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第284号『だから僕は教育を選んだんだ』

私は年間だいたい100回くらい講演をやっています。

講演と一口に言ってもゲーム系専門学校や大学に向けたセミナーだったり特別講義だったり、高校生・中学生・小学生向けの授業だったり、企業や社会人向けの講演だったりと様々です。

ざっくり分けるとこんなイメージです。

ゲーム系専門学校&大学=40回
高校生・中学生・小学生=15回
企業・社会人向け=15回
海外の専門学校&大学=30回

全体の70%くらいがオンライン講演で30%くらいが直接訪問によって実施されています。

今年はコロナ禍にあるのでオンラインの割合が増えていますがこれまでは100%直接訪問で実施してきました。(海外含む)

世の中のこうした状況下(コロナ禍)であっても今までと変わらずに講演が実施できているのは私だけの力ではありません。(講演を実際にやるのは私ですが)

弊社には多くの業務部スタッフがいます。

学校と常にコミュニケーションを取り続けている人事スタッフが専門学校&大学向けの講演のアポイントを取ってきます。

高校生・中学生・小学生向けの講演は基本的に人事が主導で動きつつも場合によっては福岡の地元の中学校からリクエストをいただいたりもするので広報チームと連携しながら進めます。

企業や社会人向けの講演は広報や営業が話をつけてきます。

海外へのオンライン講演はやはり人事担当者が直接連絡して相談することでスケジュールを決めています。

WEBサイトの問い合わせページから直接連絡をいただくケースもありますが、ほとんどはこちらからのお声がけです。

要するにオファーを貰ってから動いているわけではないですよ、ということです。

「年間100回講演する」

そう決めて、それを業務部に伝えて、その方針に則ってそれぞれが「何のために・誰のために・どのように・いつやるか」ということを考えて行動して私のスケジュールを埋めてくれています。

もちろん我々サイバーコネクトツーの本業はゲームソフトを作ることですので講演を実施することはその範囲外のことなのですが、その本業をより人材獲得という方面だったり企業認知の拡大やゲーム業界自体の理解を深めて広げていくことには(遠回りに見えるかもしれませんが)とても意義と意味があることだと思って行動しています。

だから結果的にサイバーコネクトツーはイチ開発会社(デベロッパー)の枠を超えた大きな存在感を業界内に示すことが出来ているのです。

これは「情報は出した人間にこそ多く集まる」という私自身が掲げている強力な方針の下で実行されています。

繰り返し繰り返し出し続ける。

そうすることで今まで届かなかったところに手が届くようになりますし、いつか・なにか・どこか・といったどんなところにも繋がるようになってくると信じているのです。

こういった裾野を広げる行動のことを私は『領域展開』と呼んでいます。

それまでは全然届かなかった領域にも届くということは「必中」を意味するのです。

領域展開の中では必ず攻撃が当たるのです。

だったらやらない手はありません。

どんな状況であれこれからも本業であるゲームソフトの開発をスタッフと進行しつつ並行して年間100回の講演を続けていこうと思います。(週に平均2回実施すれば年間100回はやれるので楽勝)

五条悟が夢を語った時に素敵なセリフがありました。クソみたいな世界を変えるために簡単に上を殺害しても変革は起きないので別のやり方を選んだという話です。

「だから僕は教育を選んだんだ」

「強く聡い仲間を育てることを」

*****

もうなんか今は何を書いても『呪術廻戦』のネタになってしまう自分が全く悲しくならずにむしろ楽しくて仕方がなくてちょっと困惑しているくらいです。

それだけ『呪術廻戦』という作品が漫画もアニメも面白いんだからそれこそ仕方がありませんね。

本記事のタイトル画像は『呪術廻戦』単行本2巻160ページより引用させていただきました

さて後半部分はやはり『呪術廻戦』の話をしましょうか。

(いつも通り)完全な裏話なので他言無用&転載禁止でお願いしますね。

『呪術廻戦』の連載が少年ジャンプでスタートしてまだ間もないころに編集担当の片山さんからちょこっと相談を受けた時の話です。

今考えると恐ろしい話ですが「松山さん『呪術廻戦』に足りない所ってなんだと思う?」って聞かれて(本当におこがましい話ですが)いくつかお伝えさせていただいたエピソードをご紹介します。

念を押しておきますが『呪術廻戦』という作品に足りないところなんて無いですからね!?めっちゃ面白くて完全にドハマリしてますからね?ワタシ。

ただ東堂葵と同じくこんなこと聞かれて「特に無いです」なんて返事をするほど無粋な男ではありませんので、ワタシ。(だったら聞く意味無い)

あくまでこういった会話があった程度で微笑ましい目で読んでいただけると助かります。

『呪術廻戦』という作品を更に領域展開させる方法

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