見出し画像

【脚本家】楢原拓に15の質問【ピタ】

【プロフィール】
埼玉県大宮市(現さいたま市)出身
早稲田大学第一文学部卒
大学在学中の’98年「劇団チャリT企画」(http://www.chari-t.com/)を旗揚げ。以来、舞台の脚本・演出を中心に活動。
時事ネタや社会問題等のマジメな題材をユーモアや笑いに富んだコメディ作品へと昇華させるウェルメイドな作風を得意とする。
佐藤佐吉賞最優秀脚本賞(’09年)、同優秀脚本賞(’07年、’10年)、日本コメディ映画祭優秀作品賞受賞('22年)、テアトロ新人戯曲賞最終候補('22)【得意な題材】昭和歌謡・アイドル、LGBTQ、美容・健康、死刑制度、少年犯罪、冤罪事件、戦争、憲法改正、学生運動・政治思想、ハラスメント問題、バレーボール、暗号資産 etc

 Q1.    名前(ペンネーム)を教えてください。

楢原拓(ならはらたく)です。本名です。
昔は「chari-T」(ちゃりてぃー)というペンネームで活動していました。由来は、子供の頃から某チャリティー番組が好きで、それにあやかって……といった感じで中高生の頃からこのペンネームを使っていました。
でも、自分が主宰する劇団名が「チャリT企画」なので、「chari-T」だと集団創作みたいに思われて、自分的に損だなあと思い、それで本名に変えました。
ただ、昔の名残で、劇団で作・演出のクレジットをつける時は、今でも本名の後ろに「(chari-T)」と付けています。

舞台では「ふざけた社会派」として活動している

Q2.    脚本家を目指したきっかけは何ですか?

元々は役者をやっていたんですが(今でもたまにやりますけど)、高校生の時に観た小劇場演劇の奔放さにカルチャーショックを受けて、自分でも書いてみたいと思って、それが今に繋がっています。

Q3.    得意なジャンルは?(コメディ、ラブストーリー、S Fなど)

ブラックコメディ、不条理喜劇、ホームコメディ、青春群像劇など。
主戦場は現代モノのストレートプレイです。

Q4.    脚本を書く上で最も大切にしていることは?

「人間」を描くこと。

Q5.    登場人物を作り上げる際のアプローチ方法は?

キャラではなく機能を考えます。その人物が作品の中でどのような役割を担っているか。あとはその人物の置かれた状況や抱えている問題・葛藤、他の登場人物との関係性や対比がハッキリしてくれば、ある瞬間から人物が勝手に動き出してくれると思います。

主宰する劇団の稽古場で出演者たちと

Q6.    創作の際、どんな時にアイデアが降りてきますか?

〆切に追われて「ほんとヤバイ!!」となって、脇目も振らずに書き始めた時。

Q7.    執筆時のこだわりや習慣はありますか?

執筆時に関わらず、眠気防止にガムを噛むことが多いです。

Q8.    執筆のモチベーションを上げる方法は?

〆切。

Q9.    Writer's blockを乗り越えるための自分なりの方法は?

毎日、新聞を読んでます。特に読者の投稿欄は、いろんな人の考えや生き方・人生を知ることができて、そこからいろいろなインスピレーションを受けることがありますね。

Q10. 好きな作家や影響を受けた作品は?

子供の頃に見たテレビや映画の影響は大きいと思います。
『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー』などの向田邦子さんと久世光彦さんコンビのホームドラマとか、『不良少女とよばれて』『スクール☆ウォーズ』などの大映ドラマ、ドリフ・ひょうきん族・欽ちゃんなどのお笑いバラエティなど。
映画では薬師丸ひろ子さんの大ファンだったので、その頃の角川映画はほとんど観ていて、テレビで放送されると、当時はビデオデッキがなかったので、ラジカセをテレビのスピーカーに密着させて音声だけ録音して(昭和あるあるです笑)、それを繰り返し聞いたりしてました。(いまだにセリフを諳んじられます!)
主戦場である舞台作品では、野田秀樹さん『小指の思い出』『贋作・桜の森の満開の下』、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん『ウチハソバヤジャナイ』、平田オリザさん『ソウル市民』、永井愛さん『萩家の三姉妹』『ら抜きの殺意』、鈴木聡さん『裸足のスキップ』など。昔はそれらを手本に台本執筆していましたね。
小説だと、星新一のショートショート作品、カフカなど。

Q11. 印象に残っている言葉、セリフは?

「少年はいつも動かない。世界ばかりが沈んでいくんだ。」
(野田秀樹『ゼンダ城の虜―苔むす僕らが嬰児の夜』より)

Q12. 趣味や仕事以外の関心事は?

小学校・中学校とバレーボールをやっていたので、バレー(日本代表)観戦が好きです。
それから子供(昭和)の頃からアイドルが好きで、倉田まり子に始まり、キャンディーズ→石野真子→岩崎良美→薬師丸ひろ子→おニャン子クラブ→真璃子といった感じで追っかけていました。なので、昭和歌謡やアイドルに関してはとても詳しいです。
他にカラオケや歌うことも大好きで、元々はミュージカルに出演したりもしていました。健康、暗号資産、ポイ活などにも興味があります。

盟友・プラジリィー・アン・山田氏とバレー観戦

Q13. 最近読んで印象に残った本、漫画は?

和歌山カレー事件林眞須美死刑囚長男『もう逃げない』(ビジネス社)

Q14. 今後挑戦してみたいジャンルや題材は?

ミュージカル

Q15. 将来の目標や夢は?

一本でもいいので、100年後にも残るような良い作品を書くこと。

脚本家、楢原拓に関するお問い合わせはこちらまで
E-mail:info-pita@pita-inc.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?