見出し画像

第249号『今こそ観たい平成仮面ライダー』

私は『仮面ライダー』が大好きです。

というかいわゆる特撮モノ全般が大好きでして『仮面ライダー』だけでなく『戦隊シリーズ』も『ウルトラマン』も大好きです。

変身して闘うヒーローの姿に子供の頃から憧れを抱いていて結局大人になった今でもその愛情は薄れることはありませんでした。

今回はそんな私が愛する『仮面ライダー』の中でも平成の中で制作・放送されたいわゆる『平成仮面ライダー』の私なりのオススメポイントを私的ランキングTOP10と共に紹介していきたいと思います。

【平成仮面ライダーオススメランキングTOP10】

【1位『仮面ライダーオーズ/OOO』】
とにかく脚本が一番面白かった仮面ライダーです。本当に一年間夢中になって1話1話を追いかけて楽しむことが出来た唯一無二と言っていいほど熱中した番組でした。主人公と相棒アンクとの喧嘩のようなかけあいが本当に魅力的。ちょっと物語の構成も『NARUTO-ナルト-』に似ていて最後はナルトとサスケの最終決戦を彷彿とさせるやり取りもあります。しかもそれが最終話の2回前のエピソードですからね。最終話を前にして海で殴り合っている二人を見て“ああ、もうすでにこの時点で答えは出てるんだな”って思いながら泣きながら観てました。惜しむらくはテレビ放映の最終話では完全には完結しておらず劇場版の中でちゃんとしたエピローグが描かれています。が、まぁそれを観ればいいだけなのでぜひ観てください。

【2位『仮面ライダー電王』】
一番売れた仮面ライダーです。売れたと一口に言ってもそこには様々な工夫と戦略があって私はそこに感銘を受けた部分が大きいです。タイトルの通り電車型のタイムマシンに乗る仮面ライダーなのですがその設定をフル活用して製作上の様々な危機を乗り越えてきているのが本当に凄いです。ヒロイン役の女優さんが精神的事情で放送途中に降板した際にも“特異点の影響で小さくなった”と言い張って子役の女の子を(同じ衣装で)抜擢してそのまま物語を進行しました。また主人公だった佐藤健がブレイクしたおかげでそののちにおよそ5年続いた劇場版にも(ギャラ&スケジュール的に佐藤健本人が使えなくなったので)“特異点の影響で小さくなった”と佐藤健とは別人の子役を抜擢してそのまま物語を進行しました。これは変身後のキャラクターがイマジンというスーツを着た化け物だったことからアテレコをする声優さんの演技さえあれば物語の主な部分は構成できるという発明あってのアイデアだったと思います。要するに売れるべくして売れた仮面ライダーはもちろん面白いということです。とにかく底抜けに明るい楽しいライダーです。

【3位『仮面ライダーカブト』】
一番カッコいいライダーです。止まった時の中を動くライダーなのでそれだけでカッコいいに決まっているのですが、実は本当にカッコいいのは変身前の主人公です。水嶋ヒロが演じる主人公の唯我独尊っぷりがとにかく圧倒的魅力でカッコいい。静止した雨の中でポケットに手を突っ込んだままスローモーションで現れる仮面ライダーは彼だけですね。全ての登場人物が(相棒ライダーですら)みんな彼のための引き立て役としか思えません。そんだけ振る舞いがカッコいいのに決めセリフが「おばあちゃんが言っていた」と言いながらその教えを怪物相手に口上するあたりのギャップも素敵。もう主人公のカッコいい振る舞いを毎週見るだけでもずっと見所がある仮面ライダーなのです。

【4位『仮面ライダーディケイド』】
平成仮面ライダー10周年を記念して作られた仮面ライダーでありながら放送時間を2月から9月スタートに変更するために作られた作品であり実際にわずか7か月しか放送されていません。しかしだからといって(調整のために作られたからといって)面白くないわけではないのです。並行世界を旅するライダーでありながら世界の破壊者としての使命を持った仮面ライダーであり“10年記=ディケイド”という名を掲げるヒーローです。物語としてしっかり面白かったけどやっぱり7か月の放送分だけでは完結出来ず(無理がある)に最終回は劇場版で描かれるのですがそちらを観ればそれはもう見事に完結していますのでぜひ観てください。「俺は通りすがりの仮面ライダーだ、覚えとけ!」という決めセリフが大好き。しびれる。

【5位『仮面ライダー龍騎』】
13人の仮面ライダーが願いを叶えるために殺し合うというまるでどっかで聞いたことがあるような設定ですが舞台は冬木ではありませんし、制作されたのは当然コチラが先です。視聴者の多くはやっぱり“誰が最後まで生き残るんだろう?そりゃ主人公=龍騎でしょ?いやいや”とわかりやすく夢中になる構造に踊らされました。しかもそれを逆手に取って放送の半年も前に『最終回を先行で描く劇場版』を公開したり、その後のテレビ特番で『真の最終回は君たちが投票で決めろ!』と言って視聴者にdボタン投票で放送する内容を決めさせた上に、テレビシリーズの最終回であげく『本当の最終回を見届けろ』と煽りまくって最後までテンション高く引っ張った作品です。今だと間違いなく炎上してたでしょうね。ある意味番組として最も企画的演出が正しかった作品とも言えます。

