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このイメージは違いますよね?

PIVOT R&Dの丸山です。 
プロジェクトにおいてデザインを担当しております。

今回は、デザインする前のヒアリング時に、いくつか確認することの中から1つ。

この間、社内の人と「やってはいけないことの共有ができていることはデザインFIXまでの近道」というようなことを話していました。「これは違いますよね?」というイメージを、クライアントと確認・共有しておくことの大切さについてです。

最初からどんなデザインにしたいか、はっきりとしたイメージを持っている人はなかなかいない。

デザインを提案するのが仕事なのですが、クライアントの思い描いているイメージとかけ離れていては、良いデザインにはなりません。
しかし、デザインに対してヒアリングしていくと、どんなものにしたいのかイメージを持てている方と、イメージをなかなか持ちきれていない方がいます。

プロジェクトの目的ははっきりしていても、どんなデザインがいいか、具体的な想像ができていない場合が多いものです。そんな中、いきなりデザインを提案しても、良いのか悪いのか判断できず、なかなか決まらない場合もあるのではないでしょうか。

デザインの方向性を共有するためのイメージ資料で
 「これは違いますよね?」ということを確認、共有する。

クライアントへのヒアリングの事前準備として、同業や同じサービスがある他社サイトのデザインや要件に近いイメージ画像、他分野でも目的に合いそうなデザインのイメージなどを用意します。それをもとにヒアリング時には、ゴールへの理解をさらに深めていくために、ターゲットの年齢や性別だけではなく、ライフスタイルや収入、独身なのか、家族はいるのか、現状の課題と目指すところがどこなのかなど、詳細なイメージを確認、共有していきます。 

その際、確認することのひとつに「これは違いますよね?」というイメージを共有するようにしています。まったく見当違いのものということではなく、目的やゴールは近いけれど、ターゲットやブランドイメージが少し違うタイプのものです。

目指す方向の具体的なイメージがまだ無くても、「このイメージは違いますよね?」というものは、わりとはっきりお答えいただけるのです。

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「これは違います」のイメージを共有しておくと、今回の目的ではない、やってはいけないという要素を初めに除くことができます。

「これは違いますよね?」を知っておくことは、ゴールに合ったデザインの方向性に近づく一歩。

デザインする時に「これは違います」を意識しておくと、そうならないためには「何が必要か」「何が不要なのか」を考え、デザインの指標のひとつとなります。 

まれに、「違うと思いますが…」という確認をしてみると、「実はメインターゲットは40~60代前半なのだが、20代後半~30代の人も今後取り入れていきたいと考えている。」と、今後の新しいターゲットやビジョンを知るきっかけになることも少なくありません。 

それを知れることにより、デザイン前の早い段階で、軌道修正もしくはプラスαの提案に繋げることができます。

目的に「合ったイメージ」と「違うイメージ」の目線を合わせていくことで、クライアントやユーザーに寄り添ったデザインに近づけるのではないかと思います。


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