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私が壊れた瞬間

強いから大丈夫
いつも家族からも周りからも
そう思われていた

大丈夫じゃないといけない気がした
笑ってないとダメな気がした

本当は毎日辛かった

白血病と診断され
緊急帝王切開をする為
産婦人科へ入院した

妊娠していたおかげで
白血病はほんとに初期で発見された

白血病だけど
産婦人科に入院なので
周りはお腹が大きいお母さん達
見た目は私も同じ妊婦
だけど違う…
かなり辛かった…

リスキーな患者が入る個室へと移動

正直、手術までに行なった事は
覚えていない

手術当日、旦那さんと旦那さんの両親が
きてくれた。
私の家族は仕事優先。

手術を開始して5分で赤ちゃんとご対面!
と、言っても呼吸が安定していない為
3秒ぐらい顔を見せてもらえて
そこからNICUへと。

泣き声を聞いたから少しホットした。

子宮を閉じる手術をし
後陣痛と
麻酔の辛さで
しんどくてベッドの上で堪えていた。

こんなはずじゃなかったのにな、、

出産して、皆にすぐみてもらえて
私は赤ちゃんと同じ部屋で
母乳をあげたりオムツをかえたり…
そんな想像していたな。

でも、現実は真逆

母乳もあげていいのかさえ
誰もわからない。
血液の病気だから。

先生が調べた結果
大丈夫との事だったけど
断った。
どんなけ母乳が大事か説明されたけど
断った。

万が一、赤ちゃんに何かあったら
絶対に嫌だから。

私は血液の癌。
白血病…無菌室、、?抗がん剤、、?
え、私死ぬの?

出産をして
私ひとりの身体になった時
突然、恐怖しかなくなった

1人で居ることもできなくて
ずっとずっと泣いていた

でも、術後の入院だから
産婦人科にいる私。

訳がわからなくなっていた。

その頃からパニック発作が
よくおきるようになり
NICUへ赤ちゃんに会いに行っても
途中で病室へタンカで
もどったりした。

心に傷を沢山うけてきた私は
どうもトドメを刺されたらしく
出産してから
本当に壊れてしまった。

この時に
【心の支えになる人】がいれば
きっと違った。

赤ちゃんがいれから頑張らないとね。
泣いてばかりじゃダメだよ。
お母さんになったんだから。

そんな言葉ばかり。

旦那さんだけでもいいから
会話をちゃんとしたかった

でもね、外面旦那は
お見舞いに来ても
隣でじっと座ってるだけ。

私の心はスカスカになる一方だった。

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