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第323号『全く技術も身につけていない人間が無手の状態でなんとかゲーム会社に入る方法』

私は現在も年間100回ほど講演を実施しています。その目的は当然ながら採用の為ということになります。が、100回の講演のうち20%くらいは一般社会人向けだったりもします。

いわゆる業界セミナー的なものをリクエストされる別業界の方々のオファーも受けているということです。

そういった企業が何のために私にそういった講演のオファーをされるのか?

ほとんどは業界研究を目的としていて、自分たちの事業のほんの少し離れたところにあるゲーム業界のことを勉強したい、という気持ちからオファーを出されるようです。

要するに、私が年間100回ほど実施している講演の多くが学生向け&社会人向けであるということです。

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ただ、稀に全くの異業種の方との交流の場というかそういう場所での講演を依頼されてお話することもあります。もちろん私にとっては完全にアウェイ状態です。例えば全国展開されている大型郊外スーパーチェーンだったり、地方展開されているホテル業のマネージャーの人達だったり、飲食チェーンの幹部の人達だったり。本当にバラバラで普通に生きてればまったくもって私とは接点が生まれないような人たちです。

そして講演などで交流を図ったそういった人たちの中からたまに「実は私も子どもの頃からゲームが大好きでそっちの道に進みたかったんですけど、今からでも目指せるもんなんですかね?」なんてことを聞かれたりもします。

もちろんその都度私は「ええ、もちろん目指せますよ、必要なスキルを身につけていただければ」とお答えするのですが、やっぱり(異業種だけあって)続けてこんなことも言われます。

「あー、いや、そういう技術とかじゃなくてゲーム会社で働きたいんですよね、ほら営業とか宣伝とかでもいいんだけど、別に作る方じゃなくてもいいからなんか方法って無いですか?」

正直に言ってしまうと毎度この手の質問が出てくるたびに辟易としているのですが、まぁ無下にも出来ないので「一般転職ということであれば普通に職務経歴と履歴書を用意してお好きな会社に応募されるといいと思いますよ、あとは先方次第ですね」と伝えてなるだけこの話を早めに切り上げるようにしています。

なんでしょうね、まるで「ほら、松山さんもゲーム業界にいるんだからなんとか口をきいてもらってどっかの会社に入れないの?」と言われているようですが(事実言われている)そんな虫のいい話は無いでしょう。

やっぱりそういう人って一定数いらっしゃるんですね、と思いながらも、では『攻略法ってありますか?』と聞かれれば……うーん……どうでしょう、いや、待って、うーん、どうだろ?……無いことも、無い、のか、な。

いや、中途だとやっぱ厳しいか。

んー、けど逆に、まだ学生だったら?どうだろう?

これから社会に出ようと思っている学生で、ゲームソフトを作る為の技術をなんにも身につけていなくても、営業や宣伝としてゲームメーカーに入社出来る方法って……ある、か?んー、イケルかもしれない、あると言えば、ある、と言えるかも。

うん、ある、かも。

いや、これはただ私がそう感じてるだけなのかもしれません。

けど、全くの無手の状態でやるべき価値というか、試してみる価値はあるのかもしれませんよ。

ちょっとまとめてみましょう。

全く技術も身につけていない人間が無手の状態でなんとかゲーム会社に入り込む方法

まず前提としてなんの能力も知識も備えていない人間はほぼ採用される見込みはありません。で、ここで言う『能力や知識』というのはゲーム会社で求められる能力や知識のことである、と定義した上で。そういった有効な『能力や知識』を身につけてゲーム会社に入り込むための攻略法をお伝えしましょう。(私調べ)

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