週刊少年松山洋_タイトル_修正

第192号『おせんべいを割らないで』

トートツですが、みなさんおせんべい食べる時ってどうやって食べますか?

え、フツーに食べるって?

いや、そりゃそうでしょうけど。

あの一枚ずつ袋に入っているタイプのおせんべいの話ですよ?

こういうやつ。1枚ずつに限らず2枚ずつ入っているやつでも別にいいんですけど、こういうビニール袋に包まれたおせんべいを食べる時ってどうやって食べますか?

私はビニールを開けて一枚ずつ取り出して口に運んでこぼさないようにバリっと噛んで割って食べます。

え?当たり前だろって?

いや、たまに開ける前にビニール袋の上から指で押してバキッと細かく割ってから食べる人っていませんか?

いますよね?

ワタシ、その“割ってる姿”を見る度に心の中で

“あああああああーーー!割らないでーーーー!!”

って叫んでます。

え?なんの話だよ?って思ってます?

おせんべいの話です。

ある種の価値観というか、モノの考え方の話かもしれませんが。

おせんべいって作ってる職人や業者がいて、その形や焼き加減や色とかにこだわって作られていると思うんですね。それが手焼きなのか工場でオートメーション的に作られているかはともかくとして。

だって、よくお店とかでも形が悪いやつとか割れてしまったモノとかを『お特品』とか『粗悪品』みたいな形で安く売ってたりするわけじゃあないですか。

本来のカタチのままで美しく万全の状態で提供したいと思っている業者や職人が“割れている状態は万全ではない・まともな金は受け取れない!”と思ってある意味『粗悪品(不完全品)』と認定して安く売っているわけじゃあないですか。

その気持ちを私は汲み取りたいわけですね。

極力、その職人や業者さんが考える最高の形でせめて口に運んであげなきゃなんて思っているのですよ。

だから無意識にバキっと割ってからおせんべいを食べる人を見ると

“あああああああーーー!割らないでーーーー!!”

となってしまうのです。

なんで口に運ぶ直前にわざわざ『粗悪品』と同等の状態にして食べようとするのーーーーー!?せっかくここまではるばる工場からトラックで運ばれる時も荷物が降ろされてダンボールを開けてお店に陳列される時も、それをあなたが購入して家に運ばれてくる時も、恐ろしい確率の中でなんとか無事にようやく完全な形で食べてもらえると(おせんべいが)思っていたのに、それを絶望に変えるかのようにバキって割るなんて……。

あんまりだ……。

と、いつもおせんべいを食べる前に割る人を見る度に心の中で思っている私でございます。

……。

まぁ。

正味な話。

『余計なお世話』ですよねw。

おせんべいを割る人からしてみたら。

“別に自分で買ったおせんべいをどうやって食べようと関係ないだろう?”

“自分の勝手だろう?ただそのままのサイズだと大きすぎて食べにくいし噛みつく度にボロボロこぼれるんだから先にビニール袋の中で割って食べる方が合理的で美しいから別にいいだろ、そもそもお前には関係ない”

そう思いますよね。

そりゃそうです、もちろん余計なお世話で、余計なおせっかいですよ。

けど、(私のことはいいので)この記事を読んでくれた『割ってから食べる派』の人は少しでもいいので職人さんやおせんべいの気持ちを気にしてもらえたらいいなぁと思って書きました。

*****

さて後半部分は【ゲームクリエイターとして望むこと】を今回のテーマになぞらえて書かせていただきます。

お客様がどういったコンディションで遊ぼうとも当然のことながら自由なのですが出来ればこうやって遊んでいただきたいなぁという気持ちも含めてまとめさせていただきました。

【ゲームクリエイターとして望むこと】

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