路の凹凸に関係なく、ARアイコンを運転環境に固定できます
• リアルタイムの状況認識 –運転環境の更新はリアルタイムで行われます。ADAS、AI、AR環境情報は300ミリ秒未満で更新されます
• 3Dイメージングレーダー –センサーでキャプチャされた最大90メートルの180度の前方視界と約3つの車線
• コンパクトサイズ –あらゆる車両構成に適合する効率的なコンパクトパッケージ
• 4K解像度 –高度なレーザーおよびホログラフィー技術を使用した鮮明で明るい4K解像度で、静的な近接場クラスター情報とARグラフィックオーバーレイ用の遠距離場画像平面を備えています。

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「パナソニックのARHUDソリューションは、近距離場での速度や燃料、遠距離場での3Dオーバーレイなどの従来のクラスターコンテンツで、道路のより多くをカバーし、ナビゲーションやその他の重要なドライバーデータを前方の道路に空間的にマッピングします。

(参考)https://na.panasonic.com/us/news/panasonic-automotive-brings-expansive-artificial-intelligence-enhanced-situational-awareness-driver

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