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音楽、世代、テクノロジー

外資系ITに限らないやわらかーい話題だけど、せっかくなので言っておこうかなって話。世代ごとに記憶に残っている音楽って違うらしいんですけど、聞いていた記憶のある音楽の話題って、自分の世代の前後3年くらいでしか通用しないって話もあるらしいですね。

音楽

音楽に興味があって聴くのは好きだし、ライブとかフェスとか好きなんですよ。ただね、アーティストの単独ライブとかカラオケで歌うことが好きではないと言うか苦手なんですわ。
音楽に触れやすい時期ってさまざまですが、幼少期のアンパンマンやドラえもんに始まり、小学校でアニメのオープニングとかエンディングでアニソンをかじってみたり、中高でバンドにハマったりカラオケで練習してみたり、最近は自宅にストリーミングとか、YoutubeでFirst Takeとか、ニコ動のPが云々とか、年齢ごとにジャンルやソースが変わってきている上に、技巧的というかなんだかメロディ変化が年を追うごとに難しくきているじゃないですか。
とても現代的ですけど現代的すぎて初見とか初耳で理解できないことの方が多いもんで、フンフン言いながら必死にキャッチアップするのが定番の世代なんだよなぁ…

正直なところそれほど興味がないものの「同調圧力ウェーい」「自分が歌いたいと言うよりこの場のみんなが楽しめる選曲するワタクシって忖度上手❤️」って思いながらで、サザンとかミスチルで「もういっかい、もういっかーい」とか、「しろくじちゅうもスキッといってぇ」とか場に合わせて歌う、後天的能力でその場を回しきっている人はワタクシだけじゃないと思うんですけど、みんなどうしているんですかね?

そもそも音楽を聴くことも歌うこともそれぞれの行為の好き嫌いの色彩でしかないんですが、歌うのは好みじゃないって却下やスルーしてしまうと拡がりも減っちゃうし、子供とか若手同僚が歌う曲だとかアーティストはとりあえず聴いてみますよね。
米津玄師、King Gnu、髭男、Ado、Mrs. Green Appleなどなどストリーミングで聴くんですが、今時の歌い手さんの技術だったり言葉選びのセンスとか「マジお前らが最強だよ」って思いますし、知識とか過去の楽曲へ触れやすいインターネットやストリーミング配信なんかの技術進化がこんな変化も後押ししているんだろうなぁと思うんです。

世代

歳だろうが年号だろうがかわっても、自分自身の変化に気づきにくいけれど、その時々の時代感と言うのかそれぞれの時代で愛されていた音楽だとか書籍の話題が共有できるかどうかで「やべえ、この話通じないんだ」とか「俺もまだまだいけるじゃねえか」とかってところで世代ギャップっぽいものとして変化を感じる気がするんです。

もちろんそんな時代を世代を超えて生きのびているアーティストさんとか作家さんからすれば、勝手に変わりゆく評価とか時代感とか関係ないだろうなって話ですが、生き残っていることがその強さの証明って感じで意識的なのか天性のセンスなのかわからないですが、“時代にあったもの”を取り込んで自身の作品や作風へアップデートし続けている気がしてならないんです。
ほら、そういえば将棋界も藤井聡太さんとかAI将棋やインターネットを活用した対戦とか棋譜分析で、その強さを遺憾なく発揮しているのは有名なんですが、その前世代の天才の羽生善治さんも無冠となって「天才も時代の変化には勝てなかったか」と思いきや、自身も“時代にあったもの”を取り込んでアップデートして王将戦の最強の挑戦者として登場しちゃうとかって漫画みたいな展開ですもんね。

テクノロジー

こんな変化を生み出しているテクノロジーも一本調子で進化しているわけじゃなくて、紆余曲折や衰退や時代を経てリバイバルしたりしながら現在に至っているんで、テクノロジーにも世代ってあるし、どのテクノロジーが力をつけていくか途中でこけるかまあわからんのですよ。

ブラウザーもNetscape NavigatorからIEやFirefoxからChromeだとか、データベースもInfomixやSybaseからOracleやSQLServerを経てクラウド上のNoSQLでもRDBMSでもインメモリとか、クラウドの前だとGrid Computingがどうとか、Serverも垂直統合のアプライアンスがどうこうとか、最近とかだとWeb3がホゲホゲでDefiやスマートコントラクトが激アツだろ、いや2023年はOpenAIのChatGPTやDalleが無双するぞ、ちょっと待ったAI界の革命児Stable Diffusionを忘れてもらっては困る…

アップデートし続ける

って感じのインターネット老人会ならびにバブル期前後のIT界隈の皆さまが若手社員との居酒屋トークで披露するような「昔は5インチフロッピーディスクがメイン媒体でな。いや8インチもあったぞ。それを言うならパンチングカードでな…」的なロストテクノロジーもその栄枯盛衰含めて前後数年の世代にしか通じない世代感なんてものがあるのですが、IT界隈の技術者系の職種でそれなり以上の年齢になっても生き残っている人達って、それぞれの時代のテクノロジーを触ってみて自分なりにそのエッセンスを“時代にあったもの”として取り込んできた人達だと思うんですよ。
なもんで新しい技術が出てきても勘所を掴みやすいと言うか頭の中で「昔触ったことがあるあの技術をこんな感じで改良してるんじゃない?ってことはあの頃課題だったこの動作とかどう変えてるんだろう…」なんて感じの知識と経験でスキルをアップデートしていく感じ。

コレってテクノロジーそのものに限らず、本人が興味ある”モノ“や”コト“をよりよくしていく上で、その改善や改良する手段へも興味を持ち続けることで”時代にあったもの“を自分の日常に取り込んで、変わり続ける日常をより良くする割と簡単な方法じゃないかなと信じています。

世代や時代を越えて、今の自分にあったやり方を取り入れるためには、それそのものは陳腐化するかもしれないけれど、今の変化に興味を持って関与してみる。
ってまとめてみるとイキってる感があってちょっと恥ずかしいw

(今回のStable Diffusionさんの作品は、「音楽、世代、テクノロジー」です。それっぽい気がする)


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