LINEのAI事業を離れ、ベンチャーキャピタリストになります!
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LINEのAI事業を離れ、ベンチャーキャピタリストになります!

はじめまして。たかもとひろゆきです。

2021年の6月30日を最終出社にLINEのAIカンパニーを退職しました。
7月からVCのXTech Venturesに転職するので、自己紹介を兼ねて初noteを書こうと思います。

キャリアを振り返るという自己開示

これからゼロからベンチャーキャピタリストになっていく上で、「目の前の人に信頼される人でいたい」と強く願っています。今まで自分がどんなキャリアを歩んできて、どこで心が動いた人間なのか、ちゃんと開示したいと思い、このnoteを書きました。

VCを志した一番大きな理由は、「事を成そうとする目の前の人に、全身全霊で向き合いたい」という意思です。そうさせてもらえる環境を得るためにも、おそらく自分の1番の価値であろうパッションを伝えられたら嬉しいです。

ざっくりと、プロダクト→新規事業→AI→経営企画という人生を歩んできました。まずは新卒から振り返っていきます。

新卒でクックパッドへ

「家族を大切に思う瞬間」がこの世で一番美しくて、尊いものだと信じているので、「そんな家族や家庭をユーザーに持つサービスに関わりたい」「自分の価値観の中心にユーザーファーストが来てほしい」と思い、新卒でクックパッドに入社しました。 
入社後、アソシエイトプロダクトマネージャーからキャリアが始まりました。当時はディレクターという呼び名でしたが、GoogleのAPMに憧れていたので「自分はクックパッドのそれである!」と勝手に思っていました。

APM(アソシエイトプロダクトマネージャー)プログラムは
マリッサ・メイヤー時代のGoogleのリーダー養成プログラムです。Googleの中の人ではないので、今のことはわかりませんが、PMを重視し教育する思想に共感しています。気になる方は調べてみてください!

Androidアプリの有料会員数をプロダクト改善によって増やすことがミッションで、検索導線の改善から新機能の開発、アプリ内マーケの検討やシーズン物の企画、SQL叩いての数値分析までなんでもやりました。ちなみに、600億行のクエリを走らせ、無言キルされてからは、エンジニアにレビューしてもらう習慣がつきました。良い思い出。

学生の頃からフルタイムで働いていましたが、最初のころはAPIとか用語がまずわからないし、どんな要素でサービスが構成されているかもデータフローも全く分からなくて、「詰んだかな?」って思ってました。ギリギリいけるようになって良かったです。

welcome cookpad


その後、新規事業として、食品や調理器具などの料理が楽しくなるモノのマーケットプレイスを立ち上げました。

事業責任者含めて3人しかいないところから始まり、社内外からのリクルーティングで10数名になり、思想やコンセプトを議論していただけのところから、サービスの形ができていき、バックオフィスの運用が固まり、リリースされる。商品も当然ながら最初は0。地道に全国出張して、生産者の方にサービスの価値や目指す世界を説明して、まだ形のないサービスへの出品を決めてもらう。そんな0→1を経験しました。

私たちがクリエイターと呼んでいた生産者の方たちにとって、商品や仕事は、生活であり自分自身そのもので、そんな方たちのビジョンや夢に触れられる時間は、泣きたくなるくらい熱い思いが込み上げる瞬間ばかりでした。「誰かのためなら、めちゃくちゃ頑張れるなー!」と強く実感したのを覚えていますし、今振り返ると、このときに自分の目指すところがぼんやり決まっていたのだなと思います。

そんなKomeco、ぜひ見てみてください。

LINEへの転職〜AIプロダクト開発

クックパッドの毎日は楽しかった一方で、「大事な何かを守っているけど、最先端の未来を作っている感覚が薄い」ことを課題に思うようになりました。正直、自責の薄さと捉え方の話だなと今は思います!甘えです!
ただ、「100年後まで家族で食卓を囲む光景を残せたらすごく嬉しいけど、それって自分が生んだ価値観なのか、自分がきっかけを作った体験なんだろうか」ということに答えが出なかったのは事実としてあり、それが自分をモヤモヤさせていました。

そんなときにお声がけいただいたのが、LINEのAI事業でした。LINEは当時、スマートスピーカーを発表して、「AIアシスタントで欧米テックジャイアント倒す!(意訳)」と言っており、めちゃくちゃ注目していました。

・AIアシスタントや音声UIのような、ユーザー体験が確立していない領域でプロダクトのプランニングをしたい
・世界トップクラスの企業と日本市場で本気で戦いたい
・そのサービス競争力をつくる当事者になりたい

こんな思いが沸々と浮かんでくるようになり、転職を決めました。

LINEの写真

(2019年1月の写真です。みんなマスクつけてなくていいですね…!)

