多録のコツと、ベースの作り方

前回の記事では、多録の一番の要とも言える「録音の手順」をご紹介しました。

今回は、「多録する上でのコツ」と「ソプラノ音域の女性がベース音域作っちゃう方法」をご紹介したいと思います!
(あくまで個人的なやり方になりますので、ご自身でより良い方法があればそちらを優先して頂いた方が良いかと思います)

【多録する上でのコツ…どのパートから録音すべき?】

①ベース…でしょうか。私が一番苦手としているパートなので、先に終わらせたいというのもありますが、
・音程とリズムの両方において重要なパートになる為、他のパートを後から重ねるための参考にできる。
・一番最初に録音する=朝にやる可能性が高い=低い声が出やすい朝の時間帯を有効活用できる
といった理由があるかな、と思います。
(ソプラノ音域のためのベースについては、後ほど解説します)


②次はパーカス(一般に言うボイパ、ボイスパーカッションのことです)を入れます。
やはりリズムを作る上で最も大事なパートになりますので…

ところで、GarageBandにはメトロノーム機能が付いてますので、パーカスは後回しでもいいじゃないか…と思っちゃいますよね?
実は私も最近発見したんですが、GarageBandでmidiやmp3などの音源に合わせながら多録すると、声に混じって音源やGarageBandのメトロノームの音が勝手に録音されてしまうという現象が起きます…(>_<)

最初から最後までリズミカルな曲であれば、早い段階でパーカスを録音しておき、そのあとのパート録音のときはメトロノーム機能をオフにしておくことをおすすめします。
ただ、ゆったりした曲は一般にパーカスが少ない傾向があり、テンポキープが難しくなるので、メトロノームを使わざるを得ません。その場合は、うっかり多録に混じってしまわないようになるべく最小限の音量に絞っておきましょう。

他のパートの音源も、必要がないときは都度オフにしておくと、余計な音が入らずクリアに録音できますよ!

ちなみに、パーカスは私は2パートに分けて録音します。
・シンバルのみを入れるパート
・バスドラ・スネア・ハイハット・タムを入れるパート この2つです。
なぜかというと…シンバルって、「ぴしーーーっ」と伸ばす音なので、せめて2〜3拍ぐらいは必要になりますよね。
もちろん、生演奏のときはシンバルだけを伸ばすわけにもいきませんので、すぐさま他の音に移ります。
ですが、多録ではそんな無理をする必要はありません。やっぱり伸ばした方が本物に近くキレイな音になりますので、それぞれ分けて録音しています。


③この後、コーラスを低い音域から順に入れます。
このとき要注意なのが音域です。サードが低すぎて出せない…(*_*)とか、トップが高すぎて出ない…(*_*)ということにならないよう、あらかじめアレンジをしておくことが大事になってきます。
音域が狭い人、ファルセットが出しにくい方にはひょっとしたら大変かもしれません。。

midiなどのガイド音源も、使用は最低限にして、うっかり一緒に録音してしまわないように気をつけましょう!


④コーラスを入れ終えたら、あとはリードボーカルのパートを入れます。
一番目立つパートなので、あえて最後にしています。
周り(ベースやパーカス、コーラス)はできあがっているので、あとは自由にリードパートで羽ばたくだけです!細かいニュアンスや音のズレも気になりやすいパートなので、気に入らないところは徹底して上書きします。

ここまで、各パートの録音順とコツを記載しました∩^ω^∩



【ソプラノ音域の女性がベース音域作っちゃう方法】
自分が出した声をオクターブ下げる方法についてご紹介します。
厳密に言うと、ただオクターブ下げるだけではないんです。「オクターブ下の音"も"出る」つまり、生の声にプラスしてオクターブ下の音が出ちゃいます。ほんとは、オクターブ下げた音だけにできたらいいのになぁと思ってるんですが、私自身がこの方法しか知らないので、止むを得ずこうなっている次第です。。(◞‸◟)

その方法でよろしければ、ご紹介致します!
まず、対象パートの画面を開きます。

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ここで、いまの楽器の設定が「Lead Vocal」になっていますので、そこを変更していきます。タップして、他の種類を選択する画面に移ります。

画像2

Extra Singerというのがありますので、それを選びます。いまのパートの声を2つに分ける、重ねることができる設定のようです。

画像3

ツマミが6つありますね。そのうち、PitchとFormantというツマミをそれぞれ左下に回します。これで設定は完了です。
ちなみに、Formantというツマミを右下マックスにすると、なんだがびよんびよんした電子音のような音になります。曲によってはこっちの方が向いている可能性もあります。いろいろいじってみてください!


つらつらと書きましたが、私からお伝えできることはあとは「初心者女子でもできる簡単ボイスパーカッション」ぐらいかと思います。次の記事でご紹介できればと思います。

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