商品と職業の複雑な関係
こんにちは。
PIVOT R&D Div.所属しておりますエンジニアリング担当の上野です。
今回は「商品」をテーマとして書いてみようと思います!
なぜ「貴方の肩書」が会社に存在するのでしょうか?
いろんな職種がありますが皆様の肩書は何でしょうか?
そして職種で何が出来るのか?が伝えられないと依頼される側のお客様も不安になりますよね?
最近、私は「テクニカル・アーキテクトを担当しています!」とお伝えすることが増えてきています。しかしお客様にテクニカル・アーキテクトが、そもそもどんな仕事なのか、明確に想像できているのだろうか?と不安になります。
”テクニカル”という言葉も、人によって受け取り方が違います。
『ネットワーク』、『Web』、『インフラ』などなど…。
昨今は領域がすごく多角化し、それぞれが相互作用することが多くなっているためか『全部できる人』をイメージする人も少なくないようです。
またDXという言葉に引っ張られている社会の変化により、新しい部署や肩書が増えている企業も少なくありません。
このような状況ですが、そもそもご自身の肩書や職種が会社に存在している理由は何なのでしょうか?
商品はどうやって出来ている?
我々PIVOTの代表的な商品はWebサイト、Webアプリ・システム、ネイティブアプリ、それらのUX/UIデザイン、企画、運用保守、設計など多岐にわたります。
そして、これらの商品をアウトプットするために必要な能力を持つスタッフが働いています。
たとえばUX/UIデザイナー、IA、SE、エンジニア、PM、テクニカルディレクター・・・などなどです。
これらのことから以下に示す重要なことが分かります。
お客様が求めているモノは、その企業・組織の価値である商品です。
1)『商品』が存在していることが、まず在り、
2)その商品をクリエイトするために必要な職種やスキルが決定される。
という順番です。
決して「職種」があるから「商品が生まれる」という逆ではありません。
ただし稀に職種(能力)から新たな商品が生まれることもありますが、ビジネスを行うのであれば商品を主役・起点とした方が、その職種の存在意図はシンプルになると思います。
職種・肩書としての役割と商品の関係を振り返ろう
日々、技術や対応しなければいけないスコープは拡大しています。実現できることが増えて行くことは、すごく楽しいことです。特に我々Web業界においては求められる範囲は拡大し続け「Webという箱」と、その外側に存在し関連する「Web外の箱」との相互関係が複雑化しています。
そのため新しいご依頼を受けるたびに新しいことを学びながら、自己の職種の幅をアップデートすることが必須です。皆様の周辺も同じではないでしょうか?
では、全ての関連することを毎日インプットし学び続けないといけないのでしょうか?私、個人的な意見としては学べるのであれば学びたいのですが、複雑性が拡大しすぎていており、現実的ではなくなってきていると感じています。
すごく極端な例えではありますが、Web系エンジニアでありつつも『明日までに医学の基礎を習得しておいてね!』というように、全く違う領域へ踏み込まないといけなくなった・・ような、感覚です。
そしてWeb業界に限らず多くの業界で同じように日々感じながら忙しく働いている方も多いと認識しています。そんな時にこそ、1度、『会社の商品って何だっけ?』と確認してみてほしいのです。
あなたの勉強・能力の拡大を含めた世の中の変化への対応したことは、その時の会社の商品リストに存在しますか?
存在していないのであれば、新たに商品リストにラインナップするものになりうるのか?そして、そのために「割いた」、または「割く」予定の行動は、商品になるよね?と会社とそこで働く皆で共有した上で行われていますか?
仕事として何故、この行動を行っているのだろう?と疑問を持ったりした場合は、一度「商品」に立ち戻ってみると明確になることが多いと思います。
ぜひ、あなたの職種と商品の相関関係を確認してみてください!
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