入社した後は、
・コンシューマー向け新規サービスの企画
・R&Dプロジェクトの推進
・LINE AiCallの初期リリース
・同じくLINE AiCallのプロジェクトマネジメント
などAIサービスのPM/PjMを担当しました。

LINE AiCallは、LINE CLOVAのAI技術である「CLOVA Speech」(音声認識)と「CLOVA Voice」(音声合成)、および会話制御の仕組みを組み合わせることで、AIによる自然な対話応答を実現するソリューションです。

ー webサイト(https://clova.line.me/line-aicall/)から引用

LINE AiCallにはたくさんの思い出がありますが、あえて1日に絞るなら、リリースの瞬間や案件受注のタイミングではなく、リリース前に海外のメンバーと夜な夜な議論した日が強く印象に残っています。

その日は音声上のユーザ体験をどう定量的に計測するか、どうなればリリースできる基準と言えるかを議論したのですが、「同年代でこんなにも技術も統計もユーザー体験も考えられる人がいるのか」と感動したことを今でも覚えています。
目線の高さや、知識と経験で裏打ちされた意思の強さを感じ、「一緒に働きたい!切磋琢磨し合いたい!」とモチベーションが急激に高まりました。

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(これも2019年の写真です。最初のPoCリリースのお客様である俺のGrill&Bakeryさんに海外メンバーも一緒に行き、リリースを祝いました。肉をたくさん食べた。)

これまではプロダクトの企画やプロジェクトマネジメントが業務の中心でしたが、ちょうどこの頃をきっかけに、AI事業は法人展開を強め、戦略や方針の再定義が始まりました。そのタイミングで、私もAIカンパニーの経営企画に軸足を移すことにしました。(LINE AiCallのPjMは兼務でずっと続けました。)

LINE AIカンパニーでの経営企画

LINEはカンパニー制を取っていて、AI関連のプロダクトやR&D組織はAIカンパニーに集約されています(一部のデータサイエンス部門を除きます)。
当然ながら、ビジョンや戦略、事業計画、予算もカンパニーとして持つ必要があり、それを執り仕切るのがカンパニーの経営企画でした。

LINEに入社してから、AIだけでなくコード決済など、資本が投下されることで市場が作られ、人の生活に浸透し、新しい価値観ができていく様子を何度も見てきました。
その度に「投資の意思決定ができる人間になりたい」「共感した世界や体験を達成するための、最強のフォロワーになりたい」と思うようになりました。

経営企画として、カンパニー経営の最前線で意思決定や戦略策定を支え、要素技術の詳細とAI市場を両睨みしながら、「どこにリソースを張るべきか、どうすればNo.1になれるか」を考える場所にいることが、自分のキャリアには必要だと思い、異動させてもらいました。

ちなみに、フォロワーという考え方はデレクさんのTEDでの有名なスピーチと動画に影響を受けています。

First, of course you know, a leader needs the guts to stand out and be ridiculed. What he's doing is so easy to follow. Here's his first follower with a crucial role; he's going to show everyone else how to follow. 

ー How to start a movement, Derek Sivers, TED2010

AI経営企画での日々は、とにかくハードワークで乗り切る毎日でした!!!予算承認会議に向けた準備、取締役会附議が必要な契約書のレビュー、カンパニーエグゼクティブとの休日のロングミーティング…。でも、どれも本当に刺激的で、充実した時間でした。

最後1年半ほどはAI経営企画チームのマネージャーもさせていただきました。最初は4,5名だったメンバーも気づくと12名のチームになり、できることがたくさん増えました。仲間が増えていく嬉しさ、支えてもらえるありがたさ、チームの皆さんには本当に感謝しています。

大変なことはたくさんありましたが、カンパニーエグゼクティブやチームメンバーに囲まれ、「この人のために頑張りたい!」という思いこそ、自分にとっての最大の動機であり、パワーとパッションの源泉なのだと確信しました。

「自分のモチベーションは、人が何かを成し遂げたいという思いや夢への共感。社会や産業、事業、プロダクトに目を向けつつも、事を成そうとする当事者を支えられる人になりたい」
そんな気持ちが整理されたとき、目指すものがスッ腹落ちできました。

なぜVCへ?

私は、「事を成そうとする目の前の人に、全身全霊で向き合いたい」その意思を体現するためにVCへ行きます。

自分自身がフォロワーとなり、新しい価値観、生活、体験をもっともっと生み出してしていける人間になりたいと思っています。

入社する先を見つけるまで、たくさんの方に相談させていただきました。その中で、「VCは真に誰かの思いや夢を支える人になれるのか?」と疑問を持つ瞬間もあり、まだ答えが出ていない部分もあります。

ただ、そういう場にこそ、自分のようなパッションが必要なのかなと勝手ながらに思っています。少なくとも、起業している友人たちに失望され、信頼を失うようなことだけは絶対にしたくないです。

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(大好きなよーへいとスマホの中のしゅんすけ。エクイティファイナンスは必要ないと思うけど、一番夢を応援したい人なので、いつでも頼ってほしいです。)

もちろん、0からサービス開発をしてきた経験、AIの現場でプロジェクトマネジメントをした経験、オペレーションを含むカンパニーの骨子を作った経験、何度も事業戦略や事業計画を作ってきた経験、そういうせっかく積み上げてきたスキルも使い果たしていきたいです。

2021年の7月からVCでの仕事が始まります。
たくさんの方にお会いしたいです。ぜひ、お話させてください。

さいごに

今はまだ何の実績もない、ただ思いだけの概念みたいな存在です。
これから、たくさん成果を出して、信頼されるベンチャーキャピタリストになっていきます。

調達や事業相談があれば、TwitterのDMからお待ちしております!
DMはこちら👉 https://twitter.com/Piroyushi


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2021年の7月からVCにいきます。LINE AI Companyで経営企画のマネージャーをしていました。PM, PjMから経営企画へのジョブチェンジです。 AIとイケてるプロダクトと家族を大切に思う瞬間が好きです🤝