【6位『仮面ライダーアギト』】
人間と神の闘いを描いた仮面ライダーなのですが私はあえて『子供たちに一番夢を見せてくれた仮面ライダー』であると言いたい。今までの仮面ライダーの多くが敵組織に攫われて人造人間として改造されたり、たまたまベルトを手にしてしまった主人公が仮面ライダーになって闘う、というパターンが多い中で本作だけは『仮面ライダーとは人間の願いのチカラ』と定義しているのです。要するに願えば誰もが仮面ライダーになれるんだという夢を子供たちにハッキリと見せてくれました。後半は実際にそうなって多くの人が仮面ライダーに変身します。もちろん神様は怒ってそんな人類を粛正しようとするのですが、クライマックスでそんな神様にワンパン入れる仮面ライダーG3(警視庁のパワードスーツ型ライダーで要するに警官)が「お前はいったい何なんだ!?(神を殴りやがって)」という神様の問いかけに対して「ただの!人間だ!」って答える姿に号泣しない人はいないはずです。

【7位『仮面ライダージオウ』】
平成仮面ライダー20周年を記念して作られた仮面ライダーであり平成最終作になります。やっぱりオールライダーが登場したりタイムマシンが登場したりとお祭り感満載でずっとクライマックスが続くのですが物語もしっかりしてて普通に面白かったです。世間的にはこうした(ディケイドのような)お祭り感溢れるライダーの評価は低くなりがちですが私は大好きな作品の一つです。好きな理由のひとつに製作陣が「タイムマシンや並行世界ネタなどは電王やディケイドでやったからカブるとか関係ない、面白ければ何度やったっていいんだ」という姿勢で作っていたことです。現にそれで物語は面白くなったし「祝え!新たな王の誕生を!」という決めセリフを主人公ではなく側近ポジションのキャラクターに言わせるあたりにもセンスを感じます。物語のクライマックスというか結末は「まるでジョジョ6部」とか言われることが多いですが“それがどーした?面白ければいーんだよ”という製作陣の声が聞こえて来そうです。私も同感です。

【8位『仮面ライダーゴースト』】
主題歌が一番好きな仮面ライダーです。氣志團が歌っているのですがそれがもうたまらなくいい歌詞とメロディーで素敵で最高なのです。もちろん番組自体もしっかりと面白いです。死んだ主人公が生き返るための物語なのですが結局2回に分けて生き返るというアクロバティックな構成も気に入っています。

【9位『仮面ライダーW』】
世界を守る仮面ライダーですらなく風都という架空の町で生きる二人の探偵が仮面ライダーに変身(合体)して“街を守る”というところがなんか『ジョジョ4部』っぽくて大好きです。ハードボイルドならぬ(半人前であるが故の)ハーフボイルドという言葉遊びや「さあ、お前の罪を数えろ」という決めセリフがカッコいい。

【10位『仮面ライダー剣』】
かなり脚本が迷走した仮面ライダーだったのですが実はディティールが大好きです。変身シーンや必殺技の時にでっかいトランプカードが舞うエフェクトとCGがとにかくカッコ良かった。縦に並べた半透明のでっかいカードを突き破りながら必殺技を決めるシーンが大好き。クライマックスで仮面ライダーギャレンのマスクが破壊されて中の顔が見えている状態で闘う姿なんかも大好きで印象に残っています。ちなみに弊社で開発した『.hack//G.U.』に登場する主人公ハセヲの2ndフォームのデザインは金ピカの仮面ライダー剣キングフォームをモチーフにデザインしました。

*****

以上、語り出したらキリがない【平成仮面ライダーオススメランキングTOP10】のコーナーでした。

実はこうしたランキングって時とタイミングによって変化したりしませんか?私はその時々で変動することが多いです。なので上記のランキングはあくまで今の私が感じるTOP10だと思ってくださいね。

さて後半部分は【もう少しだけ語りたい仮面ライダーに対する想い】というかほぼ【『仮面ライダーオーズ/OOO』にまつわる思い出】(という名の『NARUTO-ナルト-』に関連したちょっとした思い出話)になりますね。

“思い出話”なのでこっそり見てくださいね。

『仮面ライダーオーズ/OOO』にまつわる思い出

ここから先は

2,594字
この記事のみ ¥ 300

この記事が参加している募集

私のイチオシ

良かったらサポートいただけると嬉しいです。創作の励みになります。