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【脚本家】篠塚智子へ15の質問【ピタ】

【プロフィール】
東京都文京区出身 
日本女子大学人間社会学部卒
映画美学校で脚本を学ぶ。
2013年、TVアニメ「ファンタジスタドール」で脚本家デビュー。
以来、様々なジャンルのアニメやゲーム作品に携わっている。

Q1. 名前(ペンネーム)を教えてください。

篠塚智子(しのづかともこ)です。

Q2. 脚本家を目指したきっかけは何ですか?

もともとは脚本家を目指していたわけではなく、大好きな映画のことをもっと知りたい、と思っていました。
広く勉強する中、映画美学校で村井さだゆきさんに教わったのがきっかけで執筆することになりました。
ジタバタ試行錯誤しながら今に至ります。

Q3. 得意なジャンルは?(コメディ、ラブストーリー、S Fなど)

得意、といえるものはないけど不得手と決めているものもないです。

昔はホラー全般に苦手意識がありましたが、「リング」や「サスペリア」など
いろんな作品を見ていくうちに、おっ、とびきり好きなものもあるぞ! とわかってきました。
書く時もなるべく先入観を忘れて、それぞれのジャンルや企画ならではの発見をしたいです。

Q4. 脚本を書く上で最も大切にしていることは?

心動くホンになっているか。

Q5. 登場人物を作り上げる際のアプローチ方法は?

その人ならではの行動原理を見つけること。
それから癖――たとえば話している時に鼻を触るとか早口になりやすいとか?
無意識の行動もその人らしさをつくるものなので気をつけたいです。

Q6. 創作の際、どんな時にアイデアが降りてきますか?

散歩したり湯船に浸かったり、比較的身体がリラックスしている時が多い気がします。

Q7. 執筆時のこだわりや習慣はありますか?

BGMや環境音です。
無音で静かに集中したい時も、ザワザワ人の気配を感じたい時もあり、
モードを切り替えるために街に出る時もあります。
(結果、街に飲み込まれて執筆できないこともあります)

今年素敵だった海岸@シナハン

Q8. 執筆のモチベーションを上げる方法は?

お香を焚いたり、好きな音楽を聴いて気分を高める。

Q.9. 執筆を仕事にして、最も幸せなことは?

半分子供でいられることです。
小さい頃、いつか魔女になれると信じていました(魔女の出てくる本を読んだり、絵の具を混ぜて色水をつくったり、石を摘んだりしていました)。
弟を笑わせたくて連作漫画を描いたり、学芸会の演劇発表でクラスメート全員に当て書きしたこともあります。
11歳の夏に「白い馬」について小説のような物語を書いた時は、宿題みたいには全然終わらなくて途方にくれました。
どれもこれもほんの遊びのようなことですが、
その都度、真剣だった気がします。

そして今も時々そういう瞬間があります。
遊びと仕事が交差するような感覚――それが幸せなのかはわからないですが、「ちょっと楽しいことしてるな」って思うと、一人でニマニマしちゃいます。

Q10. これまでに携わった作品の中で、最も思い入れのある作品とその理由は?

どれも思い入れはありますが、今年放映中のアニメから「しゅわわん!」。
ろう者のカメラマン・齋藤陽道さんによる育児漫画が原作で、何気ない日々の気づきや成長の喜びが描かれています。
自分もまさに育児中の実感を込めて携わることが出来、幸せです。

Q11. 好きな作家や影響を受けた作品は?

本好きの子供だったので、ケストナーやエンデ、ロフティングら、児童文学の作家たちの影響は大きい気がします。
ミステリーも好きで、特にアガサ・クリスティに出てくる老嬢ミス・マープルのファンでした。
思春期以降は遠藤周作や石牟礼道子、岡崎京子や岩明均、飴屋法水の作品にも感銘を受けました。
音楽や演劇も、ときどきに印象的な出会いがあります。映画は書ききれないほど。

Q12. 印象に残っている言葉、セリフは?

「何事も、ちゃんとわかろうとしたら10年以上かかる」
というようなことを学生時代の恩師の、関根康正先生に言われて。
それから人に対する時も、何かを成し遂げたい時も、結果を急がずじっくり向き合いたいと心がけています。

Q13. 趣味や仕事以外の関心事は?

美味しいごはんを食べること。
映画館で映画を観ること。ライブで踊ること。友達は今頃どうしているかなぁと想像すること。

今年素敵だった花火

Q14. 今後挑戦してみたいジャンルや題材は?

実写映画、ドラマの執筆。
世界名作劇場のような長めのシリーズものもやってみたいですし、
これまでにないようなオリジナルの企画も。
いつでも未知の挑戦にワクワクしたいです。

Q15. 将来の目標や夢は?

基本的に、なるようになれ精神で生きていますが、
何周かまわって今はやっぱり魔女……いや魔法使いになりたいかもしれません。
良薬も毒薬も使い分けて、いつか豊かな嘘をつけるようになりたいです。
あとはまぁ、そこそこ機嫌よくいられたら。

脚本家、篠塚智子に関するお問い合わせはこちらまで
E-mail:info-pita@pita-inc.com


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